泣きながら読んだ本。
『がんばれば、幸せになれるよ-小児がんと闘った9歳の息子が遺した言葉』
(山崎敏子、小学館、2002年)
9歳で小児がんで亡くなった山崎直也くん。
そのお母さんが、発症(5歳)から
亡くなるまでのことを綴った1冊です。
ソワニエの読書日記用に読んだ本です。
もう最初からぼろぼろときました。
そして、最後までほぼずっと、涙しながら読みました。
こんなことは初めてです。
病との壮絶なたたかいをしながら、
家族や周囲を気づかう直也くんの態度と言葉が、
ほんとうに信じられません。
ふつうの9歳の子から出る言葉ではありません。
その胸の内は、どんなものだったのか。
この子の遺してくれたものの大きさ。
ありきたりの言葉ですが、自分や周りの人たちが、
「いま生きている」ということの尊さを実感します。
病と一緒に闘う家族の心境や苦労もよくわかりますし、
ほんとうにつらい話だけれど、ぜひ読んでほしい本です。
(詳しい内容を紹介すると、思い出すだけで泣けるのでやめます)
日曜日の高知の話の準備過程で読んだ3冊。
『日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか-児童精神科医の現場報告』
(古荘純一、光文社新書、2009年)
『キャラ化する/される 子どもたち-排除型社会における新たな人間像』
(土井隆義、岩波ブックレット、2009年)
『子どもの声に耳をすませば-電話でつくる<心の居場所>』
(チャイルドライン支援センター編、岩波ブックレット、2009年)
どれも、日本の子どものおかれている
深刻な状況をきりとり、解決の道を考えます。
いまや常識となりつつありますが、
日本の子どもたちの自尊感情・自己肯定感の低さ。
まったく、大人の責任と言わねばなりません。
子どもたち、ごめんなさい。
私も、自分の子はまだいませんが、
身近にいるめいっこやおいっこにとって、
「信頼できる大人」にならねばならないし、
そのことを通じて、
「この社会で生きていくこと」への肯定感を
育ててもらいたいと思っています。
そして、いつでも「私の話に耳をかたむけてくれる」、安心感のある、
「居場所」のひとつになりたいと思います。
高知講演は問題発言(?笑)が1つ2つあったので、やめようかと。はは。
教研集会にもかかわっているとは…。
すごいウイングの広さですねぇ。
さすがですね。
投稿情報: 長久 | 2009年6 月10日 (水) 17:57
高知の講演は、アップされないのかな?
私も、父親であり‥「学ぶことが、できるケドきらい」になっていく、娘(小3)を見ています。トホホ‥
高校教育研究集会の副実行委員長も務めさせていただいて、はや6年にも‥
「山びこ学校」無着成恭(岩波文庫)のような、はつらつとした教育界をとりもどすため、微力ながら頑張ります
投稿情報: いのぱ | 2009年6 月10日 (水) 14:16