きょう(25日)は、毎年恒例、倉敷医療生協労組での
メーデー学習会(明日も)。水島協同病院へ。
30人ほどの職員のみなさんが参加。
うち新入職員は20名ほどだったでしょうか。
ソワニエの卒業生や、知っている研修医さんも。
約40分間、「労働組合とは、メーデーとは」という
内容をお話をしました。
新入職員にわかってもらう話をするのは、
本当にむずかしい。毎年頭を悩ませています。
以下、概要です。
一。新入職員のみなさん、こんにちは。
1。「働いている」と「働いていく」
◇「働いている」=生活を支えること。
*自分のため、家族のため、社会のため。
◇「働いていく」ための条件
*賃金、労働時間、休日、有給休暇、諸手当
*仕事量(労働密度)、職場の人員、人間関係
*働き続けたいと思える職場。働きがい。誇り。役割。
2。みなさんの勤めている倉敷医療生協には、労働組合
という組織があります。
◇はて、労働組合とは、なんでしょう。
*労働組合は英語で「Union(ユニオン)」といいます。その語源の動詞は
「Unite(ユナイト)」。
*・・・を結合する、合体させる。ひとつになる、という意味です。
◇「働いていく」ための条件を、少しずつ良くしていくために
*「個別交渉」では、良くなることはほとんどない(相手にされない)。
*「団体交渉」することが大事。
「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動を
する権利は、これを保障する」(日本国憲法28条)
*日本国憲法でも「労働組合の活動は基本的人権」
として認められています。
*「集まること」が労働組合の活動の柱であり、エネルギーの
源泉です。
*だから、労働組合の集まり(討議、集会、学習会、行動、交流会)に、
ぜひ参加してください。そこには、いろいろな発見や驚きがあるはず
です。
二。メーデーとは
1。はじまりは、アメリカから
◇1886年5月1日。アメリカ。
*アメリカ各地で8時間労働制を求めて、労働者35万人がストライキ。
*その時歌われたのが「8時間ソング」・・・オレたちに自由な8時間を!
*このたたかいで、約20万人が8時間労働協約を勝ちとる
*しかし、資本家は8時間労働制が広がることを恐れ、権力を使い、
組合指導部の弾圧、労働組合の孤立化をはかり、8時間労働制の
約束をつぎつぎ破棄。
◇1890年5月1日。ふたたびアメリカ。そして世界各国で…。
*アメリカの労働者はしぶとかった。隊列を立てなおし、1890年の
同じ日に、ゼネラルストライキでたたかうことを決め、世界各国の労
働者に、「同じ日に、同じ要求でたたかおう」とよびかけた。
*そのよびかけに応え、世界各国で労働者が、5月1日の同じ日に、
労働時間短縮という同じ要求で一斉に行動した。それが、世界の
メーデーの出発点となった。
◇そして、5月1日は、「世界の労働者が声をあげる日」として、定着する。
*第2回メーデーからは、労働時間短縮の要求だけでなく、その時々
の労働者が直面している切実な要求、平和の要求、政治的課題を
かかげるようになった。
◇日本では「8時間労働時間制実現」「失業防止」などの要求をかかげ、
1920年(大正9年)5月2日の日曜日に上野公園で初めて開催され
ました。
2。今年は83回メーデー
◇かかげていることなど
*賃上げと安定した雇用の確保で安心社会の実現を!
*被災者本位の震災復興、原発ゼロ社会の実現。
*国民的共同の力で大増税、TPP参加反対を!
*憲法改悪反対、普天間など米軍基地の即時撤去、核兵器廃絶の
実現を!
◇民主党・野田政権は、暴走につぐ暴走。
2009年の公約を完全に破棄。
3。社会的な諸問題(政治)と、「働いていく」こととの関係
◇医療や福祉、私たちの生活も、国の政治の影響をもろに受ける
「『シングルマザー』の取材を通し、『あと1時間、学童保育が預
かってくれれば』という悩みにいたたまれなくなりました。ほんの
少しの制度や地域の支援があれば解決できるはずなのに、改
善が進まない現状が残念でなりません。(有)」
(山陽新聞「30代のパズル」取材班Twitter 4.23より)
◇みんなで声をあげる。思いを表現する。
*倉敷のメーデーに参加しましょう!
以上。
明日は健寿協同病院です。
がんばろう。
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