『黒い雨ー内部被曝の告発』
(広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会、2012年)
「当事者の声」はなにより重い。
内部被曝によるさまざまな症状は、
この声を聞けば動かしがたい事実。
原発事故の被災者支援と運動に
生かされなければならない。
国の姿勢を変えさせるたたかいが必要。
『おもかげ復元師』(笹原留似子、ポプラ社、2012年)
最初から最後まで、ウルウル。
東日本大震災直後から、納棺師の著者は、
変わり果てた遺体を生前の姿に戻す
「復元ボランティア」として活動。
本書の後半がその記録。
胸が激しく締めつけられる話の連続たが、
多くの人に読んでほしい。
『日本語のレトリックー文章表現の技法』
(瀬戸賢一、岩波ジュニア新書、2002年)
うーむ。文章というのはじつに複雑怪奇。
それを、魅力的でわかりやすいものにする
様々なワザがある。
著名な作家たちの巧みなワザの数々も
読め、楽しい。
『マルクス、エンゲルス書簡選集(下)』
(不破哲三編集・文献解説、新日本出版社、2012年)
ようやく下巻まで眺め終える。
マルクス亡き後のエンゲルスの
活動ぶりが伝わってくる。
史的唯物論に関する手紙は、
やはりかなり重要なもの。
あいかわらず「解説」と「注」は
すごすぎるのひと言。あきれるぐらい。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。