だいぶ久しぶりだけれど、最近読み終えた本。
『戦争への想像力-いのちを語りつぐ若者たち』
(小森陽一監修、新日本出版社、2008年)
秋の諸準備のため、問題意識を広げるために読んだ本。
戦争で傷つき、苦しみ、悲嘆を背負った人々に共感する感性。
そして、戦争を繰り返さないための視点と行動。語りつぐとは。
多くの若い人に読んでほしい本。
『税民投票で日本が変わる』(浦野広明、新日本出版社、2007年)
来月の岡山県母親大会に向けての学習。
税金は、難しい、ややこしい。
それを、どれだけわかりやすい言葉で語れるか。
憲法からみた税金のあり方について、あらためて確認する。
『死ぬ瞬間-死とその過程について』
(E・キューブラ・ロス、鈴木晶訳、中公文庫、2001年)
ソワニエ読書日記2冊目。
ターミナルケアを考える古典的名著。
非常に興味深く読む。
「もう長いこと生きられません」と告げられた人は、
「否認」「怒り」「取り引き」「抑鬱」「受容」という過程を
あゆむ(一般的にということ)という特徴を示した。
しかし何よりこの本のすばらしさは、
「患者から学びたい」というその姿勢にある。
患者のインタビューの様子は、とてもリアル。
それが、この本に説得力をもたせている。
『デス・スタディ-死別の悲しみとともに生きるとき』
(若林一美、日本看護協会出版会、1989年)
ソワニエ読書日記3冊目。
3回ほど読んでいて涙がでた。
愛する人や絆の深かった人との「突然の別れ」。
それまでの日常が、その日を境に、まったく違う
日常の風景となる。悲しみ、痛み、喪失感。
「私たちは、人の悲しみにもっと謙虚であらねばならない」
との著者の言葉が重く響く。
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子どもの死-あなたの未来を失うこと
配偶者の死-あなたの現在を失うこと
親の死-あなたの過去を失うこと
友人の死-あなたの一部を失うこと
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この本をちょうど読んでいたとき、
NHKの「四川省の大地震から1年」という内容の
番組をたまたま見た。
クラスメイトを目の前で失った子ども、
自らの娘さんを地震で亡くしながらも、生徒の心の傷に
向き合う先生。背負わされた傷は、簡単には癒されない。
ぼろぼろ泣きながら見ていた。
そこへ帰ってきた相方が「なんで泣いてるの!?」とびっくり。
この本を読んでいたので、かなり感情移入してしまったのである。
『看護の実力-訪問看護・開業ナースはゆく』
(村松静子監修、照林社、2008年)
ソワニエ4冊目。
「看護とはなんだろう」とずっと追い続けるのが、
看護師の仕事なんだと、つくづく思う。
多くの看護師の先輩達の実践と思索の記録。
『<ケア>の新しい考えと展開』(日野原重明、春秋社、1999年)
ソワニエ5冊目。
ご存知97歳のスーパー医師。
講演や短い論考をまとめた1冊。
この人の本のすごいところは、ものすごい数の本から、
引用があるということ。その学習量にびびる。
『日本民藝館へいこう』(坂田和實・尾久彰三・山口信博、新潮社、2008年)
日曜日にいった日本民藝館で買った本。
まあ写真が半分以上だったので、すぐ読めた。
また、機会があれば行ってみたいと思う。
『古典への招待(下)』(不破哲三、新日本出版社、2009年)
月刊学習のときの連載で読むのと、
こうして1冊にまとめられた形で読むのと、
頭への入り方が違う。連載は読んでもすぐに忘れるのである(涙)。
こうして一気に読めるほうが、確実に良い。
反ディーリング論をきちんと学びたいと
痛切に思う。エンゲルスの名著だ。
(追記)
いま、不破さんの『マルクスは生きている』と、
聽濤(きくなみ)さんの『カール・マルクスの弁明』を
同時進行で読んでるけど、おもしろい。
2009年は、日本において、
『マルクス復興の年』として記憶されるだろう。
学習運動の役割は重いのである。
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