きのう(15日)は、県学習協の経済講演会がありました。
テーマは、「労働者・国民のたたかいと資本主義」。
講師は、友寄英隆さん(しんぶん赤旗論説委員)でした。
参加はちょうど40名。
内容がすばらしかっただけに、
残念だったし、やはりこれは、
学習協の力量不足の問題だなと。
日曜日の午後の学習会は、
なかなか難しいですね(涙)。
友寄さん。
非常に緻密な資料をもとに、
なんと休憩をはさんで
3時間近くもお話をして
いただきました!
(個人的には5時間ぐらい
聞きたかったけど)
「友寄年表」の
解説をしているところ。
新岡山書籍のI木さんも、
「この年表はすごい!」と絶賛。
個人的には、
『資本論』の冒頭の労働者の話、
そしていちばん最後の章はなぜ短かったのか、
ピアノは資本主義が発達しなければ生まれなかったこと、
ペリーが、日本の識字率の高さなどに驚いたという話、
間接金融と直接金融、信用収縮のメカニズムの話、
などが印象に残りました(他にもたーくさんあるけど)。
前日の睡眠不足なんてなんそその、
まったく眠くならず、お話に聞き入りました。
あー、勉強になりました。
参加されたみなさんも、みなさん「良かった」「勉強になった」と
満足していた様子でした。
若い人には少し難しかったかもしれませんが、
友寄さんは、かなーりやさしくお話をされていました。
しかし、話している中身はまさに科学。
概念の理解など、一定の基礎がなければ、簡単ではないのです。
ぜひ今後の学習のきっかけにしてもらいたいと思います。
さて、この中身を、どう広げるか、
考えていきたいと思います。
ともかく、3時間にわたる講演をいただいた
友寄さんに、感謝のひと言です。ありがとうございました。
最初の自己紹介で、友寄さんのご出身が
沖縄であることを知りました。なんだか嬉しい。
以下、友寄さんのレジュメの骨子だけは、ご紹介したいと思います。
《労働者・国民のたたかいと資本主義-日本の民主的経済改革を展望して》
第Ⅰ部 世界と日本の資本主義発達史と労働者・国民のたたかい
【1】世界の資本主義の発達史と『資本論』
1.科学的社会主義の立場から、資本主義の発達史を考える
-2つの年表の見方
2.『資本論』資本主義の発展史
3.資本主義の発展と労働者・国民のたたかい
4.マルクス、エンゲルスの理論活動-科学的社会主義の形成と発展
【2】日本資本主義発達史
1.戦前の日本資本主義-野呂栄太郎と『日本資本主義発達史』
2.戦後の改革と日本社会の変化
3.日本社会は「第三の歴史的変革」の時代に向かっている
第Ⅱ部 今回の金融危機・世界不況と21世紀の資本主義
【1】今回の金融危機・世界不況は「新自由主義の終焉」に拍車をかけた
1.「新自由主義の終焉」の時代がはじまった-米国のオバマ政権誕生の意味
2.日本でも、雇用危機にたいする反撃が広がっている
3.「新自由主義の横暴」にたいする反撃のたたかいが世界中で起こっている
【2】今回の金融危機・世界不況は、なぜ起こったのか
1.そもそも「金融」とは何か(「金融」と「信用」)
2.信用創造・信用膨張から信用収縮へ-逆転のメカニズム
3.米国型「金融モデル」の発展と破たん-その3つの要因(病根)
4.今回の金融危機・世界不況の性格/金融危機・世界不況にどう対応するか
第Ⅲ部 自民党政治の二つの「司令塔」の破たんと日本改革の課題
1.「新自由主義の終焉」で、世界の資本主義は「激動の時代」へ入りつつある
2.自民党政治の「二つの司令塔」(財界・大企業とアメリカ)の大破たん
3.「激動の時代」と日本改革の展望
むずびに-当面する政治的たたかいの勝利を
以上。
活字!!長久さ~んありがとうございます☆(*/∇\*)
投稿情報: カゲ茶 | 2009年2 月17日 (火) 22:59
ごめんなさい。友寄年表が配布されたのは1997年夏の人民大学においてでした。間違ってました。こんないい加減さでできている私です、笑って許してチョ
投稿情報: ひらの | 2009年2 月17日 (火) 22:40
ひらのさん、わざわざ遠くからありがとうございます。
昨年の松竹さんの講演に続いての来岡、学ぶ意欲の高さに頭が下がります。
そうですか、30年前にも友寄さんはあんなすごい年表をつくっていたのですか。
恐ろしい知力ですね・・・。
学習協らしい内容になって、とても良かったと思っています。
今後もがんばります。
投稿情報: 長久 | 2009年2 月17日 (火) 08:45
昨日の講義で、「学習協の企画だから」と用意して下さった資料のなかに30年くらい前の人民大学で配られた年表がありました。(今回頂いたのは、もちろん更新されています。)旧資料はとても気に入っているので今も使っているところでした。何度もコピーを重ね、書き込みすぎてぼろぼろになっていたので、今日、今回頂いたものに移行しました。つまり、私が使わせてもらってた資料は、少なくとも35歳前の段階で友寄さんが作成されたということになります。スゴッ。チャート式というか、本当にイメージしやすい資料で、全体の構成と個別の事柄が同時に把握できるのでとても助かるのです。しかも正確。学習協の主催だからこその講義だったと思います。綱領の生命力をここまでリアルに感じることができて本当に嬉しい。二日くらいの集中講義、夢かなあ。もっともっと聴きたかったです。素晴らしい機会を下さってホント感謝!です。長久さん有り難う。
投稿情報: ひらの | 2009年2 月17日 (火) 00:25
ごめんなさいね。
たぶん活字にはしますので、
またそれを送れるようにします。
投稿情報: 長久 | 2009年2 月16日 (月) 17:21
今回はmp3はupされないんですね・・・orz
投稿情報: カゲ茶 | 2009年2 月16日 (月) 16:46