『沖縄戦・もうひとつの見方-宮本正男らの集団投降運動を中心に』
(佐々木辰夫、スペース伽耶、2012年)
沖縄戦の日本軍において、
よく言われるような
「住民を殺害した」「壕か追い出した」
兵士ばかりでないことがわかる。
寄せ集め軍隊であったことにも起因。
こんな戦争で死ぬのは無益だと、
投降を呼びかけた兵士の行動と思想。
『フォト・ドキュメント 骨の戦世 65年目の沖縄戦』
(比嘉豊光・西谷修編、岩波ブックレット、2010年)
沖縄で、ガマにもぐったり、
あきやん師匠の話を聞いていたので、
より身近に感じた内容。
いまも、区画整理などで土を掘り返すと、
沖縄戦の戦没者の骨や遺品や不発弾
などが出てくる沖縄。
骨が語りかける沖縄戦の悲劇。
遺骨の収集に責任をもたない国の姿勢も。
『私とは何か-「個人」から「分人」へ』
(平野啓一郎、講談社現代新書、2012年)
わかりやすい。そして共感。
人間はさまざまな顔をもちながら
(つくりながら)「自分」を保ち、
人との出会いや関係性によって
どんどん「自分」を変化させる。
「分人」という概念をもちいて平易に解説。
良書です。頭の整理になります。
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