中田進さん学習会2日目は、
81期岡山労働学校の特別講義です
参加は20名と、うーん、もったいなかった。
でも、雨のなか参加していただいたみなさん、ありがとうございました。
10:30~16:30という、6時間のロングラン企画でした。
明けない夜はない!
「歴史に学び、歴史をつくる-社会発展史入門」という
テーマでの講義が、お昼休憩はさんで、約3時間。
そのあと、1時間のグループ感想交流をして、
それぞれ発表、さいごにまとめ、という流れでした。
中田さんの講義は、
社会のしくみをとらえる史的唯物論の視点。
社会発展の法則性を、具体的な歴史的事実とあわせる形での説明。
社会発展の原動力としての階級間のたたかい。
資本主義社会での労働者のたたかい。
ILO。フィラデルフィア宣言。
戦後日本の労働組合運動のあゆみ。
戦後、アメリカの占領時代、総評の脱皮、
1960年安保闘争、1970年代のたたかい、
連合と全労連の発足、などなど。
そして、
東日本大震災、エネルギー問題、
社会は人が動いてこそ変わる、
支配のための2つのしくみ、労働組合の役割、
学習こそ力。
という感じの流れでした。
3時間、あっという間でした。
どんな概念や法則の話でも、
いつも具体的事例と結びつけて語られるので、
おもしろく、かつ実感的に理解できるのです。
以下、講義の感想文です(一部)。
「『歴史に学び、歴史をつくる』、その通りだなと思いました。
歴史をつくってきた方々に感謝です。たたかい続けることの
意味、あきらめないことの大切さ、そして学習することの
必要性。何か・・・テンション上がります! 人が動いて
社会は変わる! 明日から、また頑張っていきます」
「すべての個々人の力があわさっって、社会をすすめる
力になるという、力の平行四辺形の話がとても印象に
残りました。また思想闘争をたたかうための学習と、
それを伝えることの大事さも感じました」
「個人の意識、行動も、歴史に反映されている。関心の
ない人も、ひとりも関係のない人はいないのだ。という
話は、印象に残りました。『なんでわかってくれないんだ
ろう』『どうせ言っても関心ないだろうな・・・』とついつい
思ってしまいがちでしたが、そういう人も、忙しくて余裕が
なくて、個人だけのせいではなく、社会の問題、責任も
大きくかかわっている、という視点を大切にしていかなけ
ればいけない、と思いました」
「グループ討論のなかで、『宣伝での工夫が必要』という
話になり、ほんとにつくづく思います。通り過ぎていく人
たちに、一目でわかるようなものが必要だと思う。何を
伝えたいのか、伝える力をみがきたいと思います」
「どんな個人の意識・行動も歴史に反映される(ベクトル)
という話がとてもおもしろかったです。全員が参加している
ということがよく分かる図だなあ。どう関わっていくか、
関わってもらうかが大事だなあ。
学ぶことは自分をかえる力。自分をかえることが、相手を
かえる(分かりあう)力、社会をかえる力につながる。
学ぶって、大事だな。そして、すっごく楽しいなーー!!」
「わかりやすく、たのしく、あっという間に時間が過ぎて
いきました!! 資本主義の次の世界が見たいなと
思いました。そのためには活動や運動を続けていきたいと
思います!! 人間は学んで、より良いものを求め続ける
んですね!!」
「“歴史の主人公は私たちである” 史的唯物論の柱と
なる中身、そして日本でのたたかいの歴史、また原発事故
問題とも結びついて、楽しく深く学べました」
「“具体的な事実と社会の発展を結びつけながら”という
のを体現した、とても分かりやすくおもしろい講義で、時代の
流れと世界の動きと地理と人々の動きが立体的に見えて
きて、いちど歴史の授業をぜひ最初から最後までしてほしいと
思いました! とてもよかったです!」
* * * * * * * * * * * * * * * * *
この2日間で、得られた力は、とても大きいと思います。
知は力!
と、「哲学ものがたり教室」のベーコンの紹介のときに
強調しましたが、ほんとうに、そうなんですよね。
学ばなければ、自分も仲間も変わらない。
現実も変えられません。
来年も、もちろん中田進さんお呼びしますよ。
毎年来てもらうって、もう決めてるんです。
今回の学習会で、2007年から、5年連続になります。
さて、来年はなにを講義してもらおうかなー。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。