昨夜(8日)は、3・8国際女性デー岡山県集会へ。
県立図書館の多目的ホールで行われました。
DVD上映『私は男女平等を憲法に書いた』(72分)を鑑賞。
昨年末に89歳で亡くなられた、ベアテ・シロタ・ゴードンさんの
ことを偲び、彼女の意志を受け継ごうということでした。
DVD鑑賞ののち、私が15分間の補足説明、
「憲法24条を実現していくために」ということで話をしました。
20年前の1993年に来日された様子を中心に
つくられているドキュメンタリーDVD。非常によい作品です。
24条を中心に、日本国憲法の制定の過程が浮かび上がります。
私は何回も見てきたものですが、
あらためて大画面でみると、ちがいますねー、やっぱり。
よいです。
ベアテさんのチャーミングかつ頭脳明晰、
そのお人柄もよく伝わってきます。
私の補足説明は、
ベアテさんの最後の言葉の紹介、
GHQの草案執筆者のなかに
若干22歳で女性のベアテさんが入っていたというスゴサ、
憲法の制定過程で「押し付けられた」のは誰なのか、
「いつ、どこで、だれが」憲法を書いたのかの重要性、
人権条項の草案を書いた3人の豊かな経歴と情熱、
日本国憲法の人権条項は今でも先進モデル。
これが前半で、後半は、
自民党の改憲案の24条には、
「家族は互いに助け合わなければならない」という
「共助」の義務化、自己責任論の憲法化があること、
日本の支配層にとって、参院選で改憲派が勝利するならば、
「夢のような3年間」が訪れること、
96条を変えることの意味、
そして9条改定・基本的人権の制限へ。
憲法の24条は「家族関係・婚姻関係」のなかでの両性の
平等をうたっているが、これを実質的なものにするには、
さまざまな分野、憲法のさまざまな条文に
ジェンダー平等・女性参画の視点を入れていかなければならない、
たとえば男女の賃金格差や女性の貧困率の高さの問題、
待機児童問題は女性の「勤労の権利」を奪うという視点、
労働組合の執行委員の男女比は平均すると85%と15%。
司法のなかでのジェンダー平等の課題、
憲法尊重擁護の義務をおっている、
天皇・国務大臣・国会議員・裁判官・その他の公務員とあるが、
これらの権力担当者はまだまだ男性中心である問題。
社会のさまざまな分野でジェンダー平等が実現してこそ、
家庭内や家族関係、婚姻関係においてもジェンダー平等が
実質的に実現されていく。
憲法の全体を、「女性の視点」で読むことの大事さ。
さいごのさいごに、
100年前に女性に参政権があった国は、数か国だけ。
いまは女性の参政権は世界の国々で実現されている。
20世紀に、世界の女性たちは巨大な前進をとげてきた。
21世紀は女性の世紀です。
女性のたたかいの分野で、ぜひがんばってほしい。
という感じの話でした。
15分の持ち時間を2分ぐらいオーバーしましたが、
まあ、こんな感じでしゃべりまくりました。
全体の参加は65人でした。
平日の夜に、これだけ集まれば、すごいです。
見慣れない若い女性もチラホラ。
男性は5名ぐらいだったかなー。
もっと男性を増やさないと。
参加されたみなさん、おつかれさまでした。
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