最近読み終えた本。
『喪失』(森村誠一、徳間文庫、2011年)
人生は喪失の連続、と昔何かで読んだ。
そういう側面が、たしかにある。
人の喪失、関係の喪失、場の喪失、感情の喪失・・・。
それを忘れさるのではなく、
その喪失体験を伴いつつ、どう新しい
人生を歩んでいくのか。それが大事だ。
森村誠一らしい文体と構成力の、短編集。
『江戸の捨て子たち-その肖像』(沢山美果子、吉川弘文館、2008年)
今週と来週の、労働学校講義を担当していただく、
沢山美果子さんの著書。
歴史をジェンダーの視点でみる大事さ。
江戸時代の「生むこと・育てること」にスポットを
あてながら、社会の養育システムも視野に。
それを現代の課題と結びつけるという問題意識。
『働くこととジェンダー』(倉地克直・沢山美果子編、世界思想社、2008年)
岡山大学教養部での、
「ジェンダーと働くこと」の10本の講義を収録した本。
かなり視野広く、働くこととジェンダーの問題を
学べる内容。良書。
講師集団で、学生の感想や、変化などを
かなり議論して分析していることもうかがえて、
とても興味深い問題把握も。
第1講 働くことの風景(倉地克直)
第2講 憲法に見る働くこと(中富公一)
第3講 人類史のなかの働くこと(新納泉)
第4講 歴史のなかの子どもの労働-中世の子どもの生活史序説(今津勝紀)
第5講 働くことの発見-中世から近世へ(倉地克直)
第6講 働く身体と生む身体-近世から近代へ(沢山美果子)
第7講 ライフスタイルと働くこと-おんなの戦後史(沢山美果子)
第8講 国際比較から見た男女雇用機会均等法(藤内和公)
第9講 働くことと生きること-オランダの事例に見る「ワーク・ライフ・バランス」
(中谷文美)
第10講 働く女性の現場から(青木須賀子)
あした働く君たちへ-まとめの講義(倉地克直)
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