編集部より「宣伝せよ」のお達しがきていたので、
去年も紹介させていただきましたが(こちら)、今年も
月刊誌『経済』5月号(新日本出版社)の紹介をさせていただきます☆
大特集
「マルクス『資本論』のすすめ2011」
とりあえず、読んだ論文のみのですが・・・。
(読んだ順番で紹介。この順番も、私の問題関心が表れています)
【『資本論』はどのようにして形成されたか①-不破哲三】
不破さんの新連載です。
「今回の連載の不破さんの問題意識はどこに?」
をさぐりながら読みましたが、あまりわからず…(汗)
論文後半では、資本論の発生論的方法を勝ちとっていく
マルクスの研究過程の追跡。
マルクスより先行したスミスやリカードたちの経済研究との
対比のなかで、その違いと意義が浮き彫りにされていました。
とりあえず、もう一度読めば、もう少し見えてくるかも。
きのうはお酒が入ってたしね(言い訳…)。
内容的には、初学者にはかなり壁が高い。
でもぶちあたって、はね返されても、いいんですよ。
こういう学びは。
【青年・学生が『資本論】にチャレンジ】
大学生や青年運動、学習運動のなかでの
『資本論』学習の経験が、5つ報告されていました。
私の友人でもある鹿児島Kさんの報告も。
がんばってるなあ。
沖縄の民青県委員長の報告もステキでした。
その県委員長の言葉。
「1回、1回の学習会でわかったことが、何の力に
なるのかと思うときもあります。けれども、コツコツ
積み重ねてきた3年間で、自らが成長したと思え
るのは、ものごとを自分の頭で捉えて、本質を追
求しようとする姿勢が身についてきたことです。
それは、テレビや新聞などの解説をうのみにする
のではなく、何が起きているのか、これからどう
変化するのか、展望がどこにあるのか、仲間と
ともに語り合い、見い出していく力です」
【労働者教育と『資本論』の学習-吉井清文】
2月に吉井さんをお呼びした学習会のとき、
5月号に掲載されるとは聞いていましたが、
なるほど、こういう感じですか。
吉井さん学習会報告のblog記事でも言いましたが、
同じ学習運動の大先輩として、
また労働者とともに歩むその姿勢の徹底ぶり、立場性。
ほんと、心打たれるんです。
内容は、2月の講演で聞いたものが、かなりありました。
活字になると、また印象も違いますね。
文章は、やっぱり吉井さん独特の文体・表現です。
さいごの部分、
「わたしは一度、こういう話をゆっくり、たっぷりやって
みたいのですが、調子に乗ってやると、講義時間が
不足しかねませんので、辛抱しています」
の言葉に、思わず「ぷっ」って笑ってしまいました。
2月の岡山での学習会は、まさに「辛抱して」押さえていた
お話を思う存分されていましたので。
「学習運動と私」というテーマでお話いただいたんで、
なにを話すのも自由だったわけです。
だからあんなに興奮もされていたんですね(笑)
あのときは「たっぷり」お話いただきました。あははー。
【『資本論』の魅力…スミス、リカードからマルクスへ-平野喜一郎】
平野さんの最近の『経済』誌での7回連載
「『資本論』を学ぶ人のために」は、とても楽しみに読んでいました。
今回の論文は、感動しました。
とくに、アダム・スミスの
「自愛心と同感、道徳感情論の意義」の部分。
スミスって、経済学者としてすごいだけではなく、
こんな道徳哲学・思想ももっていただなんて。初めて知りました。
「スミスすごい!」「スミスやっぱりえらい」「感動だ」の
書き込みを思わずしてしまいました。
そして、スミスやリカードの仕事をきちんと評価し、
そこから貪欲に学ぶとともに、批判的に乗りこえていったマルクス…。
たしかに、マルクスの仕事・研究をもしスミスやリカードが
知ったら、泣いて喜ぶだろう、という指摘は、
今回の論文を読んで、大納得でした。
たいへん勉強になったと同時に、
感動的な論文でもありました。
以上。読んだものは、まだここまでです。
他にも「おもしろそー」「読まなきゃ」と思っている論文多数。
5月号はやっぱり買い、でお願いします(1,100円です)。
ご注文は岡山平和書房まで。
編集部さんお世話になります。
若い人がたくさん読んでくれれば良いのですが。
今後ともよろしくお願いいたします☆
岡山で、マルクスの本物のブームを自ら起こしていきたいと思います。
投稿情報: 長久 | 2011年4 月11日 (月) 12:31
おおぅ、心のこもった紹介ありがとうございます。
いつもご協力、感謝です。また岡山のみなさんの活動ぶりも、掲載させてもらえたらと思っております。
5月号大特集、どうぞよろしくお願いします。
投稿情報: 『経済』編集部 | 2011年4 月11日 (月) 10:01