全国青年大集会に向けて、県内の実行委員会の
立ち上げ会があり、そのなかの学習で講師をしました。
(岡山県では4月25日にプレ集会を企画予定)
学ぶテーマは、働くルール。
1時間ほどで、参加者とのざっくばらんな
やりとりをしながら、学んでいきました。
会議の冒頭、実行委員会を代表しての
Nさんの、「なぜ自分がこの集会をやりたいのか」
という話に、びっくりしたり、心を動かされたり。
集まった青年たちの力になれるよう、
私もお手伝いできたらと思いました。
学習会終了後は、キムチ鍋をつつきながら、
感想交流がされました。
私は、今週体調がイマイチなのですが、
いよいよ状態がおもわしくなく、
学習会もヘンなテンションでしたね(笑)
やっぱりそのあと熱が上がり・・・。
今日は午前中お休みして、
夜の学習会もキャンセル…(こんなことは初めてです…涙)
はやく回復せねば。
以下、講義の概要です。
一。なぜ働くルールを学ぶのか-私たちに手渡されたバトン
1。働くルールの構造
◇労働協約
◇就業規則、労働契約
◇労働基準法を中心とした労働法制(さまざまな法律)
*労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法・・・
2。なぜ働くルールが必要なのか-私たちはモノじゃない
◇日本国憲法を実践と理論の出発点に
*憲法とは何か
*基本的人権とは? モノと人間の違いは?
◇25条、26条、27条、28条・・・
◇97条と12条
*私たちに「信託」されたバトン、あなたは知っていますか?
*次の世代に、新しいバトンを手渡す「不断の努力」を
二。働くルールを学ぼう
1。労働基準法などを中心に、しっかり学ぼう
◇働くルールクイズ(基本編)
①岡山県の最低賃金(これ以下で働かせてはダメなライン)は
時給 円である。
②1日の労働時間は 時間まで、1週間では 時間までが
上限である。
③有給休暇は、 働けば、どんな働き方をしている労働者
でも権利が発生する。
【参考文献】
『おしえて、ぼくらが持ってる働く権利』(清水直子、合同出版、2008年)
『バイト・フリーター110番』(萬井隆令監修、かもがわブックレット、2003年)
2。知らなければ、「おかしいじゃないか、なんとかしようよ」とならない
◇三上満さんの『学習の友』の記事(資料)
*水島のほっとスペースに助けられたある青年の話
◇同じ資本主義国でも、こんなに違う
-ルールづくりの進んだヨーロッパから学ぼう
*「これがあたりまえ」とならないために
3。法律(ルール)をつくるのは誰?
◇日本で唯一の立法機関は?
◇法律をつくる人たちは、誰が選ぶ?
4。国際的なルールも知ろう
◇国際労働機関(ILO)は、世界標準の働くルールづくりをリードしている
*日本は、ILOが採択した183の条約のうち、48しか批准していない
*さらに、労働時間・休暇関係の条約はひとつも批准していない
*たとえば、有給休暇にかんする条約(条約132号、1970年発行)には、
有給休暇は最低3労働週(5日制なら15日、6日制なら18日)の年
次有給休暇の権利を労働者に与えること。休暇は原則として、ま
とめて取ること、事情により分割を認めることもできるが、その場
合でも分割された一部は連続2労働週を下回らないとしている。
5。労働組合に入ろう
◇労働組合に入る、労働組合をつくる、労働組合でたたかうことは、基本的人権
◇労働組合はスゴイ組織なのだ!
-権利行使の出発点は、労働組合に入ること(資料)
三。全国青年大集会に向けて-自分も集団もキラリと成長!
1。目標と夢を大切に
◇みんなで議論をつくして、目標を明確にする
*そのなかで、知恵も工夫も生まれるし、集団が高まる
*目標を追求するなかで、自分も集団もキラリと成長!
◇青年が、同じ思いのベクトルを持った仲間に出会えることの意味
◇夢を語り合いたい
2。学習と実践をつねに結びつけて
◇活動とは、新しい困難を解決しようという、創造的な営み
「学習の時間こそは、創造的な時間をうみだすみなもとであり、また
逆にいって、創造的な活動であれば、学習を習慣づけずにはい
られないはずである」
(高田求、『学習の方法-学び方の弁証法』学習の友社、1977年)
*はたらく人の月刊学習誌『学習の友』を、ぜひ学習アイテムのひとつに
◇「転んだら学んで、一まわり大きくなって」
*三上満さんの『学習の友』の記事をさいごに
以上。
中小企業には、また特別の力学が働きますよね。
経営者が労働のルールを知らないことも多々ありますし…。
でもそうした実践の積み重ねが大事だと思います。
それにしても、その社長、ヒドイですね…。
投稿情報: 長久 | 2009年12 月 3日 (木) 12:42
知っていても・・・
規模の小さい会社は、権利を知っていても、なかなか行使出来なくて苦労しています><。。。
カゲ茶以外は親族 orz
団交しても、和解→離職の流れになりそうです><。。。
↑法律を変えるしかないですね
会社は金が無いわけではないみたいです。その証拠に社長は、車を何台所有しているという自慢話をしてきますw
投稿情報: カゲ茶 | 2009年12 月 2日 (水) 22:22