最近読み終えた本。
今月後半、それぞれ違うテーマの学習会が3回ひかえていて、
そのための学習もせねばならず、なかなか哲学学習に入れないけど、
それそろ取りかからねば・・・。
『米軍政下の沖縄 アメリカ世の記憶』(森口豁、高文研、2010年)
写真は貴重なもので、
へー、ほーと見る。
ただ、後半の政治的主張は
考えがあわない部分も。
思ったような本ではありませんでした。
『抑止力を問う-元政府高官と防衛スペシャリスト達の対話』
(柳澤協二、かもがわ出版、2010年)
ふだんの私の考え方、安全保障の捉え方と
相当違いがあり、うーむと思いながらも、
参考になるところはしつつ、最後まで目を通しました。
日米同盟にたいする心理的安心感というのは、
たしかに漠然としたものだけど、大きいだろうなあ。
でも、とくに沖縄県民の犠牲について語られないのが、
うーむというところの最大の理由かな。
『なみだのファインダー』(松重美人、きょうせい、2003年)
8月6日の広島原爆の日。
唯一撮られた写真が5枚。著者の松重さんのもの。
その松重さんの「あの日」の証言や、
写真手前のセーラー服の女性との対談など。
そんなドラマがあったとは。その事実の重み。
『戦闘機1機で学校は何校つくれるか?』(関根一昭、合同出版、2010年)
何と何を比較するか、というのは、まさに「哲学」ですね。
たとえば、私たちがよく使うのは、
「思いやり予算」だけど、それをやめて1800億のお金を
何に使うのかというのは、その人の考えが反映される。
あと、税金だけじゃなくて、世界の億万長者がもつ
「お金」と、貧困層の生活との対比も必要かな。
道義的に許されんだろう、「見て見ぬふりするな」、と。
『失業しても幸せでいられる国-フランスが教えてくれること』
(都留民子、日本機関紙出版センター、2010年)
これはたいへん面白いです。
かなりオススメです。
こういうたぐいの「ヨーロッパでは」的な
本はけっこう読んできているので、
そうそう、ということも多かったのですが、
都留さんの断言する力が、まったく気持ちいい。
「生活保護は国民の権利と自信をもって認識しよう」
「失業は権利」「奴隷のような働き方は拒否すべき」
ちょうど、新春学習会で石川先生が、
「思想を鍛える意義」について強調されていたのですが、
その学びにもピッタリの本ですね。
テンポよく、一気に読めます。
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