ソワニエ読書日記11冊目。
『百歳日記』(まど・みちお、NHK出版生活人新書、2010年)
【読んでのつぶやきメモ】
*101歳の詩人、まどみちをさん。本を読むのは2冊目。
その豊かな感受性には、ほんとうにびっくりします。
言葉がそれ自身、動いているというか、楽しんでいるというか。
「ただやっぱり、『年をとったからこそ新しい世界が開ける
かもしれない』という気はしています。もし若かったら、ふ
つうはそんなバカげたこと、アホらしいことなんか見向きも
しないっていうことでも、年をとったからこそ、そういう世界
を見つけだすことができるのです」(15P)
「私は、小さいノートを日記帳にして、そこに書き込んでい
ます。新しいノートを初めて使うときには、必ず『よろしくお
願いします』とノートにもあいさつします」(19P)
「『?』はクエスチョンマークです。不思議なことはどこにで
もあります。いつも『?』しかないんです。『これなんだろう』
『あれなんだろう』『それなんだろう』と、どれもこれもぜーん
ぶ考えてみる。私は能がなくて、頭の中にいつもクエスチョ
ンマークしかないんですよ。それがたまに『!』と感嘆符に
なることがある。
(略)私の日記帳は毎日、『?』と『!』ばっかりです」(36~37P)
「テントウムシは生涯忘れられない恋人のひとりになりまし
た。あんなに小さい、ひとしずくの涙みたいな生き物を見る
といじらしく見えるもんです」(67P)
*「ぞうさん」
ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね
そうよ かあさんも ながいのよ
ぞうさん ぞうさん
だれが すきなの
あのね かあさんが すきなのよ
*「いちばんぼし」
いちばんぼしが でた
うちゅうの 目のようだ
ああ うちゅうが
ぼくを みている
コメント
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