きのう(27日)は、79期岡山労働学校の第2講義があり、
17名が参加しました。
講師は、岡山市学校司書の、横山由美恵さん。
「知りたい!読みたい!を応援します-学校司書のお仕事」がテーマ。
横山さん。
ほんとうに楽しそうに語られ、
また芯のある内容のお話に、
横山ファン急増でした。
最初に、20分ほどのビデオを見ました。
「学校司書の仕事内容や風景って、ほとんど
知られていないので、つくったビデオです」
と横山さん。実際、学校司書さんの仕事内容や、
子どもたちのキラキラ顔が印象に残る内容でした。
じつは、岡山市は、全国でもめずらしい、
「全学校に学校司書が配置」されている市なのであります。
政令市のなかでも、唯一です。
横山さんの資料によると、
岡山市の学校司書は、1952年、戦後、子どもたち1人ひとりが
自ら学び、考え判断する力を育む教育を推進しようとした中で、
まずPTA雇用で配置され、さまざまな取り組みや運動によって、
1966年に公費化がおこなわれ、1989年に、学校司書の全校
配置(分校をふくむ)を実現してきたそうです。学校司書配置の
先進地として、視察や報告など全国からも注目されています。
そこには、岡山市職員労働組合のたたかいと運動、その伝統の
受け渡しがすごいエネルギーをかけて行なわれており、
私も学校司書さんの運動には、たいへん興味と関心を寄せている
1人でありました。
横山さんは、子どもの「知りたい!読みたい!」を刺激するために、
さまざまな機会をとおして本や情報との出会いをつくる工夫や、
あくまで子どもが主役であり、「大人の目線で良い本をすすめる」
というのではなく、1人ひとりの自発性を大事にし、
本や情報と子どもを“つなぐ”の専門職員が学校司書の仕事である
ということを語られました。
他にも、「読書の自由」「図書館の自由」「基本的人権としての
知る権利・学ぶ権利を保障する」などの図書館のそもそもから、
「知りたい時が調べ時」「わかった、という体験の積み重ねが
子どもたちの学ぶ楽しさにつながる」など、すてきな言葉がどんどん
あふれ出してくる講義でした。
最近の小学生とのおもしろエピソードなども交えながら、
ほんとうに生き生きと、楽しそうにお話をされていました。
レジュメの最後に書かれていた言葉。
「子どもたちが、自分の未来を自分のペースでつかむことができる
ように、何ができるか? 大人も子どもも、ゆっくりじっくり、多様な
価値観にふれ、文化を育み、つながりをつくる。そういった社会に
なるためにも図書館が“図書館”でありつづけられるように」
講義の様子。
現在の課題としては、嘱託職員の割合が多いので、
全学校司書の「正規化」を求めていることと、
他の地域でも司書配置を広げていくこと、と言われていました。
はやりの「公務員削減」でも、よくやり玉にあげられるのが、
「学校司書」「学校給食」「学校用務員」など、
なかなか目に見えないけど、本当に大切な役割を果たしている
職員のみなさんです。
学校司書も「いらない」と、よく攻撃をされるそうです。
現高谷市政は「他の政令市との比較」だけでもって、
「教育よりもコスト」を優先する姿勢です。とんでもないことです。
横山さんは、全国各地にも、「学校司書配置の大切さ」
についてお話をされに行っているそうです。
市職労の執行委員もされていて、メチャクチャにお忙しいはずなのに、
じつに楽しそうで、魅力的な方でした。ありがとうございました☆
大好評だったお話。参加者の感想文の一部です。
◇私の地元には、学校司書がいなかったので、「学校司書」が
子どもたちの興味・関心や「知りたい!」と思う心によりそって
授業や仕事をしているのだな、ということを初めて知りました。
子どもの頃に出会う本って自分にとって影響しているので、
私も司書に出会ってたらな・・・と思いました。横山さんがとても
生き生き話していて、班討論で「横山さんが自分の仕事を
とても楽しそうに話しているからファンなんだ」と話している
方がいて、私もそういう人になりたいと思いました。
◇1人ひとりの要求にとことん(!)こたえる学校図書館、そして
そこで働く司書の方々・・・とても素適だと思いました。本に
出会うつもりがなくても出会える!!出会いたい時にももちろん
出会える!!!!のはとても良いことですね☆ 私が小学生
の時は図書館を使った調べ学習とかなかったのでうらやましい
です。楽しそうだなー。
◇こんなステキな司書さんがいたら、パソコンで検索する前に、
絶対図書館に走っちゃいます! 司書という仕事って、こんな
に奥深いんですね。1人ひとりの「知りたい」「読みたい」を
とことん支えていて、だから子どもたちの目があんなにキラキラ
しているんだと思いました。 司書がいるといないじゃ大違い・・・。
小・中学校では司書不在だったので、よけいに、すべての子に
「わかった!」というよろこびが保障される環境をととのえて
ほしいと思います。
◇学校司書さんの仕事内容を初めて知りました。私自身はずい
ぶん昔なので、お世話になったかどうかわからないのですが、
子ども3人は、お世話になったと思います。VTRの子どもたち
のキラキラした瞳が良かったです。元々、本屋さんや、図書館、
本のにおいが大好きなので、ステキな仕事だなと思ってあこ
がれます。「知りたい時が調べ時」、そうだ!と思います。楽し
くて、もっと聞きたかったです。わかった時の「あっそうだ」が
いいですネ。
◇横山さん最高! 仲良くしてください。
◇自分の子どもの頃の図書館での楽しい思い出をいろいろ
思い出した。地域の図書館では、司書(?)の方とのふれあい
がないので、大人のための学校図書館みたいなのがあれば
いいなあ。 司書さんって、すごくいい仕事だなぁと思ってた
けど、そんなに忙しいとは・・・! みんな正規にして、1人と
いわず2人、3人と置いてほしい。「読書の自由」に戦時の
教訓がこめられていると知って、ますます司書さんにはがん
ばってほしいと思った。どこまでも1人ひとりの子どもに寄り
そった姿勢は見習いたいなーと思わされた。
なごみは、久しぶりに「タイ・ミルチ」で。
12名が参加し、「いい買物・悪い買物」でおしゃべりしました。
なごみ初参加の保育士さんも。
こちらも久しぶりの、カレーとナン。おいしかったけど、
ちょっと辛さがイマイチだったような。次回は「辛めで」と言おう。
コメント
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