『私の宮本百合子論』(不破哲三、新日本出版社、1991年)
を読み終える。
不破さんによれば、
百合子の飛躍を準備した「十二年」のことを深くつかもうとおもえば、
『十二年の手紙』だけでは不十分で、
宮本百合子全集で四巻分にあたる『獄中への手紙』を
読まなければならないらしい。
うーむ、旧版でいいから、百合子全集、誰かくれないかなー。
もってないから。まあ、古い全集だったら、古本でかなり安いけど。
宮本百合子が、自分自身への深い分析と総括をした、
“百合子論”という連作の手紙を書いていたことも初めて知る。
「自身のもつ古い殻をぬぎすて、弱点や未熟さを
断固克服してゆく内面のたたかい」
「より高い開花をめざそうとした自己分析」
私も、生半可でない“啓太論”を、
書かなくてはいかないかも。苦しい作業だけど。
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