岡山民報の7月25日号に、
「若者よ、マルクスを読もう」(かもがわ出版)の
短い紹介文を書きました☆
石川さん、内田さんの熱さに
負けないよう、熱い気持ちで
書いてみました(笑)
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若い人にマルクスを語れるって、なんて楽しいんだろう!
おもしろいんだろう! そんな著者たちの熱い思いが、ひし
ひし伝わってくる本です。
わかるなーその気持。私も、マルクスを語るの、大好き
ですからね。とくに青年時代のマルクスやエンゲルス。かっ
こいい。最高です。矛盾に満ちた社会への鋭い告発。過酷
な労働者の状態についての怒りと共感。問題をつかまえる
豊かな感性。未成熟だけど、目の前の社会をつかみきろう
とする大胆さ。あくなき向上心と貪欲な学びの姿勢! すご
いぞ!
・・・あ、私の思いが先走ってしまいましたね。すみません。
この本は、神戸女学院大学の内田樹教授と、石川康宏教
授の「往復書簡」です。お二人が、マルクスの文献一つひと
つを取りあげ、解説しながら、現代日本の若者に、「マルク
スってこんなにすごいんだぜ!」「だから読もうぜ!」という
ことを、呼びかけています。
とりあげられたのは、『共産党宣言』『ユダヤ人問題によせ
て』『ヘーゲル法哲学批判序説』『経済学・哲学草稿』『ドイツ・
イデオロギー』という、若きマルクスの代表的文献。
そして私がとくに関心をうながしたいのは、お二人の対話
の姿勢、そのものです。政治的立場や意見が違うお二人が、
じつに楽しそうに、お互いの「マルクスの読み方の違い」に
刺激されながら、さまざまなテーマについて真摯に、お互い
への配慮をわすれずに、語りあっています。
「政治について礼儀正しく語る」ことの大切さを、内田さん
自身強調されていますが、気持のよい政治的対話が成り立
ちづらい日本社会の大きな課題です。お二人の姿勢を、ぜ
ひ多くの人に見てもらいたい、と思います。歯ごたえガチガ
チのマルクス理論とともに。
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