きのう(7日)は、高知へ日帰りお仕事。
10時すぎ、わが早島駅から出発。
児島で「やくも」に乗り換え、12時28分に高知着。
瀬戸大橋を
通過中。
車窓からみえる
景色はすばらしいのであります。
ああ、旅がしたい、
海をゆっくりと見ていたい、
との欲望がうずうずと
わきあがってくるのでありました。
でも、高知日帰り…。
旅の香りいっさいなし(涙)。
12時40分。高知城ホールに到着。
教育会館です、簡単にいえば。
3回の会議室にて、
学習会。
始まるまえの風景。
本日の主催は、高知県教職員組合教文。
「教文」って、なんの略だろう(笑)。聞くの忘れました。
教育・文化かな。
勤労者通信大学の受講を推進するために、
もうけられた学習会です。
テーマは
「人間らしい教職員生活をおくるために~ものの見方・考え方を学ぼう」
でした。
13時より、休憩をはさんで、約90分間、お話を
させていただきました。
以下、概要です。
はじめに
一。ものの見方・考え方(世界観)を学ぶ意味
1。2冊の本を読んで考えたこと
◇『日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか-児童精神科医の現場報告』
(古荘純一、光文社新書、2009年5月)
◇『キャラ化する/される 子どもたち-排除型社会における新たな人間像』
(土井隆義、岩波ブックレット、2009年6月)
2。弁証法と唯物論について(科学的な世界観)
◇一筋縄ではいかない生きた現実をとらえる、一筋縄ではない思考方法
(高田求)
*ものごとは、変化している。発展する。
*矛盾をとらえる
*つながり(連関)をよくみる。
*先入観、思い込み、決めつけを排して、事実から出発する。
◇一筋縄ではいかない、教育、子ども、保護者、仲間、労働組合、
そして自分自身
*その生きた現実をとらえるためにこそ、哲学が必要
二。科学(真理の探究)を学ぶことは、とてつもなく面白い
1。科学を学ぶこと
◇「ニュートン力学がわかれば、日常の風景もちがって見える!」
(『Newton』09年7月号)
◇『子どもの道くさ』
(水月昭道、居住福祉ブックレット7・東信社、2006年5月)
2。社会科学を学ぶ
◇人間とは? 労働者とは? 賃金とは? 資本主義とは?
◇羅針盤は、つねにメンテナンスしなければならない
三。学ぶことを運動のなかでどう位置づけるか
1。学習活動が、労働組合にとって、どういう役割をもっているのか
◇学習活動なしに、たたかえない
*執行部の構えが決定的-埼玉土建の話
*「もう勉強しなくてもいいと思ったから大工になった」という職人たちに
学習を持ちこむ。成長する労働者の姿に執行部が心から感動している。
*書記長の話
「学習はお飾りじゃない」「忙しいときほど、学習しているし、そうじゃな
いと運動できない」「うち独自の労働学校は、断固に科学的社会主義
の理論の学習をしている。哲学、経済学、階級闘争論。これはたたか
いの科学なんだから、なにもおかしいことはない」
◇日々の実践力を高める
*科学的な世界観を磨くことは、日々起こってくる諸課題、諸問題の
解決の力に
*学習活動を強めることで、活動の力量がアップする
2。組合活動家が、好奇心と学習欲あふれる生活を
◇学習情熱のベクトルは、組合員のベクトルをひっぱる
*「こんなにオモロイことを知らないのはもったいない!」「知ってほしい!」
という“学習欲”“におい”を出そう!
◇組織の魅力とは、そこにいる「人」の魅力が大きい(すべてではない)
*「科学の目」をもった人は魅力的
*「あんな人になりたい」「あこがれる存在」(ロールモデル)に
3。学習教育活動は計画性(目的意識性)と持続性(自分も集団も)
◇「3年続けてください」(福祉保育労岡山支部の経験)
◇独習をうながす工夫-岡山労働学校の経験から
◇目的とビジョン
*どのような労働組合、労働運動が求められているのか-高い目標
*「今の自分」「今の組織」を、1年後、3年後、5年後に「どのような自分」
「どのような組織」にしたいか。目的意識。ビジョン。
*「何があっても学習はやる、続ける」という構えをもっている人間がどれ
だけいるかにかかっている。
◇執行部のイニシアティブが決定的
◇勤労者通信大学について
さいごに
以上。
講義終了後、質問や感想交流がありました。
なるほど!というするどい質問も。
また、いろいろなたとえ話が
興味深かったようであります。
先生方の苦労、現場の疲弊感、
教職員組合運動のかかえる難しさなど、お話を聞きながら、
「ほんとうに大変そうだなぁ」ということも感じました。
でも、先生集団には、ほんとうに
期待しています。ふんばってほしい。
(えらそうな言い方ですが)
子どもたちは、私たち大人世代を
乗り越える存在です。歴史はそれを教えてくれます。
そのために教育が果たす役割は
とてつもなく大きいのであります。
15時すぎには学習会は終了。
勤通大の取り組みも、前向きな感じに
なりそうでありました。お役目は果たせたかな?
15時過ぎより、
今回の学習会の仕掛け人、
高知県学習協のI上さんと
近くの屋台村らしき
にぎやかなところへ。
学習運動のこと、青年運動のこと、
その他あれこれ、お話をして、
楽しい時間を過ごしたのでありました。
明るい時間から生ビールを飲めるのは、
疲れた体にはとても良い(笑)。
かつおのタタキもいただきました(ふふ)。
そして、高知のお酒文化の
底堅さ(?)も、実感したのでありました。
17時13分の「やくも」で高知を
あとにし、岡山へ帰ってきました。
でも、せっかく高知に行って、
広い広い太平洋が見れないのは、
「もったいない!」。
旅気分は、夏までお預けです(涙)。
いのぱさん、どうもお世話になりました。
勤通大、広がればいいですね。
カゲ茶さんもありがとうございます。
そうそう、たぶん「ひろめ市場」だと思います。
午後から宴会…。いいですね。ふふ。
投稿情報: 長久 | 2009年6 月 9日 (火) 09:09
>屋台村
あのテーブルの写真からすると、ひろめ市場だと思われます。
次回は午前中に会議をして午後から宴会を始めるのもいいと思います。
投稿情報: カゲ茶 | 2009年6 月 8日 (月) 23:58
昨日は、ありがとうございました
本日早速、委員長に報告しました。
「んー。何でこれだけしか申し込みの人おらんの‥ I君すこしまちよって、もっと増やすきね」と、こころ強いお言葉をいただきました
たいへんだけど、教員の方にがんばってほしいですよね。
次回は、南国高知を満喫?できるように、日程を考えます
投稿情報: いのぱ | 2009年6 月 8日 (月) 15:06