きのう(18日)は、80期岡山労働学校の第6講義でした。
参加は11名。なかなか上昇しません(涙)。
講義がすごく良かっただけに、なおさら残念です…。
講師はこの人! そう、われらが(?)二見伸吾さんです☆
しずく工房主宰・広島県労働者学習協議会講師。
「うたうことと人間らしさ」というテーマでした。
半分ぐらい、ギターをもって歌ってました(笑)
その歌(6~7曲歌われました)もとっても良かったし、
講義内容もさすがの奥深さ。
参加者にも、たいへん好評でした。
せっかくなので、以下、二見さんのレジュメをのせておきます。
●はじめに
『いま君にできること』 「うたうこと」「学ぶこと」「たたかうこと」
1.「うた」は訴えること
●ひとつの歌から
「うたふ」の語源 「恋しい」「逢いたい」などの思いが「心に湧いてきて、
止めようもないこと」(大野晋『日本語はいかにして成立したか』中公文庫)
「うたは危急のときの叫び」(林光)
「ひとの心をつなげるもの」(ピート・シーガー)
2.人間らしさとは 第7講義への橋渡しとして
●労働が人間を人間にした(第2講義)
●労働から学習へ
(1)自分のまわりの世界に働きかけること
(2)つらいこと 辛抱する 忍耐力は動物一
(3)つらいこと 変えようとする 知恵(経験から学ぶ)
(4)変えるために「考える」→創意工夫(失敗から学ぶ)
(5)まわりを変えることによって自分自身を前向きに変える→あきらめない心
(6)経験をまとめ上げ、時代につなげる(研究と学習・教育)
(7)自分自身で自分を変える(自覚的な学習)
分かるまではつまらない。分かり始めるとやみつき。つぎつぎ湧き出す「なぜ?」
●労働から文化・芸術へ
(1)労働が「美」的感情をつくりだした
「石器にたいする愛はそのかたちに対する愛と自然に結びついていた」
(永井潔『芸術論ノート』)
よく切れる石器 よく切れる石器の「形」→愛おしい
いわゆる「機能美」は美そのものの原点でもあった
例)流線型の美しさ
(2)労働と芸術の分離、自立化
ひとたび形への意識や形への愛の端緒が切り開かれると、道具の本体から
しだいに切り離され、独自性を発揮しはじめる
→芸術の独自性 美そのものの追求
美的感情の根底には、人工的抽象的な形への肯定的感情が横たわっている
「美には人工的な性格がある」(マキシム・ゴリキー)
「自然の美しさ」 まず造形美感があり、それから自然美感が生まれた
「まるで絵のように美しい」「ほんものそっくり(の美しさ)」の相互関係
美術、音楽、演劇、文学、映画などさまざまな芸術が人びとによって創られてきた。
3.たたかうこと
●もっとも崇高な「人間らしさ」 たたかうこと
現状に屈せず、辛抱し、ねばりづよく現状を変えるために努力すること
「今ある困難を乗りこえるために、バラバラにされている仲間どうしが
どうしたら力をあわせることができるかを考え、行動すること」
(『いま君にできること』91-2ページ)
●「人間らしく」たたかうこと
ビラは美しいか、見たくなるか
その集会にうたはあるか
人間らしさを総動員すること 「パンとともにバラを」
「すぐれたたたかいはすぐれた文化を生み出す」
→すぐれたたたかいにするために、文化のあるたたかいを
●自分の気持ちを、絵や詩、うたなど形にすること
「表現する」ことは人間にしかできない。
誰もが創り手になりうる。ただし、修行「訓練」はいる。
はじめから上手な人はいない。
以上。
講義のようす。とっても和やか~な雰囲気になりますね。
文化があると。
参加者の感想文。
「歌うこと→うったう→訴えること。普段何の気なしに
聞いたり歌ったりしていることが、こーーーーんなに
深イイ話になるとは思ってもよらず。二見さんの声は
いいひびきでした♪」
「ステキな歌♪とギターで♪、すごくいやされました。
音楽(うた)って、やっぱり良いなあと再認識しました。
人間の能力は死ぬまでのびる!! 一生発展する、
という言葉に、私もがんばろー☆☆と思いました♪」
「うたは『うたふ』
受け身であるだけでなく、発信者になること・・・
さまざまな切り口で“うたうこと”訴えることについて
学べ、新鮮でした」
「うれしいな、楽しいな、悔しいな、許せない、きれい
だな・・・ あふれる気持ちが歌になるんですね。
これから、もっと素直に楽しく音楽と付きあっていき
たいです。
労働学校も、他の活動も、『パンとともにバラを』の
精神で、楽しく☆美しく☆いきたいですな」
「まず、歌がいっぱが『良い』。歌大好き。
でも歌だけでないところの奥深さ。理論を積み重ねる。
人間は創り手になれる。歌で表現していきたい」
「うたを通して人間らしく生きることは何かを考え
させられた。また、うたがみんなの気持ちを引きよせ、
多くの人びとに訴えかけることができるのだと
改めて思った」
終了後、二見さんも一緒に「なごみ」へ。(写真を撮り忘れた)
「自慢できるぐらいがんばったこと」の話題でワイワイしました。
なごみ終了後、さらに二見さんと私、仕事を終えた相方が合流し、
3人で近くの焼き鳥屋さんで11時過ぎまで、あれこれ楽しくお話。
二見さん、本当にステキな講義、ありがとうございました。
来年、ジョーカー安保の学習会やりますので☆
ふとめしんどさん、先日はありがとうございました(祝う会のほうも)
安保学習会、5月か6月にやりましょうかね~。
またよろしくお願いします☆
投稿情報: 長久 | 2010年12 月14日 (火) 11:06
岡山のみなさま
時間オーバーしてすみません。
ボクも楽しい時間を過ごすことができました。
長久様 安保学習会よろしくね。
4月以降がありがたい。
トモちゃんさま。春になったら東京へ遊びに行きます。飲みましょう。
投稿情報: ふとめしんど | 2010年12 月14日 (火) 00:12
著書は持っているのですが、歌声は聞いていませんでした。残念
投稿情報: 大野 | 2010年11 月21日 (日) 14:22
アッ!思い出した(*^^)v
「フトメ」のあんちゃんと飲もうって約束してて、そのままになってた。
焼き鳥屋でアレコレできるように元気になったんだね。
それなら、手形を落とさなければヽ(^o^)丿
投稿情報: トモちゃん | 2010年11 月19日 (金) 22:14