私も組合員で、執行委員もさせていただいている、
生協関連・一般労組のニュース「SKIP通信」(月1回発行)に、
先月号から「労働組合そもそも講座」という短い連載をはじめました。
「500字ぐらい」という、無謀に厳しい字数ですが(笑)、
気楽に書いております。
以下、その1回目(3月)と2回目(4月)です。8回連載の予定です。
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第1回 「労働組合の語源から」
みなさんこんにちは。これから、「労働組合そもそも講座」を
はじめます。「なんで労働組合が必要なの?」「どうしたら活動
が楽しくなの?」という疑問や思いに応えられるような、記事を
書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
さて1回目の今回は、労働組合の語源についてです。労働組
合は英語で「Union(ユニオン)」といいます。その語源の動詞は
「Unite(ユナイト)」。・・・を結合する、合体させる。ひとつになる、
結合する、という意味です。
サッカーの日本代表が、W杯で決勝トーナメントに進出したり、
今年はアジア杯で優勝しました。すごいですよね。その日本代
表のおおきな武器は「団結力」と言われはじめています。選手
みんなが、それぞれの個性を生かしながら、チームの勝利にむ
かって気持ちと力をひとつにして(Uniteして)、献身的に努力を
する。これが、1人ひとりの力をたんにあわせた以上のものを生
み出しているわけです。
サッカーの場合は、「勝利」が共通の旗じるしとして、団結が
生まれます。では、労働組合の旗じるしはなんでしょう。それは、
みなさん1人ひとりが持っている「要求」です。次回は、その「要
求」の話をしたいと思います。
第2回 「労働組合は絶対に必要な組織-それはなぜ?」
「要求」を旗じるしに「ひとつになる」のが労働組合、という話を
前回しました。要求を明確にし、みんなのものにする。これが労
働組合活動の柱であり、活動エネルギーの源泉です。
なぜ「要求」が生まれるのか。ずばりひと言でいえば、それは、
みなさんが人間だからです。ずっと以前、「24時間働けます
か?」というCMが流行ったことがありますが、そんな働き方を
すれば、人間は死んでしまいます。機械ではないのです。また、
まともな賃金が得られなければ、人間らしい衣食住や文化的生
活もまかなえません。「人間だからこそ、人間にふさわしい働き
方がある」。これが大事な大事な出発点であり、「要求づくり」の
ポイントになってきます。
いまの私の労働条件・働き方は人間にふさわしいものか?
おかしなところはないか? 職場の人みんなが働き続けたいと
思える職場だろうか? めんどうくさいかもしれませんが、そん
な問いかけが、大事なのです。
もちろん、「おかしいな」と思っても、「じっと我慢して働く」とい
う選択肢もあります。でも、自分のまわりの環境を変えていく生
き方ができるのも、人間です。そして労働者は、労働組合があ
れば、「あきらめない生き方」を選ぶことができるのです。それ
が、労働組合が絶対に必要な組織であることの、大きな理由の
ひとつです。
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