きょう(23日)の午前中は、ソワニエ看護専門学校の
5回目の授業。
読書日記は「癒し」について。
つづいて、次回の授業の考える材料として、
「何歳まで生きたいか、その理由は」を感想文用紙の
裏に書いてもらう。
そして、今日の講義テーマは「人間の言葉について」。
「知性」(考える力)を人間はもっている。
言葉がそれを支えている。言葉なしには考えることができない。
豊かな言葉をもつことが、考える力や問う力を豊かにする。
そもそも、なぜ人間が言葉をもつようになったのか。
火の使用・肉食の獲得(口腔の広がり、脳のエネルギー源)
有節音をつかえるように
集団労働のなかでのコミュニケーション
書き言葉(文字)の開発で、人間の飛躍の時代へ
経験・技術・文化の世代をこえた蓄積
「文字が残る」ということの意味
書きあうことによっての集団の高めあい
補論-「書く」ことが自分自身の成長に
言葉は深く、おもしろい
一般的に使う頻度は、聞く>話す>読む>書く
「話し言葉」と「書き言葉」の違い
似通った内容でも、たくさんの言葉による表現がある
人間の喜怒哀楽の表現の多様さ
「痛み」について
どのくらい、どのような-客観視・言語化が難しい
他人の痛みは目に見えない
とても個別性が高く、変化もはげしい
「痛み」を想像する努力
「痛み」についての表現を考えてみよう
言葉をみがき続ける医療従事者に
鎌田實『言葉で治療する』(朝日新聞出版社より)
ナイチンゲールの言葉
医療従事者の言葉は、患者を勇気づけ励ましもするが、傷つけもする
伝える言葉。言葉&非言語。聴く力。
言葉は自分を方向づける
言葉は社会を反映する
どういう言葉をもつ医療従事者になるか
・・・・・・というような内容でした
「痛み」についての表現を、学生さんにいろいろ考えて
もらったんですが、私の想像以上に出ましたね。
おもしろかった
これだけ人数がいれば、やっぱり豊かな発見があるもんです。
とある学生さんの感想文に、こんな言葉。
「先生の授業を受けるたびに、考えたこともなかったことを
考えていると、人間って、何もかもすごいなと思いました」
そう、そう感じてもらえれば、いちばん嬉しい。
その感覚があれば、人間(自分も)の無限の可能性を
信じられる、ということですからね。
ほかにも、たくさん興味深い感想、おもしろい感想。
いつも、たいへん勉強になります。感謝です。
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