最近読み終えた本。
『こんなときどうする?-臨床のなかの問い』(徳永進、岩波書店、2010年)
もうほとんど、臨床における
哲学書のような感じ。
いったいこの先生は、
どこまで境地を切りひらいていくんだろうか。
つねにそばに置いておきたい1冊です。
『触れるケア-看護技術としてのタッチング』(堀内園子、ライフサポート社、2010年)
とっても勉強になりました。
マッサージとか、タッチケア技術を
知っていれば、いいよなー。
とりあえず、相方様に実践です(笑)。
自分の身体にふれることの大事さも、
なるほどそうだなーと。
身体へのいたわりの気持ちが育ちますね。
『熊になった少年』(池澤夏樹、絵坂川栄治、スイッチ・パブリッシング、2009年)
不思議な不思議な創作物語。
池澤夏樹ワールドですな。
子どもに読み聞かせをして、
どんな反応があるかを楽しむのもいいかも。
『きかん車の詩-生きかたを学びあう子どもたち』(津田八洲男、大月書店、1990年)
生活綴方教育の実践書。
「毎日毎日、書く」ことによって、子どもたちは
「心のふるえ」を育て、「共感の幅」を広げ、
「他者を自分に内面化」していく。
そして生まれる、子どもたちの「高まりあい」。
感動的な実践記録だった。
「学校」って、こうじゃなきゃ。
すごく学習運動にも役立てる内容でした。
『友がいて ぼくがある-学びあい、育ちあう40人の学級物語』
(笠原紀久恵、一光社、1981年)
こちらも、生活綴方教育の実践報告。
感動で、何度もうるうるときました。
80期運営委員会の次の課題図書は、これにします。
「労働学校」って、「学校」なんですよね。
それにこだわっていきたい。
学校でしか、味わえない感動や共感、
悔しさ、喜び、他者との響きあい、人間の本質との出会い。
そんな学校にしていきたいと、強く思います。
「人は感動のほうに自分を向けていく」
「いっしょにいるから仲間なんじゃあない。いっしょに生きるから仲間なんだ」
「本ものの学力は、人間を育てる」
「リーダーは、先頭にいるばかりではない。仲間を活動
させたくしていく縁の下にもいる」
『きかん車』も、『友がいて』も、
毎日毎日、「書く」ことを積み重ねている子どもたちの、
表現力や、共感力、文章力には、脱帽のひと言です。
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