4時30分起床。やっぱり、数時間しか寝れませんでした。
でもまあ、この日は1日海の上。なんぼでも昼寝はできると、
余裕の早起きでした。
まだ早朝の船のなか。人もまばらでした。
前夜、あんなにうるさく走り回っていた若人たちも、
すっかり眠りの中なのでありましょう。
早起きしたのは、理由があって、
やっぱり「海の上から朝日を見たい」ということ。
5時過ぎから甲板に出て、その時を待ちました。
だんだんと、空が明るくなってきました。
このなんともいえない静けさ、
空や雲が刻々と色彩を変えるすばらしさ。
朝のこの瞬間は、とっても大好きなのです。
雲、雲、雲。
曇っていいなあ。
残念ながら水平線から、ではなく、雲の上からでしたが、
いよいよ朝日のお目見えです! 時刻は5時50分頃。
私のように甲板でこの景色を見ていたのは数名ほど。
数百人の乗客のほとんどは・・・、寝てました。もったいないなぁ。
ま、まぶしいっ!
1日のはじまり!
甲板を照らす朝の光。船旅でしか見れない光景でした。
朝の美しい景色に満足して、6時過ぎに船内に戻りました。
6時30分頃、2冊目『かもめ食堂』を読み終えました。
映画ではどんなことになっているのか、
登場してくるへんてこな日本語をしゃべる青年はどんな役柄なのか、
ぜひDVDを見てみようと思いました。
たしか、小林聡美がでてたよね、あの映画。
さて、この日は、1日、なにもすることがありません。
船は南へ南へと、奄美群島をめざします。
ときどき、甲板にでて外を眺めますが、
あるのは、海と空と雲だけ。
ときどき、どこかわからない島が見えます(笑)。
この日は、そんなわけで、
基本、「寝る」→「読書」→「寝る」→「読書」というサイクルでの
生活人生となりました。
朝食は、モナカアイス1個。
夕食に、カップラーメン1個。
この日、固形物を食べたのはこれだけ。
動かなければ、お腹も空かないわけです。はい。
10時過ぎに、3冊目『代筆屋』を読み終え、
18時30分頃に、4冊目『まだふみもみず』を読み終えました。
もってきた文庫6冊のうち、すでに4冊読んでしまいました。
こうして、読書は順調に進んでいったわけですが、
なんとフェリーの航行は順調に行ってなかったようで(汗)、
夜、突然アナウンスで、「奄美大島到着は50分遅れ」
「徳之島近辺の波が高く、亀徳港でなく、平土野港へ寄港予定」
という放送があったのであります。
・・・いきなりの洗礼パンチ! 船旅はこれがあったか!という感じ。
もともと徳之島には夜中の1時到着予定が、さらに遅れる。
そして・・・
「その、平土野(へどの)港て、いったいどこよ!!」状態です。
調べたら、寄港予定だった亀徳(かめとく)港からすると、
島の真反対じゃあないですか!
その日泊まる宿は亀徳港のすぐ近くの宿を予約してたのに・・・。
どーしよう。
フェリー内の説明版を見ても、時間の遅れ、港の変更などによって発生する、
さまざまな問題は、基本こちっは責任持たないよ、
自己責任でなんとかしてくれ、という主旨のことが書かれていました(笑)。
まったく初めての島で、夜中の2時頃、ひとりポツンと降ろされる。
人生の試練ここにあり、という感じでしょうか。
・・・・・・でも、まあ、なんとかなるかっ。
と考えてしまうのが、私の性分なんです、はい。
楽天すぎとよく言われます。
とりあえず、予約しておいた宿は携帯電話で連絡をとって
キャンセルさせてもらい(迎えに来てもらうことは距離からいって無理だと判断)、
あとは港に着いたとこ勝負!! でいこうかなと。
最悪宿がなくても、明るくなるまでの数時間、
どこかでじっと朝を待てばいいやと。
22時頃、フェリーは奄美大島の名瀬港に立ち寄り、
次はいよいよ徳之島に!
奄美大島からは、3時間半ぐらいです。
そして、いよいよ、徳之島にフェリーが到着しました!
もちろん、真っ暗なわけで。
島の人は、誰かしら迎えに来ていて・・・。私、孤独感たっぷりでした(笑)。
ぜんぜんこのへんの地理わかんないし。
さようなら、フェリー。
重たい荷物を抱え、とりあえず港の待合所のような
ところが電気がついていて人がいたので入り、
「すみません、ここで、朝まで居ていいですか?」と聞いてみるも、
「もう閉めちゃうんです」の返答。
さあ、いよいよこのへんで野宿か!と思って待合所を出ると、
スーッと目の前にタクシーがやってきて、
「さあ、のって」とばかりに、ドアがこれまたスーッと開くではありませんか。
うーむ、「こいつ、宿なくて困ってるな」と見透かされたか・・・、
と思いつつ、タクシーの運転手さんに、
「どこか、泊まれるところありませんか?」とたずねてみる。
「うち、ホテルもやってるよ。今からなら2000円でいいよ」と
言うではありませんか。
「あ、じゃあ、お願いしますっ」ということで、そのタクシーに乗り込みました。
(なんとかなった!)
まあ、結局その宿は、本来ならそこにフェリーが着く予定だった
亀徳港の近くだったのでタクシーで行くこと約30分。
タクシー代4,000円+宿代2,000円の出費となりました。
まあでも、しょうがない出費かなと。
そして、この宿に泊まったことで、次の日の観光がスムーズに行きましたし。
まあ、結果おーらい。良かった良かった(笑)。
そのタクシーの運転手さんから、いろいろ徳之島情報も
GETできたし。
この日に泊まった部屋。
そしてなんと、この近辺は徳之島では一番人口も多い街で、
徒歩すぐのところにコンビニがあったので、
そこで缶ビールとポテチを買い、ひとり「徳之島到着おつかれさん!」と
カンパイしたのでありました。時すでに夜中の3時半頃でした、はい。
結局4時頃に寝て、7時に起床。
まあ、フェリーでかなり寝てたので、寝不足気味ではありましたが、
身体はいたって大丈夫でした。
そして、いよいよここから、徳之島での旅がはじまりました。
つづく。
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