きのう(20日)は、
2012年の学習協のダッシュ企画の1日目でした。
なにに向けてダッシュするかといえば、
もちろん10月の倉敷集会です☆
夜の企画の前に、
県労会議と労働者教育協会の山田会長との懇談会。
15時半から17時まで、
倉敷集会に向けた意見交換や、
労働運動と学習運動の協力共同の関係、
さいきんの学習活動への問題意識などを
ざっくばらんに意見交流。
すごく良かった! いい懇談会になりました。
日常的にこういう機会をつくることが大事だと
あらためて思いました。
さて、夜の学習会は18時半から。
山田敬男労働者教育協会会長の講演、
「学習運動の役割と、全国学習交流集会in倉敷の意義」
というテーマで、70分間のお話。
情勢の特徴、
3・11以後の新しい動きと変化、
そのなかでの運動の課題、
学習運動の役割と意義、
倉敷集会成功のために、
という感じの流れでした。
やっぱりこういう基本的な
ところを押さえながら、
集会への意思統一ができたのは、
たいへん貴重でした。
組織内向けの学習会でしたので、参加は17名でした。
若い人が3分の2ぐらいで、その点では良かったですが、
労働組合からの参加がもうちょっとほしかったところです。
以下、山田会長の講義の骨子です。
1 情勢のいくつかの特徴
①野田改造内閣の暴走
・自民党でもできなかった悪政の強行─民主党の「自民党化」
*「社会保障と税の一体改革」、国会議員定数削減、国家
公務員給与削減、TPP問題、原発・エネルギー問題、
普天間基地「移設問題」など
*財界とマスメディアの全面支援
②人間の“いのち”と絆を大切にする社会と政治を求めて
・地域から日本の政治のあり方を問う
*政治の民主化と社会の民主主義的成熟
*地域と職場の「民主主義」の掘り起こしと組織
③国民的共同の前進と国民の動向
・消費税増税反対が急増
*15日に発表された各紙世論調査
*野田内閣の支持率も続落傾向
・青年や国民の新しい動向
*増大する「世の役に立ちたい」
*青年のなかで「デモに政治を動かす力がある」と思うが50%
*政治にかかりたくない、デモ参加に抵抗感
2 当面する大衆的学習教育運動のいくつかの課題
①「二つの異常」を見抜く情勢論と「そもそも論」の学習
・総学習運動の推進を
*多様なルートから日米同盟の本質を
・重要になっている「そもそも論」の学習
*闘争課題や要求の「そもそも論」
*社会の仕組みに関する「そもそも論」
*生き方に関する「そもそも論」
・学習教育を妨げるいくつかの問題
*権利意識と社会的関心を解体する「自己責任論」の影響
*学校教育が生み出す「政治的無教養」と集団的自治能力の欠如
②社会運動の主体形成に貢献する
・政治的主体と社会的主体の形成
*魅力的な活動家の育成
*地域と職場に集団的関係を再構築し、「まともな人間関係」を回復する
*社会的主体の形成なしに階級的自覚をもった活動家集団は
生まれにくい
*問われる民主主義的な権利意識と人間観
・職場、地域に「学ぶ集団」をつくることが重要になっている
*職場、地域に多様な形で学習会の組織を、職場のイデオロギー闘争
への貢献
*労働学校の重要性、『学習の友』や勤通大の活用
*勤通大の独自の意味
3 全国学習交流集会in倉敷を成功させるために
①全国学習交流集会の戦略的意義
・学習運動を大衆化させた60年代の全国集会
・運動の再生をめざした21世紀の3回の全国集会
②岡山倉敷集会に期待されているもの
・歴史的節目となる全国集会に
・プロセスを魅力的な運動に
③全国の仲間の力を結集して全国学習交流集会in倉敷を成功させる
以上。
講義を受けて、2グループにわかれての感想交流。
ちょっと時間が足りなかったかな?
楽しく交流できたと思います!
さいごに、現地実行委員会の花田実行委員長が、
3・11以後の新しい情勢・課題と切り結んで、
プロセスを大事にしながら、
倉敷集会に向けてがんばろうというあいさつをされました。
参加者の感想。
「『デモに政治を動かす力がある』と思う青年が
50%もいるということ、知らなかった。うれしい
ことだ。もっと参加したい!と思う青年などを増やす
工夫がいる。わかったつもりでいる『そもそも』を
みんなで話して学びたい」
「運動をしている側の自分たちの中でも、お互いの
ことを大切に思えなかったり、あたたかい人間関係
づくりができていなかったりするので、まずは
自分たちがあたたかい人間関係をつくっていって、
そこにふれることで仲間に加わってくれるような
組織をつくりたい。倉敷の集会でも、その過程や
当日に、そういうことが感じられるような取り組みに
したいです」
「学習運動ってどういうこと? という根本的な
ことがあらためて学習できました! そもそも論
大事! 魅力のある活動家がたくさんふえると
いいなあ☆ 私もそうなりたいなあと思いました。
全国集会に向けてがんばります!!」
「世代をこえて、ひとつのことをやりとげる大切さと
楽しさを味わいたいと思う。学びあえる、そんな
全国集会にしたい」
「原点にかえることの大切さをあらためて感じ
ました。倉敷集会を成功させ、展望を切りひらい
ていきましょう」
「倉敷集会は伝説の集会となるように、みんなの
みんなの力でつくっていきたいと思います。
あと自分自身が魅力のある活動家になれる様に
学習を頑張っていきたいです」
「学習をすることで情勢をつかんで、自分たちが
おかれている状況を共有しあいたい。集会が、
青年同士が自分を出して、考え、思想、生き方、
モットーなどなどを話しあえればいいなと思う」
「倉敷集会楽しみ。準備自体が運動というのは、
本当にそうだなー!」
企画終了後、懇親会。
山田会長以外は、若者集団となりました・・・。
しかし、山田会長、さすがに学習運動の現場でも
がんばっている人だけあって、
若者の話題にある程度ついていけてるのがスゴイ・・・!
遅くまでおつかれさまでした!
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