最近考えを固めていることをもうひとつ。
「長久さんは専門はなんですか」とたまに聞かれることがある。
以前は、「うーん、基礎理論かなぁ」「哲学の方面をそうしたい」
などと答えていた。
大学も行ってないので、何か特別な基礎があるわけでもない。
しかし、「専門分野をつくること」の大切さについて
人から言われたり、読んだりもした。
「専門がない」ことが1つの小さな悩みでもあった。
でも、最近、自分の仕事の条件のなかで、
「こういう方向で自分の力を伸ばしたい」と
思うことについて、だんだんイメージができてきた。
それは、
「なんでも」という「専門」を伸ばすこと!
私は講師活動もさせてもらっているが、
地方の学習協の専従となると、
じつにいろいろなテーマで
学習会の講師をする(せざるをえない)。
哲学、経済、情勢、労働組合、平和関連、
社会保障、女性、憲法、生き方、働くこと、古典、
ソワニエでは看護論も少々…ナイチンゲールも…。
ほんと、なんでもしゃべる。
(相方からは「ホラ吹き啓太」と言われている)
しかし、いろいろな講義をしていると、
「あ!こんなところでつながった!」という経験がよくある。
最近の例で言えば、「被爆の実相」の準備のなかで、
以前ソワニエの講義のために読んだ本が、
(『死別の悲しみ』とか、長崎医科大病院の看護婦長の本とか)
直接講義を豊かにする材料や、
講義を準備する問題意識の幅広さを提供してくれた。
こんな、「あ!つながる!」という経験を、
最近はしょっちゅうしている。
労働組合の話をするときも、
これまでのさまざまな「異分野」学習の内容が、
講義に反映している。
「知は総合力」だと最近ほんとに思う。
地方の学習協専従としての条件を
逆に生かすとしたら、
「なんでも」という「専門分野」を伸ばしていくことではないか…。
と、最近考えているのです。
…意味わかります?(笑)
「なんでも」のスペシャリストになることで、
新たに開拓できるものがあるはず
だから、私は「これが専門です」というのをあえてつくらず、
「なんでもが専門です」という気持ちで、
これからも、やっていきたいと思っている。
candyさんコメントありがとうございます☆
まあでも、大学は行ってたほうがいいと思いますね(笑)いまさらながら。
問題は「学ぶってこんなにオモロイんだ!」と思える
出会いや場があるかどうかと思います。
学ぶ意欲のところでは。
知ることは楽しい、学ぶことが楽しいと思える人をたくさんつくって
いくことも、私の仕事と思っています。
投稿情報: 長久 | 2009年10 月26日 (月) 09:36
長久さん、大学いってなかったのですか? なのにこれだけ物知りで、本もたくさん読んでいて、いくつもの講演をこなしてるなんてすごいじゃないですか。いまは分数ができない大学生が多いらしい。長久さんを見習うべきです!!
投稿情報: candy | 2009年10 月26日 (月) 04:13
プロフェッショナルな“なんでも屋”になりますよ~。
投稿情報: 長久 | 2009年10 月23日 (金) 18:42
すばらしい(゜o゜)プロだなぁと思いました
投稿情報: みき | 2009年10 月23日 (金) 16:31