週末は東京で、学習運動組織の全国連絡会議でした。
全労連会館で2日間、あれこれと論議。
なぜかデジカメがうまく写らず、
携帯で、会議以外の写真を3枚ほど。
会議では、2010年代の学習運動のあり方を
提言したものや、各地の学習運動の経験を論議・交流。
「次世代育成」が労働運動やさまざまな活動の
大きな課題になっていることは間違いない。
学習運動もしかり。
いや、全国の状況を眺めると、
もっとも次世代育成が深刻なのが学習運動だ。
そこで、「いまの青年」の傾向・特徴をつかもうと、
青年論が議論される。
が、率直にいって、私は青年論の議論が好きではない。
もちろん、議論することに意味がないとは思わないし、
ある程度必要だとも思う。
しかし、わが陣営の青年論は、大人論を抜きにした青年論になりがちである。
現代青年に接近できない、心をつかめない、
大人の側の問題を抜きに、議論がされる傾向がある。
つまり、青年の側の問題とされてしまうのである。
こちらのほうが、「わが身を変革しなければいけない」という
努力に目を向けなくてよいのである。
青年問題は、はっきりいって大人問題である。
「若者が本を読まない」のは、
本を読むことの意味と面白さを語り、
じっさいに学びを大事に活動して輝いているセンパイ活動家が
まわりに少なすぎるのである。
青年の社会性、を問題にするとき、
では、大人の社会性はどうなのか、を考えなければ。
政治的無関心と言うが、
じゃあ大人の政治への態度はどうなのか。
魅力的な大人の活動家が少なすぎると思う。
昨年開校した79期の労働学校「こんな人に会っちゃった教室」は、
魅力的な大人の活動家を若い人に知ってもらう機会だった
と思うけれど、そういう問題意識である。
まあ、一般的に「大人の世代」「青年世代」と
ひとくくりにして論じること自体、あまり科学的ではないと
私は思っているのですけど。
だって、いろんな人がいるもんね。
もちろん、時代背景とか、文化状況とかの「傾向」はあるし、
それはきちんと分析されないといけないけれど。
いくら「青年論」だけを議論しても、あまり前進はしないと思う。
それよりも、
科学的社会主義という「ほんものの理論」の魅力、
おもしろさ、かっこよさをピカピカ磨いて提示できていない
わが大人たちの問題ではないだろうか。
私は、「いまの青年は」という角度で青年たちを
結集する困難を考えたことはない。そういう発想にならない。
「どうすれば青年の心を動かす運動になるか」
「どのような言葉をもてば、青年たちに届くのか」
とういう、わが身の問題としてつねに考える。
若い人は、美しいもの、かっこいいもの、面白いものが大好きである。
そうしたものへの感性は、ほんとうに素晴らしいものをもっている。
では、科学的社会主義の理論は、美しくなく、かっこよくなく、面白くないのか。
そんなことはない。
私たちが学んでほしいと思っている理論は、
美しく、かっこよく、抜群に面白いのだ。それを伝えることができていない、
わが陣営の大人の側の問題こそ、
乗り越えねばならない、最大の課題である、と思う。
あ、ちなみに週末の会議が、全体的に
そういう論議になったというわけではなく、
あくまで「ふと考えた問題」としてここに書いているだけですので、
会議への批判めいたものと捉えないでくださいね。
1日目の会議終了後の懇親会。
山口のK田さん、鹿児島のK山さんは初参加。
よくぞ、来ていただきました。
夜は、東北の人たちと一緒の部屋になったんですが、
そこでも貴重な話をたくさん聞けました。
全国の会議に参加すると、すごくいろんなことを考えられます。
日曜日、会議が終わってみんなでご飯をたべたあと、
さらに5人ほどで秋葉原に。歩行者天国、はじめて来ました。
独特な雰囲気ですね。通り魔事件の現場の交差点も歩きました。
AKB48がステージを
している劇場もありました。
ほほー、ここがそうかー。
全然疎い世界なんですけどね。
思ったよりは寒くなく、なんとかなった週末でした。
専従中リハ職さん、ありがとうございます。
「先入観」はたしかに運動の大敵です。
哲学的な学びがそれこそ必要なんですよね。
私も模索しつつも、伝え方を磨く課題に挑み続けようと思います。
投稿情報: 長久 | 2011年2 月 5日 (土) 12:04
美しくて、恰好好くて、抜群におもろい要素(以下、3要素)が、一見すると無茶苦茶分かり辛いコトこそが最も厄介だと思っています。
3要素を知る前の最大の壁、無知からくるであろう「先入観」。先入観を先入観として捉えることができない人+先入観そのものについて考えた経験があんまりない人・・・・そんな人、若い人以外にも沢山いますよね?
3要素、実践しようと試みていますが、「ちゃらんぽらん」という評価を私自身はよく頂きます。独習は旺盛にしつつ、危なっかしさをもう鳥渡沈めるのが、今の目標です。
投稿情報: 専従中リハ職 | 2011年2 月 5日 (土) 09:09
チキキータさんコメントありがとうございます☆
大人世代も、つねに変わり続けることが求められるんだと思います。
「これまでと同じ」ほうが間違いなくラクですからね。
投稿情報: 長久 | 2011年2 月 1日 (火) 15:26
世代交代がうまくいかないという
話を私もよく耳にします
変なお膳立てや経験論の押し付け
間違ってると思います
投稿情報: チキキータ | 2011年2 月 1日 (火) 11:06
ノックオンさんありがとうございます。
岡山で、輝いている活動家を1人ひとり生み出していくために、
地道にがんばります!
投稿情報: 長久 | 2011年2 月 1日 (火) 08:20
みずからも含めてですが、「学びを大事に活動して輝いているセンパイ活動家がまわりに少なすぎる」と私も実感しています。「おもしろさ、かっこよさをピカピカ磨いて提示できていないわが大人たちの問題」だと思います。でも、まわりの輝きの無さを嘆いているだけでは私自身も駄目なのですが…
投稿情報: ノックオン | 2011年2 月 1日 (火) 00:01
ご無理せずにしてくださいね・・・。
あ、それと2月19日の講演会は残念ながら仕事で岡山におらず
参加できません・・・(涙)すみません!
投稿情報: 長久 | 2011年1 月31日 (月) 21:34
「青年の成長」に対する「大人の責任」については、私も深く自責の念にかられています。
年明けの「元号」事件?以来、落ち着いてきちんと整理した文章を書こうと思いながら、まだまだまとまらずにいます。また、そんな話もゆっくりしてみたいです。
投稿情報: S本Y郎 | 2011年1 月31日 (月) 15:01