きのう(12日)は、岡山市学童保育指導員労組の学習会に。
2009年から、3年連続で、この3回講座の学習企画の講師を
させていただいています! すっかりみなさんとも顔なじみ☆
夜の小学校…。なんかワクワクする。
ここの校庭の片隅に、学習会会場のクラブがあります。
クラブの施設内には、なかなか興味津々のものがたくさん…。
この日は、12名の組合員のみなさんが参加してくれました。
19時半からの学習会。おつかれさまです!
テーマは、「広げたい! 労働組合、その魅力とは」。
1時間ほど話をさせていただきました。
やっぱり、ここの労働組合の雰囲気って、すごく好き。
あたたかい。楽しい。仲間って感じ。
やっぱり「学童保育」っていう仕事が、この雰囲気を
つくってるんだろうなあ。
さて、講義内容の概要は以下。
質問やら、テストやら、にぎやかに進みました☆
一。「労働組合の良さや大切さは何ですか」と聞かれたら
二。労働組合基礎知識テスト
Q1。日本国憲法には、第「 」条に、労働三権というものが
保障されている。
Q2。労働三権は、具体的には「 」権、「 」権、「 」権で
ある。
Q3。労働組合の活動は、「 」法という法律で具体的に保障され
ています。
Q4。労働条件の最低限のルールを決めているのは「 」法という
法律です。
Q5。世界で初めて労働組合が誕生した国は「 」である。
Q6。日本の労働者で労働組合に入っている人の割合は、約「 」割で
ある。
Q7。日本の労働組合のナショナルセンターは主に「 」と「 」で
ある。
Q8。岡山市学童保育指導員労組は「 」年に発足した。
Q9。世界の労働者の働くルールを改善するための国連機関は、
「 」である。
Q10。岡山県の時間当たりの最低賃金は「 」円である。
Q11。労働組合の基本3原則は「 」にもとづく団結、「 」から
の独立、「 」からの独立である。
Q12。労働組合は、英語で「 」と言う。
◇体験(経験)している=そのものを知っている、ではない
*そのものを、そのものたらしめている本質や、法則性を知る
ことの大切さ
三。学童保育職場の労働組合を考える前提として
1。指導員としての思いと、自分を取り巻く環境
◇「いい保育がしたい」「こんな指導員になりたい」
◇自分は、どんな環境のもとで、保育をしているのか
【内部環境】
経験、理論、体力、体調、順応、ストレス…
【外部環境】
どんなクラブ環境で?(建物、機能、空気、光、音、自然環境、地域)
どんな子どもを対象に?(年令、人数、生育過程、家庭背景、障害)
どんな人数で(何人の指導員で? 経験は?)
どんな集団のなかで?(クラブ方針、文化、集団の質、人間関係)
どんな保護者のなかで?(願い、要求、不安、不満、保護者集団)
どんな労働条件で?
(賃金、労働時間、休憩、休日、雇用形態、諸権利)
どんな家庭環境で?(1人暮らし、子育てしながら、家庭事情)
どんな政治のなかで?
(国や自治体の学童保育政策、法律、自治体の支援)
2。専門職として成長するーその条件
◇コミュニケーション労働(人間が相手)に必要な知的熟練
*保育理論の学習と同時に、経験の蓄積がものをいう。いわば
職人指導員として、現場の経験をつみ、知的熟練をものにして
くことが必要となる。
◇知的熟練を蓄積(個人&集団)していくには、「雇用の継続」が
カナメとなる
*「働き続けたい」「働き続けられる」職場か?労働条件か?
◇「生き生き、はつらつ」できるような、環境・労働条件が必要
3。「仲間がいるからがんばれる」(『学習の友』1995年1月号より)
◇環境を変革するには、ひとりでは難しい。集団の力が必要。
労働組合のかなめ... 要求での一致と団結
*要求の「起点」は、切実な思い、労働実感、生活実感。
他者の痛みへの想像力。
*自分の思いを表現できる場。聴きあう関係のなかでこそ。
*団結をつくろうと努力するなかから生まれてくるもの
ー人間のほんものの連帯
以上。
講義中のやりとりも、
感想交流も、すごく楽しかったです。
幸せな時間でしたね。
参加されたみなさん、おつかれさまでした
以下、参加者の感想文です。
「私は、組合の活動や、他の勉強会、色んな集まりへ
足を運ぶことが『めんどう』だと思うことが、正直とても
多いです。が、組合の学習会で、『組合って何?』とい
うことを学ばせてもらって・・・というか、長久先生の話を
聞くと、『がんばろう』と思わせてくれるので、今日も参
加させていただきました。
私にとって組合とは、働くことに対して意欲的になれ
る場所のような感じがします。『みんな、がんばってる
んだ…』と、感じることができる場。要求をしていくことは、
もちろん大切な活動だと思いますが、『同じ仕事をしてい
る仲間』を感じられる場として、大切な場、組織なのかも
しれないなあと感じました。続けていけたらいいなあと
思います」
「語りあう、支えあう、ということは、組合の集まりでよく
口にし、耳にしますが、そうです! 聴きあう関係、とい
うのはすごくしっくりきました。子ども相手の仕事でもそ
うですが、組合の活動でも常に相手の言葉に耳をかた
むけることが、ていねいな議論の礎になるのだと改めて
思います。いつも元気の出るお話をありがとうございます。
次回も楽しみにしています」
「組合活動をしていく中で、労働組合って何ができるん
だろう、市に要求しても何も改善されないんじゃないか
と考えていましたが、知識を得れば、組合総会で話さ
れていることも、先輩指導員のみなさんが、どんな思い
で活動しているか分かるんだなあと。まだ私の中では、
体験も経験もなく、机上の空論ではありますが、理解が
深められたかなあと思います。
本質や法則性、知識のある話で、この3つ頭にあれば、
より魅力的で説得力のある話ができると聞き、勉強する
ことって大切なんだー!と実感できた気がします。自分
たちの活動は未来に向かっての話し合いをしている意識
をもって取り組んでいきたいです。ありがとうございました」
「労働組合という法的な裏づけのある仲間関係は、1人
ではとてもくじけてしまいそうな困難も乗りこえていける
力になるものだと、とても前向きになれました」
「労働組合についての知識を得ることで、魅力的で説得
力のある話ができる。自分の思いを表現できる場、聞い
てくれる仲間がいることで、豊かな要求になり、本物の
連帯ができる、ということがよく分かりました。一人では
立ち向かえないこと、とても実感として分かります。労働
組合基礎知識テストは全部こたえられるようになり、語
れる力をつけたいと思います。次回の法則性のお話も、
とても楽しみにしています」
「労働組合の基礎知識をいかに知らなかったかを思い
知りました。繰り返しの学習は、大切ですね。今日の
お話の中でのキーワード、『働き続けたい』『働き続け
る』職場になるよう、労働組合員として活動していきた
いと思います。自分の働いている環境が、どうなのか
を見直し、より良い環境に変えていけるように仲間と
ともに運動していきたいです」
「労働組合に入ったものの、そもそも組合って何?とい
うものを未だに自分自身が持っていることに、恥ずかし
い気持ちになりました。『労働者』ということに、自分の
仕事に、自信と誇りを持っていこうと思います」
「『労働組合の良さや大切さは何ですか?』と聞かれ
た時に、すぐに頭に浮かんだことは、『要求を豊かにし
てともに活動していく“仲間”がいることだ!』と思う自
分になったことにびっくりしています! 学童保育労組
というつながり合える場=絆を大切に今後も活動して
いきたいと思います。
ですが、長久先生が言われたように、労働組合の本
質や知識を知ることが今の私にはすっごく必要ですよね。
ちなみに労働組合基礎知識テストは1問しか合ってい
ませんでした。すみません。学習してものの見方を豊か
にしていかないといけないですね! 今日はありがとう
ございました」
「労働組合についての基礎知識すらよく分かっていな
い状態での参加でしたが、長久先生のお話を聴くこと
で、うっすらながらも組合の大切さ、必要性について理
解出来たように思います。また、お話を聴くことで、労
働条件に関しても、『これが普通なのだろう…』とその
まま受けとめるのではなく、仲間とともに『これはおか
しいのではないか?』と語り合うことの重要性もよく分
かりました。初心者にとっても理解しやすいように、噛
み砕いてお話して頂けて、大変ありがたかったです」
「理論を学ぶことは大切ですね! 物事の本質は学ん
で判断しなければ見えてきません。手記『仲間がいる
からがんばれる』は、ドキドキする心、揺れる心、迷う
様子など詳しく書き込まれ、最後に労働組合を結成
する・・・勇気をもらいました。ありがとうございました。
次回を楽しみにしています」
「体験+学習でより本質的なものが見えるという事を
お聞きして、ハッとしました。このお話を聞いて、私の
組合活動がいかに薄っぺらなものだったかと気づきま
した(笑)。学習はすごく苦手ですが、学習して、より
組合員として誇れる自分になっていきたいと思います。
今回の基礎知識テスト、おもしろかったです。最後の
回で、もう一度やってみたいです☆ 次は全問正解
めざすぞ!」
「私はまず、青年部に参加し、仲間同士のつながりの
心地よさを感じて組合に入りました。実感として、組合
は長く働き続けるために必要な場という思いはあった
ものの、労働組合とはという基礎の部分がすっかり抜
けているなということに気づかされました。組合のこと
をより魅力的に語れるように、これからも学んでいきま
す。長久先生、ありがとうございました。次回も楽しみ
にしています」
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