『笑って死ねる病院』(テレビ金沢、ワニブックス、2009年)
日曜日に本屋さんで相方が買って、
「今日中に読みなさい」と指示(笑)を受けた本。
結局、その日のうちに読みました(新書なので2時間ほどで読めます)。
テレビ番組(ドキュメンタリー)が
元になっている本で、
テレビよりもさらに取材を重ね、まとめています。
相方はこのテレビを以前見ていて、絶賛。
何回か話だけは聞いていました。
しかも仕事の関係で知り合いの
医師の先生(柳沢先生)が登場してくるので、
どうしても読んでほしかったようであります。
そう、舞台は民医連の病院(本には民医連という言葉は出てこないが)。
金沢の城北病院です。
末期の患者さんの最後の願いをかなえるために、
病院スタッフがボランティアで、
しかも全部費用は病院の持ち出しで行なう「お出かけ」。
この城北病院の伝統です。
「患者さんの喜ぶ顔が見たいから」という、ただそれだけの気持ちで…。
「姉に会いたい」
「パチンコがしたい」
「娘の結婚式に出たい」
などの、患者の願いの実現のために、
奮闘するスタッフの方々。感銘を受けました。
そして、願いが実現した患者さんの喜びと笑顔。
たしかに、何度も目頭が熱くなりました。
「こんな病院、あるんだな~」って感じです。
すごいよ、ほんと。
差額ベッド代を取らないこと、
現在の診療報酬制度の問題なども何回も出てきます。
難しい患者さんとの関わりで、新人看護師が
成長する話も、とても教訓的です。
民医連の職員のみなさんの必読文献です!
ほんと感動しました。
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