きょう(24日)の夜は、岡山市の足守にある、
もみの木保育園での「ものの見方・考え方」学習会の6回目。
園児、保育者ともに、風邪が流行っているらしく、
参加はいつもより少なめの6名でした。
夜の保育園を外から撮ってみる。
まわりが自然豊かなぶん、ほんとうに真っ暗です。星がきれいに見えます。
なんと、今日の学習会前ごはんは、お鍋!!
野菜たっぷりで、うれし~い☆ 暖まりました。
(写真ではわかりませんが、相当大きな鍋でした)
さて今回は、
「世界を生き生きととらえる-弁証法(前半)」ということで、
弁証法を2回にわけてやるつもりです。
今回は、運動・変化・発展と、
変化の法則性について。
できるだけ、身近なたとえを使いながら、
話しましたが、やっぱり弁証法の説明って、むずかしい~(汗)
今回もけっこう試行錯誤でレジュメをつくりました。
レジュメはこちら→Mominoki 6をダウンロード
感想交流では、自分のことに引きつけて感想を
述べていた人が多かったです。その面では成功か。
あと、いつも思うのですが、M田園長先生は、
ほんとうに、ちゃんと哲学(弁証法的唯物論・史的唯物論)の
勉強を若いときにしているので、やっぱりさすがの感想とご意見。
保育実践もふまえられての感想なので、とっても勉強になります。
ありがたいことです。
若いみなさんは、しっかり、がっつり、くりかえし、
哲学は勉強しておいたほうが、ぜったいに後々いいですよ!
なにより、よりよい実践にとって。
そして、学んで終わりではなく、
時々「自分のめがね」をメンテナンスをすることをオススメします。
こういう「哲学を語れ、日々実践している保育者」がいる保育園は、
子どもも、保護者も、保育者集団も、幸せなことです、はい。
学習会に参加している保育士さんの言動をみて、思います。
以下、感想文です。
「弁証法という名は聞いてはいたのですが、今回の話を聞き、
弁証法とは、哲学的という難しいものではなく、普段の生活の
中で自分自身のあり方、考え方のことだというのが良くわかり
ました。一方で自分自身や自分の周りのことは見えていても、
社会のことまでは見れていない自分に、自分自身の視野の
狭さを改めて感じさせられました。また、「いいこと探しのエキ
スパート」においても、自分自身の生活などには出来ても、
人に対してなど自分で出来ているのか? “肯定をふくんだ
否定”においても、普段、追われている時にはただの否定しか
していない自分がいるなぁと思い実感しました。毎日の中で
心にとめておくことで、実践できたらいいなぁと思いました」
「いつも心掛けようとしてはいることだが・・・集団で生活して
いると、様々なことにおいて、個人差に左右させられる。
それぞれの子に1人1人の成長のものさしがあるんだという
ことをしっかり胸に刻み、どうしても悪いところ、遅いなとか
思ってしまう子に対しても必ず肯定できることもあるはずな
ので、バランスよく子どもを見るまなざしでいられるように
したい。成長過程においての“中途半端さ”という、黒白
はっきりしない時期、これからもいくつも経験すると思うが、
いい所を探しつつ、落ちついて見守っていける保育者になり
たい」
「成長に近道なし! をあらためて気づきました。自分の
中の矛盾、失敗してもそこからスタートすれば良い。
弁証法を少し知り、前向きになる」
「弁証法、とても難しく思いましたが、日々の生活の中で
葛藤していること、明日からの保育の為、子ども達の為に
頑張ろうと思う自分と、疲れたから寝てしまおうという両方
の思いがあるという部分は分かりました。コツコツ努力を
重ねて、少しずつでも成長していけたらと思いました。
また、どんどん積極的に動き、間違いをおそれずに、過ご
そうと思いました」
「弁証法という言葉を初めて耳にしました。レジュメの文章
を読むだけだと難しいなと思いましたが、長久先生のお話
を聞きながら、なんとなくですが、理解できたように感じます。
私はネガティブに考えがちで、言われた事に対し、すぐへこ
んでしまいますが、今日弁証法の話を勉強して、そう考える
ことが悪いことではない、ただ次のステップへ向かう努力を
しなければいけないなと感じました。主観的にばかり考えず、
客観的に自分を見て、どこを直せばいいのか、改善したら
いいのかを見つけられるようになりたいと思いました」
「『どうせ』という見方には、現実のなかで発展しつつある
ものへの感覚が欠けている-感じとれる力、感性を常に、
みがいていくための努力が学習なのか・・・。
自分を高めるために、『無理』をする、ストレス論・・・
というよりは、『無知の知』、知らないこと、わからないこと
を知ろうとすることではないだろうか。
『ゆらぐ』ことのできる力→「考える」ということ(総括して
いく力)本当の意味で考えるということかと・・・。
肯定をふくんだ否定=否定の否定との関係、中途半端さ
を受容する力とみるのも新鮮な表現でした」
(園長先生の感想文です)
弁証法って、難しいけど、
面白いし、すごい力をもってるなーと、あらためて。
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