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今日(12日)も事務所でコツコツと仕事。しかし、あまり手につかず。とんでもない犠牲。被災者の絶望感、悲嘆、辛さ。岡山にいる自分に、できることは残念ながらほとんどない。募金活動ぐらいだろうか。福島原発がたいへんなことになっている…(12日20時半時点)。最悪の事態にならないこと。ただこれを祈るのみです。なんとかくいとめてほしい。原発推進政策をうんぬん言うのは、それからです。
今日(11日)は確定申告を終えた15時過ぎに、「東北で大地震」の情報が入り、あとはずっとニュースをみています。夜は労働学校の運営委員会。終了後、家に帰ってからも、ずっとニュースをみています。関東にいる親族はみな無事でしたが、あまりの惨害に、ただただ驚きです・・・。
哲学学習のあいまに、気分転換で読みました。『百合子 輝いて-写真でたどる半世紀』 (大森寿恵子編、新日本出版社、1999年) ひと月ほど前に、民主会館内にある 平和書房で買ったもの。 「へ~こんなのがあるんだぁ」て感じで。 写真をふんだんに載せていますので、 文章は少なめ。だからすぐ読めました。 百合子と顕治、やはりすごすぎます。せっかく百合子全集もらったけど、まだ手がつけれていない。哲学ものがたり教室が終わってから、夏以降かなあ。1951年1月21日、51歳で百合子は亡くなっていますが、身を削りながら最後に書き上げた、小説『道標』。絶筆となった「道標を書き終えて」の最後の部分が紹介されていましたが、身震いしました。百合子の言葉は、私たちの背中を強く押してくれる力があると思います。「かつて書いた自身の古典のまわりにいつまでもうろついていられない歴史のたたかいのうちに自身を生かしつづけてゆくとき、わたしたちは自分の文学作品の至らなさだけをおそれないで生き、書いていいのだというはげましを感じる。わたしたちの最もゆるぎないはげましは、誰にとってもあきらかなとおり歴史のすすみそのものによる実証である」
きのう(9日)の夜は、岡山医療生協労組の執行委員会前学習会に。執行委員以外にも参加が呼びかけられたようです。最終的には30名弱の参加か。 会場は、わかくさ診療所の2階でした。テーマは、「ストライキという『たたかい方』」。2週間前に倉敷医療生協労組で行われた学習会と同じです。(2月25日付の記事参照)M本書記長が、私のブログ記事をみて、「うちもぜひ」となったわけです(ブログ効果!)。岡山医療生協労組でも、来週16日に全員団交。17日にストライキを構えてのたたかいです。スト権は8割以上の賛成で確立したそうです。18時35分~19時05分まで、30分間、しゃべりました。はい、30分でしゃべれる中身になっています。がががーとしゃべったあと、いくつかの質問に答えて、学習会は終了。質疑ふくめ、良い時間になったと思います。ストライキ学習会、来週、ふたたび倉敷医療生協労組である予定。なんか、つづいてます。
学習協事務所近くに、ネパール家庭料理「麦」というお店があります。相方より、「ここのランチの写真とってくること」というご指令があり、しぶしぶ、今日行くか、となりました。なぜしぶしぶかというと、見た目、1人では入りづらいお店なのです。勇気が必要。ネパールの雰囲気たっぷりで、店内も見えません。開店して10年ぐらいになるそうですが、いまだ入ったことなし。しかし、運がいいことに、事務所を出てさあ向かおうと思ったときに、この3月から県労会議で働いている、20代ナイス男子のY田くんが通りかかって、ばったり。たまたま彼もお昼に出たところで、「よし、一緒に行こう!1人では行きづらいとこなんよ~」と無理やり誘い、気持ちも軽くなり、「麦」へと向かう。 580円のランチ。これに食後チャイがつく。お得!しかもなかなか美味しかった~。Y田くんと、あれこれ仕事の話もできる。就職祝いの飲み会もしようとなる。いい人が県労会議に入ってくれたな~。よかったよかった。
いきなり手前味噌ですけど、私の話や書き物は、「わかりやすい」とよく言われます。同時に、人とは違う、変わったもの(オリジナリティが強い)、ということも特徴のようです。岡山労働学校も、他県からみたら、カリキュラムや運営方法など、良い意味で「かわってる」らしいですから。よく言われます。どんな活動をするにしても、どんな講義をするにしても、どんなことを書くにしても、「自分にしかできないこと、自分にしか表現できないこと」を大事にしたいと思っています。そして、つねに新しい、独創的なことを考えたいタチなんです。そのほうが、断然おもしろいから。そのためには、修行の積み重ねが必要であることもまちがいありませんけど。もちろん独りよがりのものではだめで、まわりの人や活動に役立ってこその、独創力でありたいです。今日、久しぶりに、井尻正二さんの『独創の方法』(玉川大学出版部、1976年)をパラパラとながめてみました。私の旧ブログの2008年4月2日に、この本の読書日記を書いていますが、その部分を以下再録します。読んで思い出しながら、これからも、学習運動の道で、独創的な仕事をしていきたいと、あらためて思いました。************************「独創を生み出すには」をまとめると、こういうことである。①まず実践、である。 「実践を媒介にした科学以前の経験の蓄積が、独創の 基礎ともなり、底辺ともなるのである。そのために、若い 年代のときに、豊かな自然や広い社会の経験をつみ、 この基礎と底辺を拡大するように心がけることが絶対に 必要である」②すべての基礎は感覚(感性)である。 感性にもいろいろある。 「感性とは、感覚器官を通して客体を反映し、感覚器官を 通して反応(作用)する思惟能力である」 この種の感性は、遺伝的、自然的基礎に由来する。 こちらは、どちらかといえば、受動的な感性である。 第2に、 「社会的な、人間的な感性」というものがある。 こちらは、能動的な感性といえる。 「社会を構成し、生産労働をする人間に、歴史的に きずきあげられてきた感受能力」ということ。 これらの感性は、科学の基礎となり、 独創の契機となる。 そして、これらの感性は、「鍛える」ことができる。③しごきに耐える。 「私は独創力も人間的な努力で身につけることが できると確信している。そしてその第一は、『しごき に耐えること』、すなわち『訓練をいとわないこと』に あると思われる」 独創につながる訓練の意義について。 「科学にしても、芸術にしても、はたまたどんな職業に しても、その道の先輩たちがきずいてきた成果を伝承 することなしには、何事も成立しないし、発展しない、 ということである。そして、このような先人がもつ知識・ 技術・蓄積などを体得するためには、やはりそれ相当 の訓練が必要である」 「このような訓練によって、私たちの思考と反応が条件 づけられる」④量から質へ。 「自分の専攻するテーマに関係のある資料を、標本で も、文献でもなんでもいい徹底的にあさって勉強するこ とは、まさに量から質への転化として、独創をよびおこ すゆえんである」 「こうした資料の蓄積は、頭の中でも行うことが必要だ と思われる。それには、できるだけたくさんの文献を 読むことと、四六時中、問題のテーマを考え続けること -たえず、そのテーマに関心をよせていること-が大 切になってくる」⑤否定的精神。 「実践の問題にしろ、感性の問題にしろ、しごきの問題 にしろ、その背後に“なにくそ”という否定的精神がそな わっていなければ、その機能を十分に発揮することは できないと思う」 「私は否定的精神の『否定』という言葉の意味をつぎの ように解している。(ⅰ)まず否定はたんなる破壊やもの ごとを無にするような否定ではなく、制限つきの否定であ る。(ⅱ)つぎにそれは、プラスの側面を保持する(肯定 する)という否定でなくてはならない。(ⅲ)そして最後に、 その否定によって、ものごとがその命脈にそって一段と 発展するような否定でなくてはならない、ということである」⑥根本は思想である。 「思想というものは、当面するすべての事件や経験を、 統一的に、体系的に考え、かつ解決していく力の源で あって、このような力が逆流すると、新しい組織づくり、 新しい発掘法の考案、その結果としての新しい発見、 新しい仮説の発想といったぐあいに、すべての独創に 結びつくものである」************************
81期岡山労働学校のお知らせです今期は「哲学ものがたり教室」です。これも、全国でたぶん初めての教室です(いつもアクティブ、それが岡山労働学校…)。もちろん、哲学教室は過去なんべんも行なってきました。が、哲学史的な教室は、初めてですし、カリキュラムも前例のないものであると思います。教室全体をとおして、壮大な人類の格闘 の歩みを学べるものになっていると思います。歴史や物語を学ぶ、それはいつもドラマティックです。なぜなら、人間がおりなしているものだからです。それぞれの講義では、もちろん話の中心は先輩たちが築きあげてきた世界観の紹介になるわけですが、いまを生きる私たちの身近にひきつけられる話題・テーマも盛りだくさんで提起していきたいと思います。講師(私)の素材提供の腕が問われます哲学は、習い覚える学問とはまったく違います。今期は、まさに講義のあとの討論こそが主役。ハーバード大学の白熱教室!ならぬ、岡山労働学校「白熱 討論!」の81期になります。そして、それこそが、最大の魅力になってくると思います。6月18・19日には久しぶりの学習旅行も計画中。7月3日には、おなじみ関西勤労協の中田進さんの社会発展史の特別講義があります。魅力たっぷり、学びがいたっぷりの教室になっています。岡山のみなさん、ぜひご参加ください豊かな世界観を、ご一緒にみがいていきましょう!***********************【 81期岡山労働学校 「哲学ものがたり教室」 カリキュラム 】①5月12日(木) 入学式&交流会+ミニ第1講義 「哲学をなぜ学ぶのか」②5月19日(木) 第2講義 「人類最初の世界観-神話にみる先人たちの考え方」③5月26日(木) 第3講義 「哲学のふるさと-ギリシャの哲学者たち」④5月28日(土) ふれあいコンパ⑤6月 2日(木) 第4講義 「封建制社会と宗教的世界観について」⑥6月 9日(木) 第5講義 「資本主義を生み出す力となった思想・世界観」⑦6月16日(木9 第6講義 「ドイツ古典哲学-豊かな哲学の発展とその限界」⑧6月18・19日(土・日) 学習旅行(内容未定)⑨6月23日(木) 第7講義 「変革の哲学を求めて-マルクス、エンゲルスの青年時代」⑩6月30日(木) 第8講義 「マルクス、エンゲルスが基礎づけた科学的世界観の特徴(1)」⑪7月 3日(日) 特別講義 「歴史に学び、歴史をつくる-社会発展史入門」⑫7月 7日(木) 第9講義 「マルクス、エンゲルスが基礎づけた科学的世界観の特徴(2)」⑬7月14日(木) 第10講義 「時代の変革者として-『世界観』をみがきつづけて」⑭7月16日(土) 修了式&修了コンパ講師/第1~第10講義は長久啓太(岡山県学習協事務局長) 特別講義は中田進さん(関西勤労者教育協会講師)【募集要項】◇期間:2011.5.12(木)~7.16(土) 基本時間18:30~21:00(21:00~有志参加の交流会) 7月3日の特別講義は午前から午後にかけて丸1日の予定◇会場:岡山市勤労者福祉センター(岡山市北区春日町5-6)◇受講料:10,000円(県学習協会員8,000円、学生4,000円) 単発参加は1回1,500円(学生600円) 入学式、特別講義は単発参加1,000円(学生400円)◇修了資格:全14回のうち、8回以上出席の方に、修了証書。◇主催:岡山県労働者学習協会***********************
きょう(6日)は、8時25分に起床。前日、相方がいないことをいいことに、自宅で退廃のんだくれ人生 を送っていたことが災いし、少々寝坊。酒はいかん。ほんとうに、いかん。すかさず準備をととのえ、9時過ぎに出発。9時30分に事務所に車を置いてから、歩いて県の総合福祉会館へ。9時55分には到着。ふむ、歩いても25分ほどか。 10時から春闘集会。232名参加。 記念講演は、中央社会保障推進協議会の相野谷事務局長。1時間ほど、現在の政治情勢・社会と税をめぐる問題について語られました。12時前から、岡山駅前にむけてデモ行進。デモがはじまる前、元労働学校の運営委員のT梨さんの子ども、かずくんと再会。しかし、向こうは覚えておらず、無念。以前チューまでした間柄なのに!「け・い・た、だよ、け・い・た」と何回も刷り込み作戦を行う。次回のまきかえしを狙う。 最後尾で歩く。12時20分にはデモ終了。事務所に戻りつつ、途中で昼食をたべる。13時半には西大寺へ移動。竹永みつえ市議と、石村とも子県議候補の事務所びらきへ。 石村とも子さんです。 民青の活動をずっと一緒に やっていた同志であります。 私の1つ下、35歳。 東区は県議選挙の定数が3と、 厳しいたたかいではありますが、 この岡山東区で県議をとって、 全国を励まそうではありませんか。 竹永みつえ市議です。 いまや岡山市議団の中心で ご奮闘されております。 学習運動でもいろいろお世話に なっております。 政令市になって初めての選挙。 なんとしても4選をして いただくてはならない方です。もちろん私は、東区の投票権はないのですが、岡山市東区のみなさん、ぜひお力をおかしください。そして夜は地元の選挙対策会議に。今年の春は、ほんとうに重要な、たたかいの季節 となるのであります。
きょう(5日)は、ここ1か月ほど、ほとんど休みらしい休みがなかったので、午前中、映画を観にいくことに…。で、観たのが「ヒア アフター」。 クリント・イーストウッド監督。マット・デイモン主演。もうこれは、観るしかないでしょ。イーストウッドは、いま私が1番好きな映画監督です。最近イーストウッド監督が撮った、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『チェンジリング』『グラン・トリノ』『インビクタス/負けざるものたち』は、全部映画館で観ています。今回も、わくわく胸をふくらませて行ったんですが、期待にそむかない、じーんとくる映画でした。音楽と字が流れるだけのエンディングで、内容を思い出しながら、じわ~と涙が。イーストウッドは、ほんとうに人間が好きで、それぞれの人生を愛おしいんでいる。それが今回も伝わってくる映画でした。死後の世界がちらほらと出てきたり(一瞬ですが)、マット・デイモンがもっている霊能力だったり、もちろん私が「信じるか」「信じないか」と問われれば、信じないんですけど、それがこの映画を味わう障害にはまったくなりませんでしたし、そんなことに目くじら立てる必要はまったくないわけで。それよりも、「悲しみや痛みでつながっていく人のあたたかさ」「それぞれの痛みを背負いながら、歩んでいく人生の尊さ」を感じることができました。
パンフレットも買ったんですが、 イーストウッドの言葉は いちいち納得というか、含蓄が深いというか。 これからも、どんどん撮ってほしい。 彼自身も、100歳まで撮りつづけると 言ってますしね。まだ80歳。楽しみです。パンフレットのインタビューで、最後に聞かれた質問にたいしての彼の答えがまたすばらしい。********************―あなたは長いキャリアを持っていますが、この 映画からも何か学びましたか? 私は映画を作るたびに何かを学んでいるよ。毎回違う俳優と組み、違うテーマを扱っているわけだから。そこが映画作りの面白いところだ。この映画の前に津波や地下鉄の爆破などを描いたことはなかったしね。やっていないことはたくさんあり、それを毎回経験していくわけだ。そして多くのことを学ぶ。だが、生きていればいずれにせよ、毎日何かを学ぶんじゃないかな。新しい出会いがあれば、人間について新しいことを学ぶし、初めての場所へ行き、初めての通りを歩けば、そこでも何かを学ぶ。だから生き続けていけるし、頭と心を若くしていけるんだ。********************私も、こういう人生を、いつまでも歩みたいものです。イーストウッド監督から、これからも目が離せません
きのう(3日)は、倉敷での『学習の友』読書会(8回目)があったのですが、急きょ徳島仕事が2週間前に入ってきたので、M鍋さん・N務さんなどに『友』会はまかせ、徳島へ向かいました。なんとその倉敷での『友』会は、過去最多の7名が参加し、盛況に行なわれたそうです しかも参加者みんな若者です。なんか、ちょっと前進の芽が見えてきたかも???次回読書会は4月15日(金)の予定です。ぜひご参加ください。************************さて私のほうは、14時頃まで普通に仕事をしたのち、14時52分に早島駅からマリンライナーにのって高松へ。 先週は車で瀬戸大橋を渡りましたが、今回は電車です。 しかし、何度渡っても、瀬戸大橋からの景色は美しい。高松で「特急うずしお」にのりかえ、17時17分に徳島駅到着。徳島民医連医学対のTさんNさんが迎えにきていただきました。Nさんのお車で移動。なんとNさんの娘さんはいま岡山のとある大学にいて、民青で私の講義を数回受けているんですよ。おもしろいご縁でありました。18時から、徳島民医連の医学生奨学生会議。参加は担当者のTさん、Nさんと、医学生のYさん、Fくん。4名限定の学習会です。もちろん、2人の学生のための学習会、ということです。担当者のTさんとは、昨年からのお知りあいでありまして、相方の仕事仲間でもあり、私のブログの愛読者でもあるそうです。そういう「つながり」で、今回の学習会となったわけであります。ありがとうございます。 会場は、若干雑然とした事務所でした(笑)抹茶カフェオレをいただきました。18時半から、21時まで、「働くことの意味を考える」ということで、休憩はさんで2時間半もしゃべりまくり。やりすぎました。反省。ナイチンゲールの話は、けっこう印象に残ったようです。彼女の実像はほとんど知られてないですからね。私も地道に普及していきたいと思います。メインレジュメはこちら→Hatarakuをダウンロード医学生Yさん、Fくんは、とても感じのいい若者でありました。ぐんぐん伸びていってほしいなー。担当者Tさん、Nさんも、それぞれ感想を言っていただきました。どちらも明るく楽しい人であります。感想交流のあと、今後の打ち合わせなどを行なっていました。22時には終了。そのあと、担当者のTさん、Nさんとご飯を食べに、車で移動。 とある沖縄料理店でありました。話題は、今日の学習会の感想や、学習活動のこと、仕事のこと、旅行のこと、などなど。Tさんに、「またきてください」「またきてください」と何回も言われました(笑)ありがとうございます。はい、日程があえばいつでも来ますので。Tさん、Nさん、夜遅くまでおつきあいいただき、たいへんお世話になりました。楽しい時間となりました。ホテルに帰ったのは12時ちょっと前だったでしょうか。すかさず寝る準備に入り、お風呂に入ってから就寝。6時50分起床。朝ごはんをたべて、8時24分の徳島駅発「うずしお」にのって、岡山に帰ってきました。 徳島の吉野川を電車からながめる。いつかゆっくりながめたいものです。
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