きのう(14日)は、第77期岡山労働学校、
「いまこそ経済学教室」の入学式でした。
記念講演は、
「時代に生きる社会科学~マルクスが今、この日本に現われたなら」
というテーマで、
石川康宏さん(神戸女学院大学教授)が
15分オーバー(笑)の1時間45分に
わたって、熱い熱い講演をされました。
参加は45名。労働学校初参加という青年が
たくさんいて、とってもフレッシュな雰囲気になりました!
いや~良かったです。いろんな人が、周りの人を
誘ってくれ、「一緒に」参加してくれた結果です。
講演をする石川先生。
パワーポイントを
フルに使っての
お話でした。
途中でYouTubeの
動画もあり。
おおまかな講演内容は、
・マルクス主義の古典家たち
・いま世界経済に起こっていること
・世界の構造が変わりつつある
・経済危機への財界の対応と労働者の闘い
・「構造改革」による国民生活の破壊
・財界が政治に求めるもの
・うろたえる財界、転換示せない政府
・必要なのは財界にもののいえる政治
・マルクスへの再注目
という流れでした。
世界と日本の情勢のお話のところどころで、
「マルクスの学説に照らしてみれば」ということで、
マルクスやエンゲルスの資本主義分析が紹介されました。
それがとてもフィットしているのであります。
わたくし、受付をしながら会場外で講演を
聞いていたのですが、
石川先生の視野の広さと分析の明確さ、
若い人を激励・刺激する言葉の力などなど、
本当に圧倒されました。
参加者は、目をキラキラさせて、
会場をあとにしていました。
こういう雰囲気に立ち会える学習運動って、
やっぱりいいな~。やっててよかった(笑)。
「いまこそ経済学教室」への通し受講は
残念ながら20名にもまだ届いていませんが(涙)、
きのうの参加者で「これからも参加していきたい」という
若い人も多く、これからの労働学校がとても楽しみです。
そして、その期待に応えられる内容のものにしなければと、
一層身が引きしまりました。
終了後、有志参加で
「なごみ」(喫茶店交流)。
近くのインド料理店にて。
なんと石川先生も参加!
青年たちが石川先生にいろいろと
質問していました。
貴重な時間となりました。
石川先生も、ブログにきのうの様子を
アップしてくれています。(石川先生のブログ)
ありがとうございます。
では、圧巻の講演録はこちら。
090514_001_2_1.mp3をダウンロード
(始まるまで少し時間がかかるかもしれません)
参加者の感想文の一部です(すべて青年の感想)。
「難しい経済学を分かりやすく教えてもらい、
すごく分かりやすかったです。今の世界で
起こっていることがとても良く分かりました」
「目からウロコでした。マルクス、資本論に
興味がわきました」
「『経済』を聞いたらむずかしそうだなと思って
いたんですが、石川さんの講演は、むずかしい
話もあったけど、知っている話もあって、それに
とても分かりやすく、楽しく講演を聞くことができ
たので、今日来てよかったです。『年越し派遣村』
のボランティアの人の声を聞いて、私にも何か
できることはないだろうかと切実に思いました」
「『おっさんおばさんは、若い人にまずあやまる
べきだ!』という言葉にすくわれました。正規で
働いてはいますが、いかんせん安月給で実家で
暮らさざるをえないで、あえいでいる(?)自分が
東洋経済で見た『ロストジェネレーション』という
言葉。ホントに腹が立ちましたが、今日の講演で
むくわれた部分もあり、前向きに取り組んでいけ
そうです。『自分のもつ言葉のふかみでもって、
となりの人を変えていく』。思っているけど、まだ
まだ至らない部分が大きいので、問題意識を
原動力に独習をすすめていきたいと思います」
「とてもギッチリつまった、よどみなくムダのない
お話でした。今年の自分のテーマは(の1つは)
経済なので、今日のお話でかなり全体像がつか
めたと思います。今日のお話を手がかりにもう
少し深めていこうと思います」
「アメリカ追従で孤立していた日本が、アメリカの
変化にもついていけずに、世界で孤立している
ようになっていること、異常が浮きぼりになっている。
学習していこうという気にさせるからすごいです。
ヘッジファンドを隠密バクチ集団と呼んだのが、
一番おもしろい言い回しでした」
「興味深い、お話でした。現在の世の中の流れが
よくわかりました。私は、タイミングよく正規職員と
して働いています。正直、“正職”が当り前という
考えを持っていたところもあります。でも、今回の
お話を聴いて、当り前でないことに、改めて気づく
ことができました。社会の為に、自分は何ができる
のかをもっと考えていきたいと思いました」
「目からウロコなお話でした。マルクスにはあまり
興味がない、というか難しく(難しそう)で手が出ない
人生だったのですが、資本主義をこんなに見通し
てる人だったとは・・・!さすがなんだなと思いました。
ちょっと手を出そうかなという思いです。まずは本5冊、
頑張ります。マルクスだけでなく、ワルな社会のしくみ
がかいまみれて、このままじゃいかんと強く感じました」
以上。
労働学校「いまこそ経済学教室」は、7月中旬まで、
今後も毎週木曜日の開催です。ぜひご参加ください。
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