続・憲法講義準備のはなし。
1月20日の、アメリカ大統領就任式の様子を、
私も興味深く見ていたのだけれど、
じつは、演説の内容よりも、オバマさんの
宣誓の場面が一番印象に残っている。
「私、バラク・フセイン・オバマは、合衆国大統領の
職務を誠実に遂行し、全力をつくして合衆国憲法を
維持、保護、擁護することを厳粛に誓う」
と、「宣誓」の言葉を述べた瞬間、「おめでとう」と、
大統領が誕生するということになっているのだ。
「へー、憲法を守ることを誓わないと大統領に
なれないんだー。これいいな」と考えた。
で、これを憲法の講義のときに紹介しようと思って、
アメリカ合衆国憲法を『世界の憲法集』(第三版)で
確認してみたら、ほんとにちゃんと書いてあった。
第2条「大統領」の第1節の「8」のところである。
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〔宣誓〕
大統領は、その職務の遂行を開始する前に、次の
ような宣誓または確約をしなければならない。
「私は、合衆国大統領の職務を誠実に遂行し、全
力を挙げて、合衆国憲法を維持し、保護し、擁護す
ることを厳粛に誓う(または確約する)。」
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オバマさんは、これをまるまる同じように
言わなければ、大統領になれなかった。
しかも、「全力を挙げて」というのがいい。
これは、ぜひ日本にも適用したい(笑)
たとえば、
「私、麻生太郎は、総理大臣の職務を誠実に遂行し、
全力をあげて、日本国憲法を維持し、保護し、擁護す
ることを厳粛に誓う」
と言わなければ、総理大臣になれないとか。
国会議員にも適用したい。
アメリカの憲法って、日本国憲法と比べたら、
ぜんぜんたいしたことないものだけれど、それでも、
「憲法を尊重する」ということへの政治姿勢は、
見習うべきものだと思う。
聞いたところでは、今はしてないみたいですよ、それ。
公務員の憲法意識も、やはりトップの姿勢が色濃く反映しているのだと思います。
今年こそ自民党を政権からひきずりおろしましょう。
投稿情報: 長久 | 2009年2 月12日 (木) 19:53
公務員も、採用にあたって「憲法を守る」旨、誓約書を提出した記憶があります。
しかし、毎日の報道を見る限り、「ホンマに憲法守っとんかい!」という疑問が・・・
しかも、上位法は下位法に優先するはずなのに、憲法違反の法令の多いこと!
一日も早く、憲法が輝く政治・社会をつくりだすため、お互い頑張りましょう。
投稿情報: S本Y郎 | 2009年2 月12日 (木) 16:27