週末は、完全休養の2日間。
そこで、いつものことですが、
いきあたりばったり旅を決行したのであります。
相方は週末、東京へ出張でしたので、
ひとり旅でありました。あしからず。
土曜日(12日)の午後、瀬戸大橋線にのりこみ、
いざ四国へ。
着いたところは、琴平駅。
一度訪れてみたかった場所でありました。
しかし、例のごとく、予備知識なしの旅で
ありましたので、駅近くの観光案内所にすかさず
とびこみ、情報収集。
まずは温泉に行こうと、近くの大きな旅館の
温泉に行ったのでありました。
温泉に入ったあとは、琴平の町をウロウロ。
この町は、「金毘羅(こんぴら)参り」が有名で、
参道には土産物やがぎっしり。
なかなかのにぎわいをみせておりました。
町をひととおりまわって、本日のお宿に。
川沿いにひっそりと建っている小さな旅館でありました。
小さな部屋の中央に、こたつが。
これこそ、日本のお宿の正しい姿であります。
ずっとこたつに入っていました(笑)。
めっちゃ落ち着きます。
このお宿は、ご夫婦で営まれているらしく、
親切で家庭的な対応でありました。
夕食も、シンプルかつ家庭的な感じでした。
おいしかったです。
旅のおともは・・・『反原爆』。
楽しい読書がよかったのですが、
これは今読みたい本であったので。
夜は石川遼くん特集のテレビをみつつ、
本を読み、眠くなったので23時には就寝。
7時起床。まったく正しい休養リズムでありました。
日曜日(13日)は、9時半に宿をでて、
こんぴら参りにでかける。
最終目的地は「金毘羅宮の御本営」。
海の守護神として親しまれているお宮さんで、
御本営までは785段の石段を登らなければ
いけないのであります。ちょっとした運動です。
階段を登る。
ひたすら登る。
ふいー。
後ろをふりかえれば、なかなかの眺め。
でも、まだ3分の1も登ってないのであります。
なかなか気持ちの良い参道でした。
ゆっくりゆっくり歩きます。
参道の途中に、「高橋由一館」というものがあり、
「愛しのパリ展」という特別展をやっていました。
三重県立美術館から、「パリ」にまつわる47点の
洋画をかりて、展示されていました。
入場料800円はちと高かったですが、美術館大好きの
私は、もちろんここで寄り道をしたのであります。
「愛しのパリ展」で楽しんだあとは…
やはり、ひたすら階段を登るのであります。
階段を走って登る少年たち。
あとさき考えず、今を純粋に生きる、
正しい子どもの姿でありました(笑)。
あとひと息! この急階段を登れば、
目的のお宮さんに到着であります。
到着! まあ、そんなに疲れませんでした。
私もまだまだ若いということです(笑)。
眺めがとても良いところでありました。
中央に見える富士山のような形の山が、
「さぬき富士」と呼ばれる山であります。
天気も良好で、いうことなし、です。
当然、このようなところがあるわけで…。
「正しい」日本人は、やっぱりここで「おみくじ」を…。
ということで、100円でおみくじをする。
「末吉」でありました。
「運勢」のところを読むと、だいたいこんな感じの
ことが書かれておりました(長久訳)。
「高い山に登るのと同じで、最初は苦労だけが
多いだろう。運気は容易にはひらけず、時をじっと
まつことが大事である。わき目もふらずに、初心を
大事にして事にはげめば、その時は自然に福が
もたらされるであろう。が、急ぎすぎること、考えの
浅いときは、失敗を覚悟すべし」
てな感じです(笑)。肝に命じてがんばります(笑)。
今度は、ひたすら下り階段。
下りのほうが、足にはキツイんですよね~。
がくがくしました。
続いて訪れたのは、「金丸座」といって、
日本最古の芝居小屋。
金毘羅歌舞伎が毎年行なわれる場所であります。
入場料500円なり。
くぐり戸を入ると、おじさんがいきなり説明を
始めました。「ふんふん、なるほど」と聞きながら、
中に案内されました。
おお! まさにここは古き良き日本の芝居小屋。
集団にまみれて、舞台装置の説明を聞く。
ここに、歌舞伎役者が立つんだなーと思い、少々感激。
私、歌舞伎は2回ほど見たことがあります。
鶴の図柄が美しく。
舞台裏まで見ることができました。
こんな感じの控え部屋もたくさん見ました。
役者さんが入るお風呂とかも。
ここはスバラシイ芝居小屋ですね。
「奈落(ならく)」と呼ばれる、舞台地下の
装置まで見ることができます。
舞台が回転したり、下から役者が出てきたり。
ここはすべて手動、人の力で舞台を動かします。
さいごは、客席から舞台を眺めました。
いちど、本物の歌舞伎をここで見てみたいものです。
さて、「金丸座」をでて、やっぱり温泉につかりに。
階段の上り下りでかいた汗を、きれいさっぱり
流したのでありました。
参道はきのう以上のにぎわい。
こんぴら参りに、各地から人が訪れています。
私はお土産に地ビールを買いました。
ちょうどお昼時になったので、
おうどん屋さんに。
「みそけんちんうどん」と生ビール。
旅先の昼食の正しい選択でありました(笑)。
そして、「みそけんちんうどん」はとてもおいしかったです。
昼食を食べて満足したので、
13時すぎの電車で琴平をあとにしました。
帰りももちろん瀬戸大橋を渡って。
瀬戸大橋をつくった人びとは、
ほんとうにエライ! あっぱれ!
全体的に、ゆったり、のんびりの
1泊旅でありました。
正しい保養旅行でした(笑)。
おわり。
ヘーお父さんの故郷ですかぁ。
なかなか良い町でありました。
高知のカフェいいですねー。
でも、ちょっと遠いですね…。
お知り合いの方がやっているんでしょうか。
投稿情報: 長久 | 2009年12 月16日 (水) 16:21
琴平に行かれたんですね。私の父の故郷です。父の家系も代々、金毘羅さんに仕えていたそうです。たぶん、明治の中頃まで。私の曽祖父は、材木業で財をなし、神戸へ店を構えていたそうです。父は子どもの頃、「お坊ちゃん」だったらしいのですが、大恐慌と戦争のはてに、今は厳しい年金生活者です。
それはさておき、1月に高知の嶺北に「ぽっちり堂」という田舎のカフェがオープンします。良ければ、一度ご一緒しませんか。
投稿情報: S本Y郎 | 2009年12 月16日 (水) 12:55