きょう(22日)は、岡山県民医連初期事務研修で
「日米安保条約は日本を守るのか」というすごいタイトルでの
講義を担当してきました。会場は倉敷市水島。
初期事務研修とは、1年目から3年目の事務職員が、
3年連続で受けなければならない研修だそうで。
その1日目でした。
参加は30名ほどでした。
岡山労働学校でおなじみのO森くんや、U原さん(元気そうでした)など、
知ったの顔ぶれもチラホラ。
また主催する側にも、学習運動での関わりがある人が。
お世話になっております。
14時15分から途中1回休憩をはさみつつ、15時50分まで。
喉の調子がわるく、若干がらがら声でしたが(すみません)。
まず、主催者側がつけたタイトルについての話。
「日本を守る」ということは「攻める国」を想定しての話。
日本を攻めてくる国って? という話から、
台湾有事、北朝鮮、朝鮮半島の問題など日本政府は想定してますが、
じっさいのところ、どうなのでしょうか、という問題提起から。
で、岡山で安保条約を実感する機会って、まずありませんよね、
ということを言ったあと、
沖縄の普天間基地のこと基地被害の実態と市民の声、
キャンプ・ハンセンで行われている実戦訓練のなかみ、
など紹介して、「この現実を、みなさんどう思いますか?」と問題提起。
続いて、安保条約のそもそもの話を若干。
むかしは条約の条文解説などもしたことがありますが、
いまの実態は、安保条約をはるかにこえた酷いもの。
だから、条文解説はあまりしません。それより生の実態を。
安保条約の従属性・植民地型軍事同盟、
その顕著なあらわれとしての地位協定による日本の裁判権の放棄。
また原子力空母を置いている横須賀、
米国本土以外で海兵隊が恒常的に駐留する唯一の地、沖縄。
NATOとの軍事同盟の性格の違いなど。
さらに話は沖縄の現実へ。
なぜ沖縄に米軍基地が集中しているのか。
海兵隊の性犯罪の問題、海兵隊の訓練の特徴、
沖縄の海兵隊の特殊性、それを助長する日本の異常な対米従属の問題。
そして、沖縄の暮らしの現実。子どもの実態。
沖縄経済の矛盾。
そしてふたたび、
「みなさん、この現実をどう思いますか?」の問題提起。
沖縄の「痛み」をリアルに知ってもらうことに
徹したあと、「犠牲なき安全保障を」の問題提起。
そして、民主党政権の公約やぶりへの怒り。
民医連の「思想」の観点からこの問題をとらえようと提起。
さいごに、
国民1人ひとりの「思想」を鍛える問題について語り、終了。
まあ、沖縄を語りだすと、熱くなってしまいますね。どうしても。
できるかぎりリアルに、生の声を紹介しながら、でも客観性を失わずに。
あとは参加者に判断してもらう。それをこころがけました。
参加者は、講義のあと5つのグループにわかれて
1時間半の討論。みっちりですな。
その後、グループごとに話し合った内容を簡潔に紹介し、
そして講義への質問も。
10個ぐらい質問が出ましたが、
まずまず答えられたかな。
18時には全体が終了。私はお役ごめんとなりました。
参加されたみなさん、おつかれさまでした。
さて、明日はPPOの「核ZERO講座」1回目です。
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