２０１０徳之島の旅（１４・完）

【８月１１日（水）】

ひとり旅８日目（最終日）。

６時３０分起床。

ホテルのお風呂で、ぬるま湯につかって読書などという、
家ではしないことをしてみる。
今日は、べつに急ぐ必要はまったくないのだから。

１０時ホテルを出発。
大きな荷物をとりあえずホテルに預け、
鹿児島市内をてくてく歩く。
知らない街を歩くのは、なかなか面白い。

 
鹿児島にも、市電が走っていた。

 
西郷隆盛が立っていた。

 
１０時２０分。鹿児島市立美術館に到着。
「ピカソと２０世紀美術の巨匠たち」という特別展がお目当て。
といっても、前日知って、「あ、行こ！」と思ったんだけど。

入ると、なにやら結構うるさい。美術館なのに･･･！
そのわけは、どこやらの学校の課題かなにかで、小学生たちの
群れがおり、絵の前でメモをとったり、あちこちあちこち動き回ったり。
うーん、ゆっくり見れないではないか！

 
入口には、列ができてました。平日なのにー。
名画たちを眺めながら、いそいそと移動。
でも、やっぱりシャガールとピカソは存在感が違ったなぁ。

 
美術館内の喫茶店で休憩。
コーヒーを飲みながら、ゆったり読書。
ここで、早島のS増さんから、わが団地で不穏（ふおん）な動きが
起きているので至急相談したいとのメールが入る。
「いったい、わが団地に何が起っているのか！？」と不安になる。
（この件はとりあえず、その後の対応でひと段落しました）

１２時まで美術館でゆっくりし、その後、また徒歩で
桜島のフェリーターミナルへ向う。

 
ターミナル内のラーメン屋さんで、黒豚ラーメンを食べる。
うーん、これは美味しかった！

 
１２時４５分、フェリーに乗り込む。

 
出発！　目の前にすでに桜島が大きくみえる。

 
甲板で外の眺めを楽しむ人たち。天気が良かったらな～。

 
もうすぐ到着。子どもは身を乗り出さんばかりの元気っぷり。

１３時ちょうど、桜島に到着（わずか１５分）。
桜島初上陸！　運賃往復わずか３００円！

 
桜島港。まあ、今回は時間も限られていたので、
桜島観光というよりは、「桜島にとりあえずわが足で立つ」というのが
目的となっていたので、港近辺を徒歩で短距離移動。

 
歩くこと１０分。近くに、足湯があった。わーい。

 
足湯につかって、ゆっくり。まわりは芝生の公園だし、
とってもリラックスできました。

 
流出した溶岩で占められている海岸。向こうは鹿児島市街。

 

　足湯の公園のすぐそばに、
　桜島のことが学べる
　ビジターセンターなるものが
　あったので、入ってみる（無料）。

　なんか、今年は桜島はえらく
　活発らしく、すでにこの日までに
　昨年の噴火数を越える８０７回の
　噴火　おおお！すごい。
　この山は激しく生きているわけですな。







 
大正の大噴火は、すごかったらしいねー。
平成の大噴火はあるんでしょうか。
ないほうが住んでいる人にはモチロンいいわけですが。

 
そんな桜島ですが、この日は結局、そのイタダキを見ることはできませんでした。

１４時３０分、桜島港でフェリーにのって、ふたたび鹿児島へ出発。
滞在時間１時間３０分（笑）。でもまあ、かかったお金は３００円ですから。

フェリー内で、『くちぶえサンドイッチ』を読み終える。
若干考えが合わないところもあったけど、さわやかなエッセイでした。
日常の小さなことを、大事に大事にしたい、というスタンスは、とても共感です。

１４時４５分、鹿児島港着。

 
市電で、ホテルに帰り、荷物を取って、さあ、岡山へ帰るぞ～！

１６時１５分、鹿児島空港着。１７時３０分、離陸。

 
こんな小さな飛行機でした。鹿児島⇔岡山便は、その存続が
危ぶまれています。新幹線も開通するしねー。

飛行中、『代筆屋』２度目の読了。

「開封した便箋（びんせん）の手触り、文字の人懐っこさ、
封書に貼られた切手やスタンプに至るまで、手紙には
そこかしこに、なんとも言えない人間臭さがある。
変な言い方だが、手紙は純然たるハンドメイド。だから
人は手紙をもらうのがうれしいのだろう。世界でたった
１つしか存在しない自分だけに向けられたメッセージ。
それをポストの中に発見したとき、人は同時に、ささやか
だが何物にも替えられない喜びを受けとることになる」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（あとがき）
手紙はいいっすな～。
最近中学１年生のめいっこに、長い手紙を送ったけど、
すごく喜んでくれた。きたない字でも、まあいいんだよ。

 
１８時４５分。岡山空港に飛行機は無事到着。
空港に、仕事を終えた相方が迎えにきてくれた。ありがたい。

さあ、日常への復帰だ。




さいごに、今回の旅を通して･･･。


非日常の「旅時間」は、「日常を生きる力」になると、
つくづく感じます。


旅は、いいぞお～（おたけび）。


今回の徳之島旅で得たもの、感じたものを、
ここ岡山で、ぞんぶんに生かしていけたら、と思います。


１４回にわたる旅日記におつきあいいただき、
ありがとうございます！
楽しく思い出しながら書けました。


もちろん、来年も、ひとり旅するぞ～！
まだ旅先は決めてないけど、島に行くぞ～！（ふたたびおたけび）


（完）