『クレスコ』という雑誌がある。
全日本教職員組合(全教)がだしている月刊誌だ。
非常に内容のある雑誌で、勉強になる。
このなかで、いま、「私が出会った先生」というコーナーが
あり、毎回、ここだけは必ず読んでいる。
15回目の今月号(6月号)は、
ジャーナリストの堤未果(つつみみか)さん。
「心を開くことを恐れなかった先生」というタイトルだった。
読み進めるうちに、じわっときた。
それは、堤さんの小学校時代の担任のB先生のこと。
その先生はアフロと化した頭と巨体、見た目が怖かった。
堤さんは、ひと目でB先生を嫌いになった。
しかしあるとき、同じクラスで障害をもった子がいて、
みんなでその子にちょっとしたいたずらをしたときのこと。
B先生は、堤さんたちに、静かに話し出した。
「T君は障害をもっている。だから漢字もなかなか覚えら
れないし、いろんなことがみんなよりもうまくできない。
でも彼にはすごいところがあるんだ。どんなに勉強しても
教科書からは学べないこと、他の人を思いやる心だよ」
「漢字を読める人は大勢いる。でも、人のことを思いや
れる人はびっくりするほど少ないよ。みんなが心を開く
のを怖がってるこの世界には、優しい人がたくさんたく
さん必要だと先生は思う。それはね、君たちがどんなに
勉強できても、教科書からは学べないことなんだよ」
そんな言葉を投げかけてくれた見た目の怖いB先生が、
ある日、生徒たちの姿を見て流した涙・・・。(ここで私も泣いた)
(あんまり書くと怒られそうなのでやめます)
堤さんは、
「この世界にはね、優しい人がたくさんたくさん必要なんだ」
というB先生の言葉を、たびたび思い出すという。
とてもとても、ステキなお話だ。
『クレスコ』は定価500円です。
教職員の方以外の読者は少ないと思いますが、
おすすめの雑誌です。
注文は、新岡山書籍まで(笑)。岡山の人は、ですが。
浅岡さんありがとうございます!
『クレスコ』はいつも楽しみにしています。
映画とか本の紹介なども、けっこう参考にしています。
堤さんの話もほんとうに良かったです。
いい先生に出会えた経験は、ほんとうに宝物ですね。
私も高校のときの先生の影響がすごく大きいです☆
投稿情報: 長久 | 2009年11 月16日 (月) 17:49
はじめまして。
私は、全教で月刊『クレスコ』の編集を担当している朝岡と申します。
いま、ネット上で仕事の関係の探し物をしていて、たまたまこのブログを見つけました。
『クレスコ』「私の出会った先生」についてのコメント、ありがとうございます。堤未果さんの回はとても好評でした。
今後とも、よろしくお願いします。
投稿情報: 朝岡晶子 | 2009年11 月16日 (月) 16:47