きのう(26日)の夜は、81期岡山労働学校の第3講義。
18名の参加でした。
テーマは「哲学のふるさと-ギリシャの哲学者たち」でした。
講義がおわったあとの風景。
今期は、とにかく初めての話す内容ばかりで、
なかなかたいへんです。慣れていない。
でも、いろいろ考えられる材料は、
提供できているかな、と思います。
レジュメはこちら(PDF)→Girisyaをダウンロード
ギリシャ哲学は、
エンゲルスも言っているように、その後の哲学の諸問題が
ほとんどすべて萌芽的にあつかわれていて、
しかもそうした「問い」が生まれた出た、その瞬間なわけで。
だから、人類史にとっても、とても興味深い一時代です。
私も、まだまだ学習しなければいけないと思います。
来週は、「封建制社会と宗教的世界観」です。
きのう扱えなかった、
アテネ期のソクラテス・プラトン・アリストテレスについて
少しふれたあと、哲学の暗黒時代へ突入するという話です。
宗教をどう語るか、1週間悩みたいと思います(汗)。
以下、講義の感想の一部です
全体的に、好感触でした! 講義がつたない分、
疑問も多くだされ、討論も盛り上がっている?
ありがとうございます☆
「久しぶりに参加しました。2500年もの昔に、
民主主義、哲学が発展したギリシア。ギリシア
哲学はすごいと思った」
「疑問に思って、どうしてって、『元』まで考えようと
思ったのがすごい。哲学+他の分野があって、
考えが広がっていくんだなー」
「水や空気、火というものに『万物のもと』を求めて
いたというところから、物質を小さくしていって
『万物のもと』を考えたというデモクリトスがすごい
人と思いました」
「民主主義と哲学は相性がいい。自由な討論が
できる社会は豊かな人間の発展が生まれる!
というのにちょっと感動☆☆ 現代でもできるハズ!」
「今ある意見や現状に満足せずに、新しいものを
生み出していく。それは“問い”があったからこそ、
さまざまに発展していったのだと思う。“問い”に
気づく力を身につけたいと感じた」
「自由な議論が保障されていた時代は学問が
発展していったという話を聞いて、民主主義が
学問の発展、人間の発展のために大切なもの
なんだとわかりました」
「『疑う』という言葉には良いイメージがないと
思いますが、今の当たり前を疑うところから
新しいもの・考え方が生まれるんですなー。
疑うこと(学問的精神)を保障することは大切
ですね」
「民主主義と哲学は相性がいい。政治的なことを
考えていると、自然と哲学に行き着く。悩む→
考える→行動のサイクルの繰り返し?」
「神話の考えの中から発展していった『哲学』。
今までの常識をうちやぶって『考えられる』と
いうのがすごい!! ヘラクレイトスの『万物は
火である』『万物流転』の思想がいいなと思いました」
参加者より、「天才的直感」という言葉がひっかかる、
という意見が出されていました補足しておきます。
直感とは、“根拠のない思いつき”ではなく、
人間の知的・感性的力を総動員しての
対象に対する集中した意識から生まれるものです。
科学者の井尻正二さんは、『科学論』という本のなかで、
直感について、このように定義されています。
「直感とよばれる人間の精神活動は、これを一種の
洗練された感性の働きであるとみることができる。
しかも直感は、対象の漠然とした、ばらばらな印象を
受けとる受動的な能力として感性の働きではなくて、
人間の肉体的な、精神的な全経験および、全能力が
集約された感性の働きであって、そのなかに、判断力、
類推力、抽象力などといった悟性や理性の働きも圧縮
した形でふくんでいる能動的な感性の働きである」
したがって、エンゲルスが「ギリシア人の天才的直感」と
表現したことは、とても深い意味をもっている、と私は思います。
以上、簡単ですが、補足でした。
なごみへの参加はちょうど10名でした。
明日は、最初の交流企画、「ふれあいコンパ」があります。
さて、盛り上がりに期待
けっしてA子さんは“からみません”のでご安心を☆(たぶん、きっと)
書記長さん、きのうは参加ありがとうございました☆
みんなが驚いていたのが面白かったですね。
教育方針は決めるけど、計画倒れにならないよう、
学習運動の側からも、働きかけなきゃですね。
投稿情報: 長久 | 2011年5 月27日 (金) 22:40
何の脈絡もないコメントですが、全労連、第25回定期大会(2010年7月21~23日)で、「教育学習要綱」なんて決定していたんですね~。(季刊『労働者教育』を読んでいて初めて知った)
「たなざらし」にしていてはいけません。
投稿情報: 書記長 | 2011年5 月27日 (金) 17:57