きょう(28日)は、岡山市足守のもみの木保育園での、
4回目の「ものの見方・考え方」の学習会。参加者8名。
始まる前の夕食の時間。といっても、19時からですけど。
もみの木の食事は、やっぱり美味しい!
パクパクと食べて、学習会へ突入しました。ごちそうさまでした☆
今日は、「人間の社会について」ということで、
まあ、「社会とは何か」という話ですが、
それを知るには、土台である経済を学ばないといけないということ。
また、子どもの貧困など、具体的な社会問題を語りながら、
「目の前の子どもの幸せ」と同時に「この社会に生きる子どもみんなの幸せ」を
考える保育士になってほしいということ。
そして、「社会のことを知らないと、本当にいい保育はできません」
ということを強調してみました。
感想交流では、M田園長の独演会もあって(笑)、
たいへん面白いものになりました。
若い保育士さんの受けとめは、とても真剣なもの。
その感性を育てつつ、
しっかりと学びと実践の領域を広げてもらいたいと思います。
以下、参加者の方の感想です。
「今の子どもたちがどれだけ貧困な状況に置かれているか
改めて知り、もっと興味をもっていかなければいけないと
思いました。食べること、寝ることをなど、生理的欲求すら
奪われている子どもたちが沢山いるかと思うと、かわいそう
だし、何とかしてあげたいと思いました。当たり前のことが
当たり前にされていないというのは本当にひどいことだと
思います。この現状を少しでも知ることが大切だと感じました」
「今日の勉強会を通して、普段、自分の生活でなかなか経済
から考える機会もなく、また、経済ときくだけで萎縮してしまう
自分がいて、『経済関係が社会の土台にある』といわれて、
経済の大切さを感じました。子どもの貧困の問題においては、
自分自身が格差のない時代で育っているので、実感としては
もてなく、その問題に1人で向き合うことは難しくても、集団で
なら向き合うことが出来るのかなぁと思います。人間が人間
として、自分が自分として、いられる社会になるように、自分が
出来ることから少しずつはじめてないとと思いました」
「テレビではたまに日本でも貧困層が増えてきているというのを
見ていて、そのために朝食を保健室で学校が用意してくれた
ささやかなものを食べている小学生の姿があった。浅井さんの
『脱「子どもの貧困」の処方箋』という本の中での食生活の貧困
というところであげられている事例を読み、一握りの人だけでは
なく、どんどん広がっている深刻な問題になってきているのだと
ショックを受けた。日本は今まで経済的に豊かな国でどちらかと
いうと精神的に貧しい子、寂しい思いをしている子の方が断然
多いと思っていたが、今の世の中は発展途上国といわれている
国に近づいているのでは。むしろ経済的にも精神的にもダブル
での貧困国になっているのでは。大変なことだ。
貧困にならなくとも、友だちに手を出す子、大人からすると困った
子だなぁと思ってしまう子でも、すべてはまわりの大人の責任で
あると思うので、“与えるもの”がどれだけ大きいか常に意識し
つづけなければならないと思った。とりあえずは、“知るべき努力”
を日々していきたいです」
「『社会』を知るためには、まず『経済』を知らないと・・・。『経済』
と聞くと、少し気がひけてしまう(難しいイメージなので)けど、
少しずつでも興味をもって、毎日、新聞を読むことから始めて
いこうと思いました。貧困問題などのさまざまな問題は、少し
くらい聞いたことはあったけど、詳しくは知らなかったし、自分
自身知ろうとしていなかったことに気づかされました。
TVなどの報道関係でも、問題自体をとりあげていても、その
問題の解決策を報道しておらず、結局はその問題に関係して
いる人しか真剣に考えていないと思うので、自分自身に関係
していないことでも、みんなでその事実を知り、解決策を考えて
いく必要があるのだと思いました」
「現在、子どもをとりまく社会状況をあまりにも知らないで日々
過ごしている。知らないといけない事を少しずつでも知って
いかなければ、知らないうちにどんどん悪い方へ進んでしまう。
社会(経済)を知らないといけない。まず新聞から」
「『社会』とはと改めて考えたり、知ることができたように
思います。衣食住の基本としたことが労働によって生み出され、
経済的に関わりをもつこともわかりました。そして、その上に
政治・文化というものがあるのだということがわかりました。
また、子どもの貧困問題では、一番基本である衣食住の
不安定さからいろいろな問題が起こり、死にまでつながって
しまうという恐ろしさも感じました。知るべき事実を知らない
でいる現実がある、ということでは、児童擁護施設のことを
思い出しました(ボランティアへ行っていたので)」
「若い人たちの新聞を読まない現実を今日知りました。
1980年代に生まれ育ってきた日本の社会状況は、
どんなだったのだろうと―。ベルリンの壁が崩れ、ソビ
エトが崩壊し、資本主義の勝利とされる中・・・民衆の
運動が弱かった時代か。
資本主義社会の現実が、明らかにされるということは、
社会矛盾が激化(貧困・格差がすすむ)するということ、
私の人生もあと30年(?)。立ち位置をしっかりみつめて、
前を見て日々、生活することが問われてきています」(by園長先生)
「『社会を知らずして、子どもの発達を保障する保育は
できない』・・・本当に実感しています。保育士34年目
ですが、子どもの身体も家庭も、食べ物、生活全般、
ずいぶんな変化があります。
子ども達が育つあたり前が、あたり前でありつづけるには、
学びながら力を合わせる大人集団が必要です。小さな
もみの木ですが、父母、職員、力を合わせて子どもの育つ
あたり前を精一杯を守っている実感があります。私も
日々の仕事の中では思いはあっても、社会を変える
エネルギーが若い頃と違ってダウンしています。
が、こうやって若い人と一緒に学べるのは、エネルギー
アップにつながります。『貧困根絶法』の中身を知りたい
です」
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