きのう(14日)は、81期岡山労働学校「哲学ものがたり教室」の
第10講義。ついに最終講義となりました。参加12名。
講義で紹介した本たち。読んでないのが多いんですけどね(笑)。
最後のテーマは、
「時代の変革者として―世界観をみがきつづけて」
ということだったのですが、内容はかなり違ったかも。
史的唯物論の概念的な話を最初に簡単にして、
そのあとは、「学問する心」という話をずっとしました。
哲学ものがたり教室をふりかえりつつ、
私が伝えたかったことをガシガシと語ってみました。
今回の講義の後半は、真下信一さんの著書を
かなりベースにしました。日本における偉大な哲学者。
あらためて、著書をパラパラと読んで、深く実感しました。
◇学問の意味
*「学」「問」とは
*先人に学び、歴史をつくる(学問的態度の必須条件)
*真理を探究すること・広げることは、たたかいでもある
*「知ること」はおもしろい
◇何のために学問するのか
*「知識は力なり」(ベーコン)
*人間1人ひとりが尊重され、よりよく生きていくためにこそ
◇理性的な知性
*知の力は「よい力」にも、「悪い力」にも使える
*かんじんなのは、「正しい目的の設定」
*理性を豊かにするものとしてのヒューマニズム
◇自由に討論できる場が必要
◇世界観をみがきつづけて
などなど、こんな話でした。
今期は、哲学史的な色合いが強い教室でした。
ギリシャ哲学からだいたい2500年。
人類が積み上げてきたものの巨大さをあらためて考え、
人間ってすごいなあ!!
ということを伝えられたかな、と思います。
学びには、いつも感動があります。
講義レジュメはこちら→Saigoをダウンロード
グループ討論のようす。
こうした自由な討論が、より学びを深めるためには絶対に必要です。
参加者のみなさんも、労働学校の討論の場の大切さを
語られていました。
講義の感想文はこちら(一部)。
「学習して、考え続けることの大切さをあらためて
思いました。人間らしくあり続けるために☆☆☆」
「人間の総合力が問われている。専門家・科学者
は特に、ヒューマニズムが大切だと思った。学問の
もとの文字が意味深い。これからも、少しずつ本を
読んで、主体的に考えていけるようにしたいです」
「世界観をみがき、確固たる未来への展望をもち
つづけるためには、『学問する心』を大切にしなけ
ればならないことを学びました。理性豊かに生きる
ことが、『幸せ』ということにつながると思います」
「知識は力なり=自由を拡大する。私も少しは
できていると思う。『討論の場』って、自分の考え
もまとまるし、他人の考えも分かるし、しゃべり方も
学べるし。自分のスキルアUPにはとっても必要。
もっとやろう!」
「自分が学んだことをより深めていくことで思想が
形成されていくのかもしれません。やはり議論する
ことで自分の思いを深め確信を得ることができると
思います。何より独習から入らなければ何も始ま
りませんが」
「学問は、人間がよりよく、豊かに生きるためにある。
というのが印象的。そんな発想はなかった。よりよく
豊かに生きるために、これからも学び続つづけよう」
「知識は力。1人ひとりが輝けるために学問がある。
人間らしく、もっと人間らしく。学び続ける大切さ。
ありがとうございました」
「『学ぶ』課題はいっぱいある。哲学は奥深いですね。
人間としてどう生きるべきかを考えてきた歴史を学ぶ
ことのおもしろさを今日感じた。 なんだか『哲学』労働
学校は終わったけど、これがはじまり。しかもほんの
入口に立っただけのように感じた。『生きることは学ぶ
こと』ですね」
さいごの「なごみ」には12名が参加。
今期をふりかえっての交流をしました。
みんな、いい感想を語ってくれていました。
労働学校の良さも語られ・・・。ほんと、いい場ですね。
参加されたみなさん、ありがとうございました。
残すは土曜日の修了式&修了コンパです!
コメント
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