すぐに、文字による学問〔人文学〕をまったく
放棄してしまった。そしてこれからは、わたし
自身のうちに、あるいは世界という大きな書物
のうちに見つかるかもしれない学問だけを
探求しようと決心し、青春の残りをつかって
次のことをした。旅をし、あちこちの宮廷や軍隊
を見、気質や身分の異なるさまざまな人たちと
交わり、さまざまの経験を積み、運命の巡り合
わせる機会をとらえて自分に試練を課し、いたる
ところで目の前に現われる事柄について反省を
加え、そこから何らかの利点をひきだすことだ」
先日読んだ、デカルトの『方法序説』(岩波文庫)の
なかの一節。
わかる。
「世界という大きな書物」が、教えてくれるものは、
かけがえのないものだ。
ただ、デカルトは本を旅に持っていかなかった
みたいですね。
ぼくは、旅の中で本を読むのが大好き。
今年は、昨年、総選挙でやむなく行くのを断念した
あの国へ、ふたたびチャレンジしようと思っております。
恒例の夏のひとり島旅は、
いまのところ、壱岐・対馬を考えています。
わたしも、
旅からおおくのことを学んでいます。
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