学習旅行2日目(5日)です。
朝食を食べて9時半にお宿を出発。
鞆の浦へと向かいました。福山市街から南へ約20分ぐらい。
鞆の浦から仙酔島へ出ている船の
発着する港の駐車場で、本日の案内役の鈴木さんと合流です。
鈴木さんは、現地の国民救援会の方ですが、
埋立架橋計画に反対する市民グループの
中心メンバーでもあります。
鈴木さんの案内で、
鞆の港をまわる。
鞆の浦は、万葉の時代から
潮待ち・風待ちの港として
人びとが行き交い、独自の
文化を育み継承してきました。
この鞆港は、世界に3か所しか
現存しない自然円形港湾の
1つです。
ところが、
この自然・文化価値の
非常に高い鞆港をつぶす
埋立架橋計画が
持ち上がっているのです。
(計画は10数年前から)
この港に、
橋がかかるのです。
あほか!
それはゆるせないニャ~。
(猫の多い港です)
この石段の雁木も、
江戸時代につくられた、
貴重な文化的遺産です。
潮の満ち引きの高低差が
大きいのでつくられたのですが、
200メートルも残っているのは
日本でもここだけだそうです。
こうした風情と歴史ある
ところを、埋め立てるなんて、
まったく信じられません。
文化価値、人びとの生活の
うえに、建設企業の利益を
おく、まさに資本主義の利潤
最優先の姿があります。
今期の経済学教室で強調した
ことの、まさに生きた事例です。
港では、計画反対の
グループの方々が
署名活動を行なっていました。
(もちろんみんな署名)
この鞆の浦は、
宮崎駿監督が、『崖の上のポニョ』の
構想を練った場所としても有名です。
監督は、この港に隣接する民家を
借りて住み、イメージをふくらませたそうです。
←これは、署名をされているところの
近くに張られていたものです。
港をまえに
物思いにふけるKっしー。
いや、たんに寝不足で
疲れていただけかも…。
鞆の町中も、
歩いていてとても
気持ちがいいところです。
石畳の道。
鞆の町には43の
史跡・文化財と、
港を中心にして栄えた
江戸期の町家が180軒
余りあり、文化的伝統の
とても豊かなところです。
そのわりに、倉敷の
美観地区よりも観光地化されて
おらず、静かなたたずまいの
町になっています。
太田家住宅(たぶん)。
鞆はこうした
細い道が多い。
気持ちよい。
鈴木さんの案内で
いろいろと見てまわる。
そして、鈴木さんに
連れられて、高台にある
喫茶店セレーノへ。
鞆の港が見渡せます。
そして、店内には
憲法九条の条文が!
空間がとてもゆったりと
開放的で、
ステキな雰囲気の
お店でした。
鞆を一望。
喫茶店の店主の方からも、
埋立架橋計画反対の裁判や署名運動の状況、
今後の展望まで、説明をいただきました。
みなさん、とてもこの町を愛していることが
伝わってきます。ほんとにいい町ですからね。
署名用紙もいただき、岡山でも微力ですが、
いくばくかの協力をしたいと思います!
と、ここで12時になり、昼食時間。
ふたたび出発地点近くに戻り、
お昼ごはんをいただきました。
鯛めし。
850円なり。
うまい。
で、昼食をいただいたあとは、
各自15時まで、自由時間となっていて、
2時間ほど、それぞれ鞆の町を散策したようであります。
で、私はというと…。
完全個人行動に走りまして…(笑)。
この船に乗って
仙酔島へ。
まあ、鞆の浦は何回も
来ているので、
仙酔島でもいってみよう
かと、ふと思いまして。
1時間に3往復の船。
往復240円です。
仙酔島まで5分。
はい、着きました。
仙酔島の砂浜です。
まあ、仙酔島も何回も
来てるんですけどね。
親子連れや、
釣り人がいました。
ここの砂浜はとても
静かな時間が流れて
いるのが特徴です。
釣り人の上に
見えるのは、
鞆の浦の
お寺です。
カニがうろうろと
横歩きをしていました。
しばし砂浜でぼーっと
したあと、さあどうしようかと
思って近くの仙酔島の地図を
見ていたら、仙人の丘という
ところがなかなかの展望の
ようなので、登ってみることに
しました。
はい、登りました。
急坂を約10分。
東側から
鞆の町を仙人気分で
見下ろして見る。
途中の道から、
弁天島のお堂が見えました。
(ちょうど写真中央)
弁天島は、鞆と仙酔島の
中間に位置する小さな島です。
そのお堂の上に見えるのが、
対潮楼(福禅寺)です。
あとで、その場所から今度は
こちら側を見ることになります。
山を上り下りして
すっかり汗をかいたので、
国民宿舎・仙酔島の
大浴場に突入!(500円少々)
この宿も、3回くらい泊まった
ことがあるので、すっかり
知った場所です。
お風呂でさっぱりしたあと、
塩ソフトクリームを食べました。
なかなか面白い味でした。
そのあとも、砂浜で遊ぶ
子どもをみたり、海をみたりと、
少しゆっくり島時間を
楽しんだあと、
ふたたびフェリー乗り場へと
向かいました。
仙酔島滞在時間は、
1時間20分なり。
ふたたび船で
鞆の町へ。
上陸してから、
さきほど書いた、
対潮楼へ向かいました。
はい、もう対潮楼の
なかです(入場料200円)。
お寺さんです。
ここからの眺めは、かつて
朝鮮通信使の李邦彦が
「日東第一形勝」と賞賛した
そうです(1711年)。
柱がちょうど額縁のように
なって、素晴らしい眺めです。
上の写真も、肉眼では、
もっと弁天島がせまって
見えるので、「おお!」という
感じになります。
はい、さきほどの、
真反対側の風景です。
お堂のちょうど上の
山からさっきはこちらを
撮りました。
このように、
赤じゅうたんの上に座り、
朝鮮通信使の気分になって
みるのが、
正しい観賞法です(笑)
いや、ほんとうにここからの
眺めは素晴らしいのです。
もう何回も見てますが。
さて、15時まであと20分ほどになったので、
最後に猫の写真をとっておこうと、
猫がいそうなところに行きました(笑)。
はい、いました。
親子連れらしき一団。
道の上で
ゆったりしています。
ここはあんまり観光客
こない道ですからね。
かわいらしい子ねこ2匹。
警戒心が強く、近づかせては
くれませんでした。
鞆の浦は、
猫の似合う町でもあります。
15時、港近くの駐車場に
全員集合。
全体の記念写真をとって、
現地解散しました。
参加されたみなさんも、
とても良い旅になったようであります。
いろいろと考え、見て、感じ、交流した
2日間でした。
福山は岡山からも近いし、
おすすめです! ぜひ来てください。
おつかれさまでした。
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