テーマは、
「日米軍事同盟と核密約問題」でした。
講師は、先週に引き続き、
県原水協代表理事の中尾元重さんでした。
参加は21名と、
最後にまた盛り返し、
にぎやかな教室と
なりました。
中尾さんは、30枚にもおよぶ
資料を駆使しながら、核密約とは何か、
どんな中身、実態なのか、
私たちの運動の課題にいたるまで、
とても骨太の話をしていただきました。
さすがの内容でした。
受講生も、その実態に衝撃を
受けていたようでありました。
そうなんですよ、これが日米関係なんです!
以下、講義の概要です。
急浮上した「核密約」問題
4人の外交官の証言(09年5月 共同通信の配信)
外務省調査命令
有識者会議 11月27日初会合
1.米核兵器の日本配備
アメリカの解禁資料による
2.安保条約改定と密約
6条の規定
交換公文、口頭了解
核持ち込み密約(討論記録)
「朝鮮有事」作戦行動密約
3.沖縄返還と密約
非核3原則が国是に
核持ち込みと基地原状回復補償費肩代わりの密約
4.核密約の現実
沖縄に配備された核兵器
岩国も核基地に
原子力艦船の放射線測定密約
5海峡の領海問題
5.核密約を破棄し非核日本を
非核神戸方式
非核3原則の法制化
安保条約の廃棄
以上。
受講生の感想文。
「外務大臣の密約問題に関する調査命令
についてはどこまで実行されるでしょうか。
調査だけで終わりにしてほしくないと思います」
「非核3原則があるから日本は大丈夫などと
かなり甘い考えでした。今日初めて知ったこと
が多かったです。非核3原則の裏に核密約が
あって、何を信じればいいのか分かりません。
このことをみんなに知ってほしいです」
「今日は知らない事実を学べて、有意義な
講義でした。新政権になり、是非とも密約
問題を解決していって欲しいと思います。
憲法9条に関しても、世界に恥じない国政を
私たち国民がさせるようにしていかなければ
ならないと思いました。まずは、関心を持ち
続けることが大切だと感じました」
「子どもの頃から信じていた『非核3原則』が
今日の講義をもって見事に裏切られました。
日本は国民にはキレイ事ばかり言っといて、
裏ではアメリカの言いなりだし、わが国ながら
情けなさでいっぱいです」
「表向きでは非核3原則を堅持するとか言って
るのに、全然守られていない事に腹が立ちま
した。核密約についてまったく知らなかったので
勉強になりました!」
「表と裏の話し合いがあり、ひどい日本政府
だと思った。沖縄に1200発の核兵器があった
なんてびっくりだ。米の手先にならず、自由な
国に。密約は許さない、やめろという世論が、
大切だと思った」
「ABCCなどもそうですけど、アメリカのやりたい
ほうだい…ですね。先週の講義で、『自分たちを
最後の被爆者に』という思いで運動をしている
被爆者の方々、核をなくしたい!という人たちの
ことを学んだので、よけいに日本政府の本音と
タテマエに怒りを覚えました。核兵器をなくそうと
本気で必死で歩んでいる人びとの前で嘘をつく
なんて…」
「“核密約”の実情を知り得ることができて、強い
憤りを感じました。非核3原則は絶対的に死守
されていると信じて疑わなかったので、それが
破られていた事実を知り、信じていたものが、
裏切られたようです」
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