知る人ぞ知る、岡山労働学校の人気者、
大島元さんが、70歳となられたのを機に、
ご自身3冊目となる詩集を出版されました!!
『神経伝達物質』(大島元、和光出版、2010年)
最近は、さすがに通し受講はされていませんが、
いつも記念講演や特別講演などの企画には、
必ず参加されていて、
たくさんの若い人からも、「元さん」の愛称で親しまれています。
この詩集も、元さんらしい、ほっこり感やユーモア、
社会性にあふれています。ぜひ、お買い求めください。
(岡山県学習協で、特別価格の1,000円で扱っております)
この詩集には、「労働学校」という詩も収録されています。
以下、特別にご紹介します
労働学校
木曜日の夕方になると
仕事を終えた息子たちや娘たちが
勤労者福祉会館に集まってくる
大学生や看護学生もいる
ボクも「勤福」を目指して
いそいそと歩く
どちらへ? と聞かれる
労働学校へ行くところです
何を教えていらっしゃるんですか
教えているんじゃなくて
教わりに行っているんです
まあご冗談を!
白髪頭のボクを見ながら言う
講義を受けてから
話し足りないことは
喫茶店で夜遅くまで語り合う
年金生活のボクにとって
生きた社会との接点だ
経済学入門は
若いN事務局長が担当している
家に帰ってから
今日からN君の講義が始まると
女房に言うと
あんたいい年をして
労働学校の講師もさしてもらえんのかな
と皮肉っぽく言う
ボクはただ単に講義を聞くためだけ
労働学校に行っているんじゃないんだ
娘たちの胸に
灯をともしに行っているんだ
息子たちはどうするのさ
ボクは息子たちには関心がない
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