生協関連・一般労組のニュース「SKIP通信」(月1回発行)に、
書かせていただいている、
「労働組合そもそも講座」の7回目(9月)と、8回目(10月)です。
これにて終了です~!
毎回、字数とのたたかいでしたぁ。
良い訓練になりました。
*************************
第7回 生き生き輝く活動のために(1)
-手のつなぎ方
「賃金を上げてほしい」「こんなおかしなことは改善してほ
しい」。労働組合は、まず具体的な「自分たちの要求」を実
現するために、たたかう組織であり、そこが出発点になりま
す。その具体的な要求を実現していくために、同じ職場で
働いている仲間たちを労働組合に迎え入れ、その数の力を
背景にして、経営者と団体交渉をしていきます。だから、ま
ず必要なのは、職場での団結です。
しかし、職場の団結がどんなに強くなっても、それだけでは、
要求実現の範囲には、限界があるのです。たとえば「賃上
げ」ひとつとっても、会社(資本)は、同じ産業の他社と激烈
な競争をしているので、自分の会社の労働者たちにだけ賃
上げをすることを、とても嫌います。生協や生協関連の職場
で働く仲間たちだけが、小売業の世界で突出して賃金が高
くなる、ということはありえないのです。
そこで、「手をつなぐ仲間」を、職場の外に、地域単位・産
業単位・全国へと広げていく必要があるのです。具体的に
は、流通・小売産業の職場に、たたかう労働組合を広げて
いく必要がありますし、非正規労働者のみなさんは、同じ
ような処遇で働いている仲間たちと手をつなぎ、「自分の要
求」と「みんなの要求」を重ねあわせて、その実現のために
行動していく必要があるのです。
「自分たちの要求」を実現するためにこそ、「多くの働く仲
間たち」と、手をついないでいきましょう。労働組合は、職場
の中だけで活動していては、かならず弱体化していきます。
職場の外へ。多くの仲間と連帯し、労働組合の力を輝かせ
ていきましょう。
第8回 生き生き輝く活動のために(2)
-伝える力と学びの力
連載の最終回は、「伝える力」についてです。
残念ながら労働組合は、まだまだマイナーな組織です。
日本の労働者全体のなかで、労働組合に入っている人は
2割をきっていて、とても少ない。学校教育やマスコミなど
でも、労働組合の大切さについては、まず教えてくれませ
ん。
多くの働く仲間は、労働組合というかけがえのない役割
をもった組織の存在を、知らされていないのです。だから、
労働組合に入っていて、その大切さを認識している私たち
が「伝える」しかないのです。
どうやって? 職場の仲間であるならば、会話することで
伝えられます。学習会をするのも良い方法です。組合のニ
ュースを読んでもらうことも大事。街頭では、ビラやアンケー
トなどをつかって、対話をしていきます。最近はブログやツ
イッターなど、インターネットを活用して、労働組合の存在を
知らせる方法もあります。どれも共通しているのは、魅力的
でわかりやすい「言葉」を使って、仲間たちに語りかける大
切さです。
でも、労働組合のことを伝えようとしても、なかなか他の人
に伝わらない。「なんでわかってくれないの!?」。そんな経
験、誰しもありますよね。だからこそ、「学ぶ」ことが必要です。
学びの力が、伝える力を豊かにするのです。月刊誌『学習の
友』(一冊500円)は、その最良のテキストです。ぜひ定期購
読をオススメします。
伝えることは難しいからこそ、伝わったときの喜びは、特別
なものです。みなさん一人ひとりが、労働組合の大切さを、
自分の言葉で語っていきましょう。
これで終わります。ありがとうございました。
*************************
ちなみに、8回分のミニ連載を4ページにまとめた
資料をつくりました。
先日の全医労の講演のとき、資料で使いました。
そしたら、岡山医療センターの支部の方から、
「病院の掲示板に貼りたいけどいいか」とのこと!
はい、ご活用ください。
こちら→Somosomoをダウンロード
(これはA4横サイズですが、縦バージョンもあります)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。