ソワニエ読書日記2冊目。すごく良書。
前回に引き続き、レジュメに書いたメモをそのまま掲載。
『看護の約束-命を守り、暮らしを支える』
(秋元典子、ライフサポート社、2011年)
【読んでの、つぶやきメモ】
*この4月に出版されたばかり。著者は看護師・
看護教諭・看護論研究者です。
*良書です。ぜひ読んでほしい。買うお金がなけ
れば、学校の図書館に入れてもらってください。
*第1章「現代の看護について~ナイチンゲールの看護論の
検証がもたらす看護の現在」、第2章「看護の専門性とは
~医師や他の専門職と異なる看護のオリジナルティ」、第
3章「進化する看護のスキル~身体に入って心に到達する
様々なスキル」、第4章「看護の約束~看護のアイデンティ
ティについて」
*『看護の約束』という本の名前がすばらしい。
*「本書の目的は、『人々に看護ができることは何か』への
答えを真摯に探求し、『看護はこういうことができるのです』
と看護者自らが言明することです。いわば、社会に『看護の
約束』を言明することです」「看護が社会と取り交わすこの
できる約束」(はじめに)
*「そもそも何か」という本質をみがくことは、どんな分野でも
大事なこと。アイデンティティを確立すること。
*東日本大震災が起きて、私たちは、「自分には何ができる
のか」「自分たちの組織には何ができるのか」を自らに問う
てきている。社会との約束。
*看護とは何か。「看護にもできること」と「看護にしかできな
いこと」。その有機的統合。本質をみがき続ける努力は、終
わりのない、ひとつの道。
*本書に出てくる看護実践、看護者の「技と心」には、心底
「すごい」と思わされます。こんな看護者にケアされたら、ど
んなに心強い支えになるだろうか、と思える看護者がたくさ
ん出てきます。
コメント
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