きょう(26日)は、午前9時半から、
岡山市の学童保育指導員労組の学習会でした。
昨年と同じ、連続3回の学習会。その1回目です。
開始前のようす。学童保育は基本午後からのお仕事なので、
午前中に学習会もできるわけであります。
でも、やっぱり午前もいろいろあるようで、参加が広がらないから、
次回(12月)はやっぱり夜にしようとなりました。
それでも、10人の方が、学習会に参加していただきました。
ほんとうに、おつかれさまです。
そして、昨年のこの労働組合の学習会でも感じましたが、
みなさんとても学ぶ姿が真剣で、受けとめもまっすぐ。
すばらしいなと思います。
今日は、「人間の本質を考える-労働・知性」というテーマでした。
昨年は労働組合そもそもの3回講座でしたが、
今回はもっと基礎をやろうということで、こういうことになりました。
こういうテーマの学習会を労働組合がすることが、
またすばらしいなと思います。
私のほうから、1時間少々話をしました。
レジュメはこちら→Gakudou 1をダウンロード
講義をうけて、少し感想交流。
すごく新鮮かつあたたかい受けとめ。
ありがとうございます。元気になります。
以下、参加者の感想文です。
「『労働』は本来『喜び』なはず・・・。日々の保育で
ちいさな喜びは感じられても、『労働』=『喜び』と
感じられていない自分に気がつきました。『労働』
というと、頭に浮かぶのは『お給料』のこと・・・しか
も、マイナスのイメージです。ちいさな喜びが『労働』
の喜びにつながっていない間は、『自ら動いてい
くぞー!』という力はわいてこないかな・・・?と思い
ました。でも、組合や他の集まりで話したり、相談
したり(手をつなぐこと?)すると、『自分で声をあげ
て変えていかなきゃ!』と思います。当事者なんだ!
という意識を今回の学習会で持つことができました。
ありがとうございます! 『手』の作用・・・子どもに
安心感を感じてもらえるよう、実践してみたいです」
「自分は“ワー”とか“キャー”とか日々言葉にならな
い表現が多い・・・動物に近いのか(汗)と思う。言葉
を獲得して考える力を豊かにしたいと思った。本を
読むぞ! 労働の大切さも改めて考えさせられ、新
しい気づきが多かった。労働でのつながりは強く、
学童保育指導員の仲間たちと手をとりあって、発展
させていきたいと思った。そのためにも、自分自身が
豊かな言葉を獲得して物事を考えていけるように努
力していかなくては・・・していこうと、前向きな気持ち
になった。先生のレジュメやお話は具体的でとても
わかりやすくて理解しやすいです。次回も楽しみに
しています。ありがとうございました」
「物が豊かになり、大切にしなくなってきている今、
『失くしたら、買えばいい』ではなく、商品の影には、
たくさんの労働者がいることを、改めて気づきました。
昔、むすこの教科書の音読で聞いていた一本の
鉛筆が出来るまで・・・と感謝の気持ちで聞いていた
ことを思い出しました。『ありがとう』ですね。
でも、それだけ働いても働いても、生活に余裕が
できない人たちの多さに悲しくなります。働くことが
喜びになるよう、学習をつみ重ねていかなければ
いけないと感じました」
「働く人々すべての人が尊ばれるには、感謝される
には、生きている人みんなの考え方の変化が必要
だと思います。労働が人間の喜び、ということは、
実感として良く分かります。
70年前の吉野さんのことば『自分たちの-考えに
かじりついていた間、-本当のことがわからなかっ
た』とありますが、考えをすすんで調整する意欲を
失わないように、生きていること、手を使わせて
いただけること、働かせていただけることに、まず
感謝して、希望をもって生活したいと思います」
「『豊かなことば』を獲得する、『豊かにものごとを
考える』ということは、今の子どもたちにも(もちろ
ん私たち大人にも)必要とさせることだと思いまし
た。さらに言えば、すぐに実践にうつせるような
ことであると思います。『豊かに』がくせものですが・・・」
「今ある物、生活の全てが多くの人々の労働に
よって生み出されていることの事実、お金を出せば
すぐに(物もサービスも)買える社会で、考えた
ことすらあまりなかったです。そして、私たちは
日々“子ども”という対象に関わっているのだが、
私たちが生み出すものは目に見えないものであ
る。評価も難しい、得られにくい。でも、私たちの
労働の目的・意味は大きい。一見矛盾している
ようだが、考える良いきっかけになった」
「労働の持つ意味の勉強、人間の本来、である。
改めて考えさせられるものでした。新鮮な驚き、
えん筆の本は、是非購入して、子どもたちと読み
合いたいと思います。次回を楽しみにしています。
ありがとうございました」
「社会はわからないと思わず、1人ひとりが“変え
ていく力をもっている”と思うことが、今を生きる
私達に必要ですね!!
学童保育は、クラブ自体がとても小さな指導員、
子ども、保護者集団です。あらためてせまい世界
に身をおくのではなくて、学童保育以外の学習も
必要!! まずは新聞をもっと丁寧に見ます!」
「長久先生のお話をお聞きすると、毎回元気が
出ます。今日も元気がでました。それは、学びに
よって自分の人間性が豊かになる入り口に立てて
いるからではないか?と思いました。
“労働は人間を豊かにするものである”、それは、
“労働によって人間は知性を豊かにし、感性・感情
が豊かになり、ひいては人間性が豊かになる”、
本来労働とはそういうものであることがよく分かり
ました。
ポイントは、そういう労働になるように我々自身が
希望をもって社会に働きかけ続けること。それは、
希望をもって子どもに関わる我々が首尾一貫した
世界観をもつことである、と思いました。本日も、
豊かな学びの場をありがとうございました」
「『労働が人間らしさを育てた』というお話を聞き、
今までの私には考えたこともなかった視点だった
ので、非常にインパクトを受けました。今までは、
労働=経済力としか考えてこなかった私ですが、
新たな観点が聞け、今日から違う気持ちで働け
そうです。全ての生活がたくさんの人に支えられ
ていることを念頭におけば、おのずと行動も変わ
ってくると感じました。それが伝えられる仕事に
就いているのだから、子ども達と一緒に考えて
いきたいです」
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