さて、佐賀の3日間~旅行編~のまえに、
3日間で読んだ本を紹介しておこう。
なぜなら、旅行後半に重大な影響を及ぼしたからである。
ふふふ。
『波のむこうのかくれ島』(椎名誠著・垂見健吾写真、新潮文庫、2004年)
旅のおともは、やっぱり旅本である。
そして、今回は椎名誠さん(以下、シーナ)の2冊の島旅本を持っていった。
その1冊目。
私は、島が好きである。
これまでも、いろんな島を旅をした。
そして、シーナさんも、大の島好きであった。
それだけで、なにかとても嬉しいのである。
日本各地の島旅だけを
集めた2部作の前編である。
この本で訪れた島は、
*トカラのあつい吐息の中で—宝島
*いいじゃんか隊、ヒミツのクサヤ旅—小笠原諸島
*演歌がきこえるやまねこ島—対馬島
*薩摩あやし島、突如的潜入記—硫黄島・竹島
*大海原のロビンソン島とクロワッサン島—ふたつの水納島
*オロロン恋しや北の海—天売島
となっている。
どれもこれもスバラシク面白い島旅である。
なかでも、じつはこの夏に私も潜入を計画していた
鹿児島の離島、硫黄島と竹島(と黒島も)の旅が
もっとも興味をそそられた。とくに硫黄島がすばらしい。
今年は夏の選挙であえなく撃沈されたが、
来年こそは絶対にひとり旅の島旅を決行したい島である。
シーナさんの旅は、まったくリキミがなく、読んでいて心地よい。
そして、それぞれの島の個性がよくわかる。
写真も「おお!」というものばかりである。とにかく楽しいのである。
私の旅の師匠は、フーテンの寅さんであったが、
シーナさんも付け加えなければならないようだ。
さて、シーナさんの文章も、じつはとても勉強になる。
ひらがなとカタカナの使い方が絶妙なのである。
これはぜひ参考にしたい。
『風のかなたのひみつ島』』(椎名誠著・垂見健吾写真、新潮文庫、2005年)
シーナさんの島旅本の後編である。
日本には、こんなにも素晴らしい島が
たくさんある。
あらためて、よい国に生まれたものである。
こちらも、相変わらずの、行き当たりばったり、
なんとかなるさ旅である。
たいへん勉強になります。
後編では、
*すまぬすまぬと贅沢島—答志島
*どわめきの猫島—網地島
*クジラ島の夏—粟島
*熱闘、カツオ雲—池間島
*玄界灘のヨロコビ島—加唐島
*モノラックの走る島—怒和島
*風まかせ突如島—奄美大島・加計呂麻島
という島々の、底知れぬミリョクが紹介されている。
そして、後編でもっとも気になったのが、
ちょうど訪れていた佐賀県にある離島、加唐島である。
佐賀の呼子からフェリーでわたる。
シーナさんが、
「こんなに気持ちのいい島もめずらしい」と絶賛の
離島であった。たしかに読んでみると、
「絶対に行ってみたい!」と思うトコロであった。
ここもぜひ近いうちに何泊かの突入計画を組みたい。
さて、島旅本を読んでいて、「島に行きたいムラムラ病」が
私の身体を侵食しはじめたのである。
それが、佐賀の最後の3日目に、
見事に結晶していくのであった(後日詳細報告)。
だから、旅は面白いのである。
『世界ぐるっと朝食紀行』(西川治、新潮文庫、2007年)
こちらは、佐賀から岡山へ
帰る移動中に読んだ本である。
朝食紹介というよりは、旅本に近い。
旅のなかでの朝食の思い出、という内容である。
だから、その国の人びとの生活や文化にも
ふれていて、より朝食文化の背景がわかる。
それにしても、世界にはいろいろな
朝食があるものである。
食は、その国の、風土、環境、文化におおきく左右される。
グローバルに展開する商品世界の均一的性格にくらべ、
食は地域色が強く反映する。
これだけ世界中に多様な朝食文化があるということは、
それだけ多様な地域に人間が住んでいるということでもある。
でもやっぱり、日本人の私には、
日本の朝食(白米にみそ汁)がもっとも美味しそうに思えるのである。
まなべさんありがとう。
シーナさん好きなんですね。そして、そんなオモシロそうな本が…!
私もぜひ読んでみます。
投稿情報: 長久 | 2009年8 月 6日 (木) 11:28
シーナさん私も大好きです
今はちょうど『ひとりガサゴソ飲む夜は…』を読んでいますとってもビールが飲みたくなる本です。
旅のおともはやっぱり旅の本ですねシーナさんに影響された長久さんの旅の続きも楽しみです[E:#xEB49]
投稿情報: まなべ | 2009年8 月 5日 (水) 17:38