きのう(20日)は、
瀬戸内海の女木(めぎ)島・男木(おぎ)島へ。
香川県です。高松港からすぐ。20分ほど。
めおん2 という船に乗っていきました。12時に高松港を出ました。
2010年に行われた、瀬戸内国際芸術祭では、
この島も、アート作品で彩られましたが、
それがいまもちゃんと残っているんです。
直島や豊島も、アートな島になっていますが、
この女木島・男木島も、予備知識なしでいったので、
かなりの感動でした。
瀬戸内海は、世界に誇るべき、
アートの発信地になっていますね。
しかも、現代アートがたんに「置かれた」のではなく、
その島の風土や伝統に融合する形で、
アートが「添えられている」という感じで、
すごく可能性を感じました。
では、写真を中心に紹介。
時間があまりないので、コメントは少しだけ。
まずは、女木島。人口は200人に満たない、小さな島です。
港の正面に、このような建物。
まず行ったのが、鬼ヶ島伝説がのこる、洞窟へ。
山の上にありました。天然の洞窟だそう。
瀬戸内海が一望。
他の観光客のみなさんと一緒に、集団で案内されました。
洞窟へ入ってきます。入場料500円。
ガイド役のおじさん。
この洞窟、実際には、鬼ではなく、海賊が住んでいたんだとか。
年間を通して気温が15度ぐらいで、過ごしやすいらしい。
鬼ヶ島伝説の由来などを詳しく説明していただきました。
なるほどね。
鬼とか、へんなオブジェがけっこう、置いてありました。
まあ、子どもは反応度が高いかもね・・・。
宝物がしまってあるところ。
ちなみに、この洞窟、思った以上に広くて、びっくりしました。
長さは400メートルほど。
世界でここにしか生息していない昆虫? もいるそうです。
鬼がミューティングしているところだそうです。
桃太郎一味の侵略戦争に備えないといけないですからね。
なんでこんなものが・・・
手を入れてはいけません。
じつはこの洞窟のなかにもアート作品が何か所かに!
アルゼンチンの方の作品らしいです。
影を鑑賞する。女性の身体が美しい。
あれ、桃太郎と握手してるじゃん!!
立場が違っても、わかりあえるんだよね。教育的な洞窟です(笑)。
鬼の頭首。
出口! 約30分の洞窟探索でした。
なかなかおもしろかったね。天然洞窟ってところが、すごい。
さて、いったん港に戻って、アートめぐり開始。
どうみても、ぼろぼろの古い民家。なかに入ると、アート作品が。
瀬戸内のアートって、こうした民家を改築してつくったものがすごく多い。
だから、島の景観はまったく変わらないんですよね。
行武治美さんという方の作品「均衡」。
じつは、小さな鏡をひとつひとつ繋ぎ合わせたもの。
裏や2階からもみることができました。
不思議な空間・・・。
つづいても、民家を改築したアート作品へ。
ここは、中の撮影はダメだったので、外からだけ。
レアンドロ・エルリッヒさんという方の、「不在の存在」。
不在の存在・・・
ないのに、ある。いないのに、いる。
鏡に映らないわたし。
足跡だけが動く空間・・・。
ここは、すごくインスピレーションをかきたてられました!
おもしろい。
若い説明員さんが、ていねいに対応してくれるのも好感。
港近くにもどる。ピアノの形をした船・・・。
なぜかモアイ像・・・。これはアートとは関係なし。
なんでも、香川の業者さんが、
イースター島のモアイの再建に関わっていて、
実験模型としてつくったものなんだって。
だから、実物大ですよ。大きかった。4メートルぐらい?
かもめのアート。
さて、
女木島滞在わずか2時間で、
つぎの男木島にフェリーで移動。
ほんとうは、1日にひとつの島をじっくりまわるのが
よかったですね。2つとも行ったので、時間が少なかった。
もっとゆっくりまわりたかったです。
女木島は、桜もすごく多いそうなので、花見時期の
来島も魅力的かも。
女木島から男木島まで、フェリーで15分ほど。すぐ近くです。
集落が段々になっています。山口の祝島のような感じでしたね。
港につくとまず目に入るのが、こちら。
男木交流館。これも全体がアート作品。
この屋根のオブジェはですね、よくみると、いろいろな文字なんです。
漢字やひらがな、英語、ギリシャ語など、世界8カ国語の
文字がおりまぜられているんです。
影とかみると、おもしろいですね。
なかも、すごく開放的な空間に。
喫茶店やフェリーのチケット販売所も併設。
島の交流スペースになってました。
いちおう、お昼は軽く食べてたんですが・・・
島の方がつくったカレーを食べました!
外で食べているような感覚だったし、おいしかった。
さて、アートをめぐる散策にでかけますか。石段をあがっていきます。
島のみちは、せまい。
せまい道、大好き。
ぼくが島が好きな理由のひとつは、車が少ないこと。
早く動く車がないと、空間がゆったりします。
歩く早さが時間軸の標準です。
そして、車がないので、道がやさしいこと。危険もない。
人と人が出会うとき、あいさつが必ず生まれること。
川崎猛さんとドリームフレンズのなかの、作品。
古布でつくった縄の塔。
もとは、民家の囲炉裏があった場所なんですって。
川崎猛さんの作品空間。
芸術祭期間中は“想い出玉”というもので
いっぱいの空間だったらしいです。
いまは、シンプルなギャラリーに。
とても透明感のある、開放的空間でした。
さらに、集落のなかを歩く。
じつはこれも作品でありまして、「おーい」とパイプのなかに
叫ぶと、おもしろいことが!!!
こちらは、高橋治希さんの作品。やはり、古い民家のなか。
ひとつひとつが、陶器でできていまして、瀬戸大橋が
描きこまれているんです。
部屋のなかから、瀬戸内海の風景が。
発想がとにかくおもしろいですね。
つぎはここ! これも、一見古い民家にみえる。
黒い部屋。
じつは、すべて漆。
漆芸家のみなさんが、木造民家を創造的に改築。
この黒い部屋はへ、写真じゃちょっとわかりませんが、
ほんとうに異世界なんだけど、やわらかい空間でしたよ。
ちなみに、この黒い部屋では、カフェもできます。
となりには、白い部屋! 窓からは、瀬戸内の海。かなり感動。
この部屋も、ずべて4面 漆!
めっちゃ、手間ひまかかってます。
押入れの中も、このとおり。すてきでした。
散策はつづく。
歩く。
そして、男木島でいちばん感動したのが、ここ。
「オンバ・ファクトリー」
オンバとは、島のおばあちゃんたちが、荷物を運ぶのに
使う手押し車のこと。
なんと、ここは、世界に一台しかない、オリジナル・オンバの
制作工房とカフェの融合した場所。
ここも、まったく人が住んでいなかった、荒れた民家を
改築して整備したそうです。
こんなカラフルなオンバも。
これ、椅子なんですが、うさぎです。
民家のなかも、すごくステキな空間!
ああ、ここでカフェがしたかった。
時間が足りなかった・・・。
この民家のなかで、島の人たちの写真と、
ひとりひとり違ったオンバが一緒に紹介されていて、
まさに「世界にひとつのマイオンバ」で、
すごく感銘を受けました。アートの力と、島の人々の生活が、
こんなに溶け合って、すてきなものが作りだせるんだなと。
これも、ちゃぶ台オンバ(笑)。
ヨットオンバ。まあ、これは実用的でないけど。
あー、ここは、ほんとうに良かったな~。
紹介しきれないけど。また行きたい。
ここでもらったチラシ、
男木deあそび隊のホームページは、
おもしろいです(こちら)。
島さいこー!
さあ、帰ろう。
今度は、1日じっくりかけて、
いや、泊まりで来たいな。
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