旅行記アップの前に、旅の最中に読んだ本のご紹介。
移動時間も多かったので、まあまあ読めました。
最初から持参した文庫本が6冊。現地でGETした本が2冊です。
どれも、仕事とは直接関係ない内容ですが、おもしろく、
自分の思考が鍛えられ、また旅の雰囲気にピッタリでした☆
読んだ順番ごとに紹介します。
『5年3組リョウタ組』(石田衣良、角川文庫、2010年)
石田衣良は、教育のそもそも、
そして今の学校現場を見通す、
たしかな目をもってますね。
何度か涙腺にきました。大推薦の小説です。
熱血でもヒーローでもない青年教師が、
子どもたちや教師集団と歩む1年間。
まさにドラマです。教育現場はステキだなぁ。
『かもめ食堂』(群ようこ、幻冬舎文庫、2008年)
映画は見れなかったけど、その原作本です。
なんか、肩の力がぬけた小説で、
読み応えという意味ではイマイチでしたが、
食堂に集う人間模様がおもしろく読めます。
『代筆屋』(辻仁成、幻冬舎文庫、2008年』
いや、これは面白かった。ためになりました。
旅行中に、2回読んでしまいました。
80期運営委員会の課題図書1冊目はこれで決まり。
手紙という伝達媒体の魅力を再発見できます。
心をこめた、長~い手紙を、書きたくなります。
それにしても、いろんな立場の人になり代わって
手紙を書くという著者(主人公)の能力がすごい。
大おすすめです。
登場人物も、なかなか面白い人ばかりで、
「ありえん」とか、「人生いろいろだなぁ」とか、
「ラブレターって、いいなあ」とか(もらったことがない)、
とにかく読み応えたっぷりです。
『まだふみもみず』(檀ふみ、幻冬舎文庫、2003年)
いいねえ、やっぱり檀ふみは。
すてきな女性です。その小気味いい感性がグッド。
エッセイ集です。文章もうまい。
ふふふって笑えるエピソード満載。
あと、檀さん、『赤毛のアン』を
100ぺん読んだって書いてたなぁ。わかる気がする。
ぼくも早く2回目読もっと。
『麦酒泡之介人生』(椎名誠、角川文庫、2010年)
島旅のおともには、
やっぱりシーナさんの本が1冊はないとねぇ。
安心して読めるんですよね。
ぜったい面白いから。
それにしても、毎日お酒を欠かさない
シーナさんの肝機能はいったいどうなって
るんだろうか。うらやましい!
『本郷かまとさん、長寿の日常』(真弓智恵子、南方新社、2003年)
現地GET本1冊目。
残念ながら、この本が出た直後に、116歳で
亡くなられましたが、徳之島で生まれ育った
長寿おばあさんの日常、介護、長寿の秘訣を
取材した内容です。
老老介護のことや、介護保険の問題にも
ふれられています。
長寿の島、徳之島の魅力もわかります。
『揺れる奄美、その光と影』(稲野慎、南方新社、2008年)
本のタイトルと表紙からすれば、
なにか陰影な感じな内容と思われますが、
奄美諸島の魅力が満載で、すごく勉強になりました。
朝日新聞の記者さんが、3年間の奄美赴任で
感じたこと、見たこと、記事にしたことを、まとめています。
奄美地方は、すごく奥深く、まだまだ知らないことが
たくさんあり、行きたい所もこの1冊で増えました☆
『くちぶえサンドイッチ』(松浦弥太郎、集英社文庫、2008年)
『暮しの手帖』編集長のエッセイ集。
移動書店もしているそう。おもしろそうだ。
「ああ、そうだよなぁ」「わかるわかる」というところと、
「うーん、ちょっと違う」というところと。
でも、そんな楽しみ方も、エッセイを読む魅力かも。
日々のなにげないこと、人、ものを大事に大事にする
姿勢は、すごく共感できました。
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