さて、佐賀の旅行編の前半(2日お昼~3日朝まで)である。
九州ブロックの学習交流集会は2日のお昼に終了。
みなさんに別れをつげて、私は唐津(からつ)に向かう予定でいた。
そうすると、佐賀の参加者のM尾さん(男性)が、
「ちょうど唐津に行きますから、一緒に行きましょうか」と
車で送ってくれることに。感謝感謝。
車中、佐賀県学習協の事務局員もされているM尾さんと、
学習運動のことや、学習交流集会の感想などを意見交換する。
じつは、このM尾さんこそ、今回の企画に私を呼ぼうと
言い出した人であることが判明する。
『学習の友』の連載を読んでくれていたのである。ありがたや…。
さらにあれこれ話をしていると、
「今日は時間があるので、呼子(よぶこ)のほうまでご案内しましょうか」
とおっしゃってくださるではないか。
人のご好意は遠慮せずに受けるというのが
私の人生哲学のひとつなので、「よろしくお願いします」となる。
呼子・・・。そこは、佐賀県北部の小さな町であるのだが、
知る人ぞ知る! イカの活き造りの本場なのであります。パチパチ。
で、M尾さんが知っているお店まで案内してもらう。
訪れたお店の横では、
イカが泳いでいた。
早くもイカの活き造りとの
感動的再会をはたす。
このコリコリ食感が
たまらない!
もちろん生ビールも…。
今回の旅の最大の
目的の迅速的達成となる。
M尾さんといろいろとお話をしながら、楽しい昼食。
お腹もいっぱいとなる。
さらに、呼子の観光スポットまでも行ってもらうことに。
呼子大橋を渡って、
加部島の展望スポットへ。
眼下には、
渡ってきた呼子大橋が。
眺めのよいところで、
呼子の港町の様子も
よく見えた。
呼子をあとにし、M尾さんに唐津まで送ってもらう。
ほんとうに感謝。
唐津の予約していたビジネスホテルに16時頃到着。
M尾さんともお別れをする。
さっとシャワーをあびて、
唐津の街ひとり探検隊となってホテルを出る。
歩いてすぐ、「曳山展示場」というものに出くわす。
そういえば、
学習交流集会の
夜の交流のとき、
「唐津くんちの展示場が
あるよ」と教わっていた。
さっそく見つけてしまった
のである(たまたま)。
入場料300円。
なかに入るとすぐ、
巨大な曳山(ひきやま)が
ズラリと並んでいる。
つまり、みこしである。
「唐津くんち」という、
神祭につかわれる。
唐津くんちとは、毎年11月3日・4日に行なわれる、
全国的にも有名な唐津の一大祭りである。
曳山は、このように使われているらしい↓
実際に唐津くんちで
使われる曳山14台が
展示されていて、
かなりの圧巻である。
曳山は、1819年に
つくられた「1番曳山」から、
一番新しいものでも、
1876年製造である。
すごい伝統である。
これは「13番曳山」の
鯱(しゃち)。
写真ではわかりづらいが、
近くでみると、
ほんとうにデカイ。
曳山展示場を出て、西へ西へと歩いていく。
城下町であった唐津は、古い建物が多かった。
そして、歩くこと
15分ぐらいで、
唐津城までやってきた。
べつにお城には
あまり興味はないのだが、
天守閣はたいていその街を
一望できるので、
とりあえず登ってみることにする。
1階に、ゆるキャラらしきものが。
「唐ワンくん」と、
「舞ヅルくん」である。
「唐ワンくん」は、明らかに、
彦根城の「ひこにゃん」を意識。
「舞ヅル」は、唐津城の別名が
舞鶴城であるかららしい。
そして、天守閣の最上階へ。
やはり、眺めは
バツグンであった。
こちらは西方面。
「西の浜」というキレイな
浜が左方面にみえる。
こちらは東方面。
目の前の浜が「東の浜」。
こちらが南方面。
唐津市街である。
そして、北の方角を眺める。
正面に島が見えた。
←この島である。
島。
島・・・。
島・・・!!!
シーナさんの島旅本で
「島に行きたいムラムラ病」を
発症していた私は、即座に、
「あの島には渡れるのだろうか」
ということが頭をよぎる。
天守閣の説明版を読むと、あの島は「高島」というらしい。
よくみると、肉眼でも建物がけっこうみえる。人が住んでいるらしい。
そして、天守閣には「高島」の若干詳しい説明まであった。
あの島には「宝当神社」なるものがあるらしい。
宝が当たる神社…。どんな神社だろうか。
これはますます行かねばなるまい!
さっそく唐津城の1階にいた警備員さんらしきおじさんに、
「あの高島という島には、渡れますか?」と聞いてみる。
おじさんは親切に観光パンフレットをくれ、
「あの島には船で10分くらいでいけるよ。
たしか1日6往復ぐらいあるはず。ほら、ここに時刻表がある」
と教えてくれる。なんでも聞いてみるものである。
時刻表をみると、たしかに6往復している。
1番早い便だと、唐津の港を7時50分発。
べつに「ここに行く」という計画のない旅であったので、
明日の予定はこれで決まりである。
唐津城を降りて、歩く。
もう夕暮れ時であった。
唐津の街をてくてく散策する。
なにやら外人さんがやたらと多い。
あとでニュースで知ったのだが、
ちょうど唐津でヨットの世界的な
大会が行なわれていたらしい。
お昼が少し時間的に遅かったので、
あまりお腹もへらず、夕食はコンビニで
お酒と少々の食べものを買ってすます。
ホテルでシーナさんの旅本を読みながら、
ぐでぐでと就寝していく。
3日(月)、朝6時20分に起床する。
外をみると、見事な晴れ。前日の天気予報では
唐津は「くもり」で午後から「雨かも」だったので、
まことにラッキーであった。
旅行のときの天気は、その旅行の印象に直接影響する。
天は我に味方したのである。
今日は高島へ! まったく島の情報がないだけに、
「どんな島だろうか…」と、うきうき気分である。
ホテルに大きな荷物を置かせてもらい、7時過ぎには出発。
ホテル近くで、犬に出会う。
写真をとっていると、飼い主である
喫茶店のおばちゃんが、
「写真とってもらってよかったね~」
と犬に声をかける。
「おとなしいですね」
「1年前ぐらいから来た犬なんよ」
などの会話をかわす。
朝の会話は気持ちがよい。
途中、コンビニで
おにぎりと「佐賀新聞」を買う。
高島への渡船場の近くで、
唐津城を眺めながら
佐賀新聞を読んでみる。
1面は、「自公政権『平均46点』」。
マニフェストの採点である。
さらに、佐賀新聞独自の
総選挙特集の連載記事が横に。
この日は「後期高齢者医療制度」
であった。高齢者の怒りの声も
紹介されている。
この総選挙、このままいけば、
間違いなく自公は負けるであろう。
国民の怒りは広く深いのである。
出発10分まえに、
ニューたかしま号に乗り込む。
片道200円。
7時50分、予定時刻どおりに
船が動き出す。
いよいよ島へ上陸である。
明日の「後編」へつづく。
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