2回目は、この本の冒頭にある
「中等学校生徒諸君にあたえる」
という短い文章より。
「学習し、自分自身を確信ある、堅忍不抜で堅固な
社会民主主義者にそだてあげることを、自分たちの
組織の主要な目的とするように努力せよ。このきわ
めて重要で必要な準備活動を、直接の実践活動から
できるだけ厳密に区別せよ」
1902年のときの文章なんで、レーニンは32才でしょうか。
ずいぶんエラそうです。「せよ」が2回もでてきます(笑)。
でもやっぱり、私にとって、心躍る文章です。
学習教育活動を
「直接の実践活動からできるだけ厳密に区別せよ」
というところ。
これは、青年同盟だけでなく、政党、労働組合、
民主団体でも、学習内容や目的の違いはありますが、
組織建設という課題では共通して言えるものです。
まあ、学習運動の専従者として、
素直にビビビとくるフレーズでありまして。
でも、「できるだけ厳密に区別せよ」って、
いったいどういう性質の問題なんでしょう。
私が考えるに、
①学習教育活動の方針を、実践のあれこれの課題とは
区別して、独自に立てる必要があるということ。
②そこには、学習教育活動が、他の課題と並列できない、
特別重要な役割と意義があることへの認識があること。
その目的意識性。
③学習教育活動の「目標」と「計画」を立てることと同時に、
活動を前にすすめ、かならず達成するための「体制」をつくること。
いわば、どんなに実践活動が忙しくなっても、それに影響されずに
独自にこの課題をすすめようと意識された人間集団の育成と配置。
系統的で持続的な活動。
④さいごに、学習教育活動の進ちょく状況を必ず独自に総括すること。
そのための総括基準を明確にもつこと。
などかなあと思います。
みなさんの団体・組織はどうでしょうか。
私も以前加盟していた民青同盟でいうなら、
県委員会レベル、班レベルでの学習教育活動の独自の方針を
それぞれもち、どんなにその他の活動が忙しくても学習活動を
一貫して追求する人を配置し、必ず一定期間ごとに総括して、
次の目標と計画を立てる、ということです。
レーニンは、青年組織の場合は、
「主要な目的とするように努力せよ」とまで言っています。
青年の主要な任務は「学ぶことだ」と強調します。
労働組合でも「構え」は同じだと思います。
教育宣伝部、学習教育部などの専門部体制をもっている
ところもありますが、やはり全体的には独自追求体制が
弱くなってきていると思います。
肝心かなめの問題は、人を配置できるか、ということです。
「実践活動からできるだけ区別」して、学習教育活動を
すすめようとする人です。できれば集団で。
目的意識性が何より求められるのが、学習教育活動ですから…。
その人をどうやってつくるのか。
これもう、その組織の構え、だと思います。
そういう人間をなんとしてもつくらないといけないという「構え」。
「構え」がなければ、「手立て」が出てきません。
別の言葉で言えば、高い目的意識性ということです。
以前訪れたことのある埼玉土建が唯一ですかね…
そういう構えを持っていた組織は。ビックリでした。
レーニンの「厳密に区別せよ」という
このフレーズは、
私にとって、特別なんです。
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